伊豆箱根鉄道駿豆線では前回記事にした7000形2編成をJR東海直通用として導入しましたが、直通運転計画の頓挫や通勤時間帯の混雑に対応させる為、従来の3000形をステンレス車体に設計変更し、大雄山線所属車と一部の部品を共通化したマイナーチェンジ車を増備する方針になりました。
1997年に落成し3000形としては最終増備車となった3506編成。ワイパー形状が他編成とは異なる他、側面には行先表示器を設置しています。協賛しているメディアミックス作品の「ラブライブ!サンシャイン!!」の楽曲「HAPPY PARTY TRAIN」の発売(MVには駿豆線の3000形や伊豆長岡駅を始めとした沿線の光景が登場しています)を記念してラッピング電車に抜擢され、現在に至るまでこの姿で運用に就いています。車体全体に施されるフルラッピングは伊豆箱根鉄道では初の事例でした。
7000形によるOver The Rainbow号は運転終了になりましたが、こちらは今までと変わらず引き続き運用されています。今年で運転開始から4年余りが経過しましたが、この手のタイアップ企画にしてはかなり長期間に及んでいますね。
1987年に導入された5次車。ラッピングが無い素の状態ですが、ステンレス車体に3扉で側窓の配置はセミクロスシートの車内設備も併せて国鉄211系と類似した印象になりました。
3506編成の車内(クモハ3011で撮影)。この編成のみ3000形の中で唯一LEDによる車内案内表示器を設置している他、吊り手がラブライブ!の登場キャラクターのイメージカラーに交換されています。