1994年以来、毎年の恒例行事となっているJR東海の浜松工場一般公開“新幹線なるほど発見デー”が開催になりました。筆者は移動の際は東海道線の普通列車を使うことが多く、あまり東海道新幹線とは縁が無いためスルーしていましたが今年は車体上げ・載せ作業実演が検査方法の変更に伴い最後になることから休みを取って参加してきました。
クレーンに装着されたN700系の先頭車です。いつもホームで見ていると目線が同じになるので実感しにくいですが、至近距離で見ると如何に大柄な車体かが改めて分かります。
最高300キロ運転を支えている台車ですが、流石頑丈そうな造りです。普段は見えない部分や小パーツのような物でも、車体から外されて単独で目の前に置かれるとその大きさに圧倒されますね。
この後ゆっくりとクレーンで吊り上げられ、台車に載せるまでを実演するのですが、すぐ頭上を新幹線車両が通り過ぎていく様は圧巻でした。運転台見学など各種イベントの中で1、2を争う人気も頷けます。
検査棟の外の展示車両は923形ドクターイエローで、記念撮影は1時間待ちの盛況ぶりでした。相変わらず根強い人気を誇る同系ですが、ベースになった700系と共に引退が近づいていることから、今後の後継車両は製造されるのかも気になりますね。
この他にも多数のN700系が検査のために編成を解かれていました、全周幌で覆われているため普段はわからない妻面と中間連結器の構造がよく分かります。
会場のあちこちに貼り出されていましたが、9月18日・19日の公開を以って車体吊り上げ実演は最後の公開になるようです。