国内自動車4メーカー全ての車両が在籍する東急バスでの西日本車体工業ボディー架装車は、2000年度に日産ディーゼル社製シャーシとの組み合わせで池上営業所に配置されたのが始まりでした。導入は2010年度までと長期に渡り継続され、2007年〜2009年の間には三菱ふそう・エアロスターのOEM供給車であるエアロスターSの導入も並行して実施し東京城南地区〜神奈川県の幅広いエリアで見られるようになり、一時期の主力車両となりました。現在は経年により廃車と他社への譲渡が進行しています。
三菱ふそう車主体だった瀬田・目黒・淡島・下馬の各営業所に配置され、やや異端な存在のエアロスターS(PKG-AA274KAN・2007年式)。この車両は当初目黒に配置され、2018年9月に下馬営業所に転属となっており、バックアイカメラが設置され現在も残存しているのが特徴です。
瀬田営業所所属車。こちらは2009年式で三菱ふそう純正車と共に運用されています。瀬田営業所は2001年3月16日より東急トランセへの業務委託を実施しており、車両にもトランセ所属を示すステッカーが貼られていました。2024年3月31日で委託は終了し、翌日からは東急バス直営に戻ったため正面のステッカーは見られなくなっています。
リア部。先述の通り、目黒営業所に所属した車両にはカメラが備えられていましたが、その他の営業所の配置車には設置されませんでした。
一昔前のバリアフリー対応ノンステップ・ワンステップ車ではお馴染みだった紫系の一般座席と水色系の優先座席の組み合わせが残る車内。車体再生工事施工時などに新モケットに交換されるため、現在ではなかなか見れなくなって来ました。