本日30日で、1956年から活躍して来た都電7000形の7001号車が引退することとなりました。登場以来都電の主力車両として都内各所を駆け巡り荒川線1路線になった後も43年間に渡り活躍、実に61年もの間君臨しました。
大塚駅のガードを抜ける7001号車、前頭部にはローレル賞のプレートをモチーフにしたヘッドマークが掲げられています。この車両は元々7055号車で、1次車・2次車・3次車の内1955年末~1956年に製造された3次車に分類されます。登場から1972年11月まで柳島車庫に所属し、墨田・江東地区で活躍しましたが路線廃止に伴い経年の新しさから荒川車庫に転属の上運用を開始します。
荒川線に路線が改められた後の1978年より合理化のためワンマン運転を実施することが決定したため、前年の1977年からアルナ工機の新型車体へ更新を行い車両番号も7001-7031に揃えられ2代目7001号車として再スタートを切りました。
ホームの嵩上げ工事も行われ、路面電車には必ずあったドアステップが廃止されたことが評価され、1978年には更新改造車ながらローレル賞を受賞しています。1986年からは冷房化改造と集電装置をビューゲルからパンタグラフに換装する工事が行われ、現在の姿になります。ツーマン時代のカラーに復元されるのは2013年11月9日からで、この手のリバイバルカラーでは長期間の運用になりました。
新しい主役になった8800形と共に。7001号車の引退で、いよいよ残るは7022号車のみとなりました。