町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

変貌が続く東京メトロ南北線・9000系

2022年08月01日 | 首都圏の地下鉄

東急新横浜線の開通が決定し、日吉駅の横浜方では相模鉄道と接続する新横浜方面へ建設が進行しており、本年7月22日には新横浜駅構内までの線路敷設が完了、レール締結式が実施されました。この東急新横浜線を介し相鉄線直通を控えている東急目黒線では、運用される3000・5080・3020系の8両編成化と相鉄対応化、三田線は6500形導入により、6300形初期車の置き換えと8両編成での列車を新設、南北線も初期の編成に対するB修繕工事を完了させ、今後は後期車に新造中間車を組み込み8両編成化する予定です。

写真は2次車で、1996326日の四ツ谷〜駒込間の延伸に向けて199511月から19962月に掛けて増備されたグループです。1次車ではGTOサイリスタを素子に用いていたVVVFインバーター制御装置がIGBT化され、当初よりLEDによる行先表示器を搭載しているのが特徴でした。車体の材質もアルミ合金の材質を統一し、老朽廃車時のリサイクル性も考慮されています。

武蔵小杉でB修繕工事を施行した1次車と並ぶ3次車。走行距離の関係で目黒線は地下鉄車両による列車の方が多く設定されており、反対に東急車による地下鉄線内折り返し運用が多数設定されるなど逆転現象が見られる路線の代表になっています。2022年以降は、ここに相鉄の電車も加わるとは、隔世の感がありますね。

車内設備。初期車では営団地下鉄特有の荷物棚部分まで一体化した袖仕切りでしたが、3次車からは丸味のある小型の仕切りになり、これは半蔵門線8000系の初期車に増結する為新製された付随車も同じ構造です。

ドア上の車内案内表示は登場時からの2段式LED(埼玉高速鉄道線内で撮影)で、全扉上に配置しています。今後は初期リニューアル編成のように、液晶画面への更新が実施されるでしょう。

東京メトロでは、8両編成化の対象は第9編成以降の15編成と明言し、第9編成向けの中間車両も既に落成していますが、現段階では未だ9000系の8両編成は営業入りしていません。南北線では来る2032年に品川駅への延伸も予定しており、これと関連して車両面に何らかの計画変更があったのかも知れませんが、今後に注視したい形式です。

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