町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

歌わなくなって久しい京急新1000形(車体更新車)

2023年07月23日 | 京浜急行電鉄

マイナーチェンジを繰り返し現在は1500形の置き換え用として更に増備が続く新1000形ですが、かつては2100形と共に特徴的な音階調の磁励音を発するドイツ・SIMENS社製VVVFインバーター制御装置を搭載し「歌う電車」として知られるようになった初期製造の12次車から更新工事が実施されるようになり、2017917日には更新第一陣となった1001編成が公開されました。内容としては車内の化粧板・袖仕切りなど内装材の交換の他、固定式となっていた先頭車両乗務員室寄り・車端部の窓の開閉式化、屋上換気扇廃止と冷房装置更新などで外観にも変化が生じた他VVVFインバーター制御装置を三菱電機・東洋電機製造・東芝の国内生産品へ更新しており、形態差が非常に多い新1000形に更なるバリエーションが生まれています。

一番最初に更新を受けたトップナンバーの1001編成。報道公開を2017917日に実施し、営業運転には翌18日に復帰しました。この編成は三菱電機製の制御装置に換装され、16次車1177編成同様フルSiCを素子に用いたVVVF制御(MAP-194-15V296)となっています。更新前は都営浅草線・京成線・北総線への直通運用にも就いていましたが、更新後は何故か地上専用車扱いとなってしまい逗子・葉山〜羽田空港間のエアポート急行や朝夕の品川発着の列車で運用されています。

東洋電機製造IGBT-VVVFインバーター制御装置(RG6008-B-M)に換装された1009編成。2編成目となる更新車で、早くも形態差が生じることになりました。制御装置外観は2100形と酷似しており、磁励音も殆ど同じです。2019222日の出場以降、営業運転は線内運用に留まっていましたが、一ヵ月後の322日より直通運用に復帰しました。同一形式内で何故このような差が出来たのかは謎のままです。

ホームドアが設置されていなかった頃の京急川崎駅で、更新を受けたばかりの1次車とIGBT素子による歌わないSIMENS(既に更新で消滅)を搭載していた3次車イエローハッピートレイン、奥には6次車以降のステンレス車と3世代の並びです。

更新工事後の車内設備。化粧板や床材が新品に交換され、座席の袖仕切りがガラス入りの17次車に準じたものになり、やや明るい雰囲気になりました。急ぐ必要性が薄い為か、更新のペースはゆっくりですが、ゆくゆくはアルミ車全編成に及ぶのでしょうね。


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