ブルージュの町の食料品店。けっしてビール専門店ではないところがすごい。
【がぶ飲みしないビール】
ゆったり時間のベルギーでのサーブで、例外はビール。これは早かったです。生ビールも人気ですが、当たり前のようにスーパーですら数百種類を超える瓶ビールが置かれていました。この瓶ビールも料理店で人気でした。
こだわりはグラスにもあらわれていて、コップの形が銘柄ごとにそれぞれ違います。日本でもベルギービールを売る店には、その銘柄のコップが様々置かれていましたが、日本のビールの販促キャンペーンのような意味合いで作られたコップなのだと気にもとめてませんでした。
それが現地では店の専門の人がそれぞれの瓶ビールに合わせて厳格にコップを持ってくるのを見て、あらためて、それぞれの味の特徴に合わせてグラスが作られているという繊細な世界であることを知りました。
習慣の違いを感じたのが日本は「とりあえずビール」に象徴されるように一杯以上を飲む人が多いのですが、ベルギーは、どんな巨漢でも500cc以下の小瓶一本分でたっぷりの食事をゆっくりと食べていること。
ビールをおかわりする人はいないわけではありませんが、それほど見かけませんでした。
これはビールのアルコール度数が10パーセント程度以上と日本の倍以上のあるビールがスタンダードな上、コリアンダーなどで香りをつけるなどの特色が、のどごしを味わうより、じっくりとのどに含むのに適したビールへと進化させているようです。
たとえばヒューガルデンホワイト。日本ではやっているのは5%前後のものですが、ベルギーでは同銘柄でも格上のアルコール度数が高いタイプ「ヒューガルデンホワイト グランクリュ」の方がより多く店に置かれていました。
そして瓶の大きさが日本で手に入れるより一回り小さく、250ミリリットルで販売されていました。お店で頼んでも、その小瓶を手にして専用のコップに注いでくれるのですが、やはり250ミリリットル瓶でした。
日本に帰ってインターネットで検索すると日本も含め輸出用の瓶が世界的に330ミリリットルで統一されています。自国用は、より少なめの量が売れ筋と判断されているのでしょうか? 値段は現地では水と同じでした。
そうそう、ビールの水割りもありました。ギリシャの時代からワインは水割りがあるし、飲み物の味がしっかりしているので、水割りはあり、なんでしょう。
※11月は、更新をお休みします。
ヨーロッパは雲南と違って日本人も行きやすく、通の人も多い、と思いましたが、やがてこれらはやがて雲南の考察に行き着く予定です。雲南だけにご注目の方はささ、と読み飛ばしてください。
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