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雲南の冬の味覚、「柚子」 1

2006-12-08 22:59:48 | Weblog
写真は町の「柚子」売り。皮はきれいにむいて一個1~2元で売っている。
【庶民のフルーツ】
 冬といえば「柚子」。中国語で「ヨウズ」と読む。といっても和食の香りづけや冬至の風呂に浮かべるユズではなく、中国では子供の頭ほどもある文旦を指す。

 雲南では11月下旬から1月末ごろまで、これが、日本の「コタツでみかん」に匹敵するフルーツとなる。市場の売り子から町の通行人、幼稚園の先生にいたるまで、ちょっと手が空くと、ぱくぱく食べている。価格は1キロ1元ぐらい(約14円)。一個が2キロぐらいなのでなので30円もあれば一日分のビタミンCがばっちりとれる。町の500ミリリットル入りのミネラルウオーターが1本1元なので、手ごろな価格といえる。それでいて味といい、香りといい(昆明にいるとあまりにもあふれているので忘れてしまうが)一級品なのだから、たまらない。

 1㎝以上はあるレモン色の分厚い果皮をやっとの思いでむくと、薄皮にくるまれた食べる部分の果肉が出てくる。果肉にはレモン色とダイダイ色の2種類あって、ダイダイ色の方は甘みが強く、レモン色の方はさわやかな酸味が口いっぱいに広がる。本をよむと赤い果肉の色素はリコピンでトマトやグレープフルーツのレッド系の赤色と同じものだそうだ。

 不思議と当たり外れがなく、剥きたてのヨウズは、プリプリとしたみずみずしい食感とさわやかな香りが食欲をそそる。乾期の喉をうるおすにはぴったりなのだ。

(「昆明の幼稚園事情」が長かったので、閑話休題です。季節の味をお楽しみください。)
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2 コメント

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Unknown (あお)
2006-12-14 22:30:39
はじめまして。
いつもありがとうございます。
わりと毎週、読んでいます。
幼稚園事情も「へえ」と思いますが、こういう生活がわかる文章も面白いです。昆明のヨウズ、いつか食べられる日はくるかなあ。
これからも楽しみに読ませていただきます。
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Unknown (もっくん)
2006-12-15 16:13:27
 久しぶりにコメントをいただきました。ありがとうございます。gooのこの形式だとコメントを書きづらいというご意見をいただいたことがあります。でも、それにもめげずに書いてくれてありがとう。
 ほんと、冬休みにいくと「ヨウズ」はいっぱい食べられますよ。日本の「土佐文旦」と同じです。「土佐文旦」は近くのスーパーには売っていないので、取り寄せようかとも考えたのですが、3,4個で3000円は超えてしまうので、やめました。やっぱり安さも魅力なのですよね。これからもよろしく。
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