(利益率21%のアラムコ、IOC5社は平均▲9.3%!)
3.売上高利益率 (図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-6-34.pdf 参照)
アラムコとIOC5社の売上高(第3項参照)を比べると、上位3社との差はさほど大きくないが、純損益(第2項参照)はアラムコのみプラスで、IOC5社は上位3社が▲200億ドル超、Total、Chevronも50億ドル超の大幅赤字である。この結果売上高利益率は両者の間に大きな格差がある。
アラムコの2020年の売上高利益率は21%に達し、前年(27%)、前々年(31%)と2年連続で低下しているが、コロナ禍の影響で石油分野以外でもほとんどの企業が苦しい決算を強いられている中で20%強の利益率を確保しているのは驚異的である。
これに対してIOCは前々年(2018年)、前年(2019年)が5社平均でそれぞれ6.2%及び3.8%の利益率であったのに対して、今回(2020年)は平均▲9.3%の損失率であり、IOC各社はアラムコに比べると売上高利益率が極端に低い。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp