(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0528AramcoVsIoc2020.pdf
5.Balance Sheetの比較:(続き)
(Equityが他社の2倍以上のアラムコ!)
(2)負債・資本 (図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-6-37.pdf 参照)
6社の資本(Equity)、長期負債(Non-current liabilities)及び流動負債(Current liabilities)の金額及び全体に占める比率を比較すると以下のとおりである。
(2-1)資本(Equity)
資本が最も大きいのはアラムコの2,936億ドルであり、IOC5社で最も大きいのはExxonMobil(1,572億ドル)である。その他4社はShell(1,468億ドル)、Chevron(1,327億ドル)、Total(1,061億ドル)であり、bpは最も少なく856億ドルである。アラムコを100とした場合、ExxonMobilが54、bpは29となる。
(2-2)長期負債(Non-current liabilities)
長期負債はアラムコが1,520億ドルと最も多く、次いでbp及びExxonMobilが1千億ドルを超えている。長期負債が全体に占める比率はbpが46%と最も高く、ExxonMobil、Total、Chevron、アラムコの4社はいずれも30%台であり、Shellだけが19%と5社よりもかなり低い水準にとどまっている。
(2-3)流動負債(Current liabilities)
流動負債が最も多いのはShellの1,585億ドルでありIOC他社およびアラムコがいずれも1千億ドル未満であることに比べ突出して多い。因みにShellに次いで流動負債が多いのはアラムコの649億ドルであり、次いでTotal647億ドル、bp 598億ドル、ExxonMobil 564億ドルである。Chevronの流動負債は222億ドルでShellの7分の1の少なさである。
(続く)
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