(世界ランクシリーズ その5 2021年版)
(北欧諸国がトップ独占、日本は韓国にも追い越されて世界121位!)
2.2021年の男女格差指数世界ランク
(表http://rank.maeda1.jp/5-T01.pdf 参照)
2021年の世界男女格差ランクのトップ(即ち男女の格差が最も少ない国)は昨年に引き続きアイスランドである。同国の格差指数は0.892で昨年の0.877より向上している。これに続く2位はフィンランド(指数0.861)、3位ノルウェー(同0.849)、4位ニュージーランド(同0.840)であり、5位はスウェーデン(同0.823)がランクされている。上位5か国のうち4カ国は北欧諸国である。昨年の世界ランクと比較すると1位はアイスランドで変わらず、2位と3位は順位が入れ替わり、スウェーデンは昨年の4位から今年は5位である。北欧諸国が上位5か国のうち4か国を占めていることは変わらない。
日本を含む主要な国々の世界ランクを見ると、英国は23位、米国は30位である。一方アジアの主要な国のランクは韓国の102位をはじめ中国107位、インド140位といずれも世界156カ国中では100位以下の下位グループである。このような中で日本は世界ランク120位であり、インドよりは高いものの、韓国或いは中国を下回っている。
上記6カ国の世界ランクを前回(2020年、対象国数153カ国)に比べると、日本は121位から120位にわずかながらランクアップしている。米国が前回の53位から今回は23ランクアップし世界30位に躍進しているのが注目される。逆にインドは一挙に28ランク下落し、前回の112位から140位にダウン、日本を下回っている。韓国は昨年の108位から102位に上昇し、中国(107位)を上回っている。
中東の主要国では、イスラエルが世界60位と最も高い。UAEは前回の120位から今回は72位に大幅にランクを上げてイスラエルに続いている。その他の中東諸国はいずれも世界ランク100位以下であり、エジプト129位、トルコ133位、サウジアラビア147位、イラン150位にランク付けされている。エジプトは昨年より5ランクアップし、一方トルコは3ランクさがった結果両国の世界ランクが逆転している。サウジアラビア及びイランは156か国中のほぼ最低ランクにとどまっている。世界最下位の156位はアフガニスタンであるが、そのすぐ上にイエメン(155位)、イラク(154位)、シリア(152位)が並んでおり中東諸国は男女格差が極めて大きい。
(続く)
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