石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油と中東のニュース(6月30日)

2023-06-30 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・原油価格小幅な動き。Brent $74.40、WTI $69.95

・クウェイト石油子会社Q8、伊で初の水素ステーション開設

(中東関連ニュース)

・露大統領、サウジ皇太子、UAE大統領等と電話会談

・トルコ大統領、スウェーデンのコーラン焚書事件を非難

・イスラエル:ネタニヤフ首相、司法制度改革案を一部取り下げ

・イスラエルのモサド、キプロスのビジネスマン襲撃未遂犯をイランで確保

・ハジ巡礼に150各国から185万人が集結

・サウジ:ジェッダ米領事館前で銃撃犯と警備員が交戦。犯人は死亡

 

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見果てぬ平和 ― 中東の戦後75年(19)

2023-06-30 | 中東諸国の動向

(英語版)

(アラビア語版)

 

(目次)

 

第1章 民族主義と社会主義のうねり(3)

 

019.大西洋憲章(3/3)

こうして戦後の中東でも理想実現に向かって国民国家の独立運動が始まった。その嚆矢が1946年のヨルダン王国及びシリア共和国の成立であった。もちろん両国成立の背景には複雑な事情が絡んでおり、国民国家の独立と単純に割り切ることはできない。しかしあえて単純化するとすればヨルダン王国は英国とアラブの名門部族ハーシム家が結んだフセイン・マクマホン協定の産物であり、シリア共和国はフランスが帝国主義支配の隠れ蓑として作り上げた極めて脆弱な共和国だったのである。

 

ヨルダン、シリアに続いてこの後中東では次々と国家が成立する。しかしそこにあるのは民族(血)と宗教(心)と政治思想(智)が溶け合うことなく自己主張を重ねる世界であり、さらに米国とソ連の東西対立の代理戦争の世界であった。

 

(続く)

 

 

荒葉 一也

E-mail: Arehakazuya1@gmail.com

 

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