I. 5社の2023年第4四半期(10-12月)及び通年(1-12月)業績概要(続き)
以下の各表参照。
表A:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20A.pdf (利益、売上、設備投資)
表B:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20B.pdf (キャッシュフロー)
表C:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20C.pdf (石油・ガス生産量)
(ようやく立ち直り過程にあるbp!)
3.bp[1]
*同社ホームページ:
(1)売上高
bpの2023年10-12月の売上高は526億ドルであり、また通年売上高は2,130億ドルであった。前年同期比では10-12月期は▲25%、通年ベースでは▲14%の減収である。
(2)利益
10-12月期の利益は4億ドルでかろうじて欠損を免れたものの前年の108億ドルに比し大幅減益となっている。一方、通年ベースで見ると前期の▲25億ドルの損失に対し今期は152億ドルの利益を確保している。昨年度はロシアのロスネフチ社への出資を解消したことにより巨額の損失を計上したが[2]、今期は特別損失となる案件がなかったためである。但し、後に触れる通り他社に比べると利益水準は低いままである。
(3)売上高利益率
通年ベースの売上高利益率は7.2%であった。
(4)設備・探鉱投資
2023年の設備・探鉱投資額は163億ドルであり、2021年と変わらない。
(5)キャッシュフロー
bpの2023年の年間営業キャッシュフローは320億ドルであった。これに対して投資キャッシュフロー及び財務キャッシュフローはそれぞれ▲149億ドル、▲134億ドルであった。この結果同社の2023年末キャッシュフロー残高は前年末より13%増加し330億ドルとなっている。
(6)石油・ガス生産量
昨年のbpの石油生産量は日量平均1,010千B/Dであり、また天然ガスは日量平均2,165mmcfdで前年より8%増加している。
石油と天然ガスの合計生産量は石油換算で1,383千B/Dであった。
(続く)
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前田 高行
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[1] bpの売上、利益、設備投資及びキャッシュフローは決算資料の下記項目による。
売上:Total revenue and other income
利益:Profit (loss) for the period; Attributable to BP shareholders
設備投資:
営業キャッシュフロー:Net cash provided by operating activities, Condensed group cash flow statement
投資キャッシュフロー:Net cash used in investing activities
財務キャッシュフロー:Net cash provided by (used in) financing activities
年末キャッシュフロー残高:Cash and cash equivalent at the end of the period
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