今日の「休日のバッハ」は、カンタータ第66番 《喜べ、汝ら もろ人の心よ》 より、ソプラノとテノールのアリアです。復活祭第2日用のカンタータです。冒頭の合唱は昨年7月17日の休日のバッハでご紹介しましたが、この第4曲のデュエットも大変素晴らしい出来映えです。
このような音楽が300年前に生み出されたいたこと自体大変な驚きです。また、これまでのクラシック音楽を見渡しても、この珠玉のような音楽はまさにバッハならではのものですね。
歌詞は以下のようになっております。(小林英夫 訳)
『イエスとともに生きる喜ばしさは
私たちの胸を明るく照らす太陽の光。
慰めに満たされ、救い主を仰ぎ見て、
自分自身の胸の内に天の国を建設することこそ、
心からキリストを信じる者のかけがえのない財産。
私はこの現世にありながら、天の爽やかさを味わい、
私の霊はここで天の楽しみと安らぎを求める。
救い主は私に力強く呼びかけている、
「私の墓と死はあなたたちに生命をもたらし、
私の復活はあなたたちの慰めとなる」と。
私の口から捧げようとするものは、
わが救い主よ、あまりにも小さく、
取るに足りない、貧相なものになってしまいます、
偉大な勝利者であるあなたの前に出たとたんに。
それでも私はあなたの前に
勝利と感謝の歌を捧げずにはいられないのです。
(希望:テノール)-(不安:アルト)
私の目は復活した救い主を見る。
-誰の目にも復活した救い主など見えないのでは。
主はもはや死の絆につながれてはいない。
-主はいまだに死の絆につながれているのでは。
どうして、今さら胸に不安が芽吹くのか。
-墓が死者を釈放することなどあるのでしょうか。
たとえ神がいっとき墓にその身を置いたとしても、
墓も死も、神を納めておくことなどできないのだ。
(不安:アルト)
ああ、神よ、あなたは死を打ち負かす御方です、
あなたのためなら墓石も開き、封印も破れるはず。
私はそう信じます、しかし弱い私を助けて下さい、
あなたなら私をもっと強くすることができるはず、
どうか私と私の疑いを打ち負かして下さい。
神は、なんと不思議な業を行われる御方でしょう、
私の霊を慰めの力で強めて下さいました、
私の心に復活したイエスの姿が認められるように。』
こんなに長いアリアの歌詞は見たことがありません。( )内に書いてあるようにテノールが希望、アルトが不安を担っております。この長い歌詞が曲の内容のすべてを物語っており、筆者が付け加えることなど何ひとつありません。ただただ、このような曲を残してくれたバッハという存在に対して、改めて畏敬の念が湧くのみ。
3分を過ぎる頃から5分近くまで続く、このアリアの何とも言えない不安感を醸し出す引き延ばされた歌声。こんな音楽が他にあるだろうか。
ここをクリックして、この曲のファイルをクリックして下さい。そしてオタマジャクシのマークが出たら、それをクリックすると、下の方にこのwmaファイルが表示されます。それをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。
今日から、マイクロソフトのWindows Liveのインターネットディスクを使ってお届けします。これまでのジャスト・システムのものは解約しましたので、過去の「休日のバッハ」の音源はすべて失われております。時間があれば、直近のものからWindows Liveの方にアップロードしたいと考えております。
このWindows Liveは25GBもあり無料です。ジャスト・システムは1GBで月300円程度。これからは「休日のバッハ」も1年間ぐらいはアップロードしたままにしておくつもりです。ニコンやリコーなどが提供している無料のインターネットディスクもありますが、これが1番いいですね。
このWindows Liveをまだお使いでない方は、特にビジネスに関わっている方にお勧めします。これならどこにいても、文書、写真、ビデオ、音楽などどんなファイルでもアップロードしておけば、ネットにつながりさえすればアクセス可能。パソコンが壊れても平気です。公開範囲もきちんと制限できます。但し、パスワードなど重要な情報はアップロードしないで下さい。アップした情報は、何と言っても他人の管理下にあることを忘れてはなりません。
このような音楽が300年前に生み出されたいたこと自体大変な驚きです。また、これまでのクラシック音楽を見渡しても、この珠玉のような音楽はまさにバッハならではのものですね。
歌詞は以下のようになっております。(小林英夫 訳)
『イエスとともに生きる喜ばしさは
私たちの胸を明るく照らす太陽の光。
慰めに満たされ、救い主を仰ぎ見て、
自分自身の胸の内に天の国を建設することこそ、
心からキリストを信じる者のかけがえのない財産。
私はこの現世にありながら、天の爽やかさを味わい、
私の霊はここで天の楽しみと安らぎを求める。
救い主は私に力強く呼びかけている、
「私の墓と死はあなたたちに生命をもたらし、
私の復活はあなたたちの慰めとなる」と。
私の口から捧げようとするものは、
わが救い主よ、あまりにも小さく、
取るに足りない、貧相なものになってしまいます、
偉大な勝利者であるあなたの前に出たとたんに。
それでも私はあなたの前に
勝利と感謝の歌を捧げずにはいられないのです。
(希望:テノール)-(不安:アルト)
私の目は復活した救い主を見る。
-誰の目にも復活した救い主など見えないのでは。
主はもはや死の絆につながれてはいない。
-主はいまだに死の絆につながれているのでは。
どうして、今さら胸に不安が芽吹くのか。
-墓が死者を釈放することなどあるのでしょうか。
たとえ神がいっとき墓にその身を置いたとしても、
墓も死も、神を納めておくことなどできないのだ。
(不安:アルト)
ああ、神よ、あなたは死を打ち負かす御方です、
あなたのためなら墓石も開き、封印も破れるはず。
私はそう信じます、しかし弱い私を助けて下さい、
あなたなら私をもっと強くすることができるはず、
どうか私と私の疑いを打ち負かして下さい。
神は、なんと不思議な業を行われる御方でしょう、
私の霊を慰めの力で強めて下さいました、
私の心に復活したイエスの姿が認められるように。』
こんなに長いアリアの歌詞は見たことがありません。( )内に書いてあるようにテノールが希望、アルトが不安を担っております。この長い歌詞が曲の内容のすべてを物語っており、筆者が付け加えることなど何ひとつありません。ただただ、このような曲を残してくれたバッハという存在に対して、改めて畏敬の念が湧くのみ。
3分を過ぎる頃から5分近くまで続く、このアリアの何とも言えない不安感を醸し出す引き延ばされた歌声。こんな音楽が他にあるだろうか。
ここをクリックして、この曲のファイルをクリックして下さい。そしてオタマジャクシのマークが出たら、それをクリックすると、下の方にこのwmaファイルが表示されます。それをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。
今日から、マイクロソフトのWindows Liveのインターネットディスクを使ってお届けします。これまでのジャスト・システムのものは解約しましたので、過去の「休日のバッハ」の音源はすべて失われております。時間があれば、直近のものからWindows Liveの方にアップロードしたいと考えております。
このWindows Liveは25GBもあり無料です。ジャスト・システムは1GBで月300円程度。これからは「休日のバッハ」も1年間ぐらいはアップロードしたままにしておくつもりです。ニコンやリコーなどが提供している無料のインターネットディスクもありますが、これが1番いいですね。
このWindows Liveをまだお使いでない方は、特にビジネスに関わっている方にお勧めします。これならどこにいても、文書、写真、ビデオ、音楽などどんなファイルでもアップロードしておけば、ネットにつながりさえすればアクセス可能。パソコンが壊れても平気です。公開範囲もきちんと制限できます。但し、パスワードなど重要な情報はアップロードしないで下さい。アップした情報は、何と言っても他人の管理下にあることを忘れてはなりません。