12月15日(金)のNY市場概況です。
1.NYダウ
OSCは何と+7%の83%に跳ね上がっております。あの怪鳥レーザーテックでも65%止まり。RSIは14日や9日ですと100%に達する時がありますが、窓開け上下分を補正して、7日、14日、28日間のデータの平均値を取っているOSCでの83%というのは、ダイキン工業が5月9日にマークした80%しか記憶にありません。それほどの異常な数値。
ちなみにこの時のダイキン工業は、売買判断指数を1.223にしておりました。4月11日の1.000からの上昇でしたので、これがピークと思いきや、5月22日には1.317まで上昇しております。終値で約2000円の上昇。
この位相のズレがありますので、OSCがピークを付けたからと言って、即、そこが株価のピークになるとは限りません。それはデータを取る期間を限定しておりますので、どうしてもそうした位相のズレが生じることがあります。
いや、むしろ過去の経験則では、OSCがピークを付けてからの数日間はまさに「惰性」の力が働き、最後の駆け込み乗車の乗客を満載する必要があり、テクニカルには取得期間の制限からくるサイクル的には下落を示唆していても、実際の株価は上昇し続けることがよくあります。
という訳で、ひょっとすると年末までまだ少しありますので、来週末あたりまではNYダウは多少の調整を挟みながらも上昇トレンドをキープするのではないでしょうか?
2.Nasdaq
ダウに負けないOSC78%をマーク。売買判断指数は1.068。直近最高値の11月20日の1.157までまだ余裕?あり。短期のRSIは90%近くまで行っておりますが、11月8日には100%をマークしており、まだ余力?あり。
3.ドル・円
少し戻しましたが、たったの27銭の円安。もう円高の流れは押し止める力はありません。しばらく前にメガバンクなどが円安を背景にしたドル建て資産の購入を、顧客に対しては行わないという異例の決定をしておりましたが、こうした流れを事前にある程度予測をしていたのでしょう。
そういえば、152円に到達すると、企業が輸入する際にかけている為替ヘッジの効力が無化されるという記事がありました。今回は、そのギリギリのところで円安が止まり、関係者はほっと胸をなでおろしていることでしょう。
円高回帰は国内物価にとってもいいニュースです。これ以上、輸入物価高によってインフレに苦しむ方々が増えると社会がますます荒れる要因となるでしょう。
しかし、ここまでの異次元緩和を意図的に進めた安倍元首相と黒田前日銀総裁の罪は重い。なぜなら、インフレ惹起のために一般庶民の生活を無視して異次元緩和を意図的に進めたからです。
インフレになると借金をしている人が得をするとは、皆さん、よくご存知でしょう。5%のインフレが10年間続けば、国の借金は半分に目減りするんですよ。こんなうまい話はない!
4.CME日経平均先物
32630円で終了。日経平均の終値比340円ほど安い。月曜日は安く始まりそうです。32330円のベースラインにはギリギリ踏みとどまっている状態。
5.VIX指数 12.28(-0.2)
6.SOX指数 4117(+20)
7.米10年債利回り 3.915%(-0.006%)
以上です。
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