原油高騰に漁業者の全国一斉ストライキ

重油の値上がりに「もうこれ以上、漁はやっていられない」と全国一斉のストライキ、なかなかすごい。最近の社会運動でストライキなど見たこともないだけに、壮観です。他の分野への広がりに注目です。

「市場の混乱はないはず。苦しい経営実態を消費者に理解してほしい」（静岡新聞夕刊）ということなので1日で収拾すると思われますが、原油高騰がいかに生産現場で大きな影響をもたらしているのか、です。

それにしても何故にこんなに原油が値上がりするのか。サブプライムローン破綻から石油に流れた投機マネー。産油国の生産基盤への投資の停滞。中国・インドなど途上国の需要の著しい増大、理由にあげられます。

そして、マスコミも含め沈黙しているの問題として石油の埋蔵量の涸渇が始まっているとする「ピークオイル」があります。世界のあらゆる生産・消費・流通は石油によって成り立っています。

この石油文明からの転換。既に30年前にこのことは社会的に経験しています。政治の隠された争点がそこにあることは環境派は前提としていますが、果たして転換がなしえるのか。厳しい課題です。