まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

イチローの3000本安打とWTO交渉分裂

2008年07月31日 | ニュース・関心事
イチローの大リーグでの3000本安打と農業分野におけるWTO交渉の決裂を同時間にニュースと聞いているわけですが、その二つの情報の間に共通するものとぶつかり合うものは何なのでしょうか。

グローバリズムの中のイチローの能力とナショナリズムの合体としての絶賛も自然相手に自国の食糧を確保する安全保障戦略とナショナリズムの合体としての安堵もヒト・モノ・カネの世界の一体化の産物です。

野球における人材のアメリカへの流出を懸念する声は当然にあり、世界に車をジャブジャブに輸出しておいて農業は守れで通用するのか、この二つも一つの真実の声です。で、どうするのだ。

世界の穀物生産高を人口で割り算をしてみると380キロ、一人当たりの生存の必要な穀物量は180キロ、十分に世界の人々が餓死することのない穀物量は確保されています。ちょっと待て。

その問題は分配の問題であり国際政治の問題です。一方で、牛肉1キロに11キロの穀物、豚肉1キロに7キロの穀物、鶏肉1キロに4キロの穀物。つまり肉食文化が食糧分配を危うくしている、とする主張もあります。

結局、日本が伝統的な和食の食文化を取り戻し、質素な日本経営を考えることを軸に、もう一度、現状の捉え返しをやってみる以外にありません。答えは簡単ではありませんが、必死の熟考が求められます。