まつや清の日記 マツキヨ通信

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社会福祉協議会、業務横領事件で謝罪と報告 厚生委員会協議会

2012年02月22日 | ニュース・関心事
社会福祉協議会からの申し入れにより開催された厚生委員会協議会、謝罪と報告が行われ質疑も活発に進行しました。社協からの今事件の説明に関わるレジュメはかなり踏み込んだもので3月27日第一回公判を睨んでます。

①平成24年1月に発覚した事件、②横領が出来た原因、③一年前に発覚した事件後に整えた体制、④2つの事件の相違点、⑤現時点で調査していること、⑥検討している対応策、⑦引き続き継続している強化策、⑧損害回収。

しかし、社会福祉協議会の業務横領事件、事態の深刻さに関わりなく「静岡市と社協は別団体」「静岡市に責任もなければ、議会に真相を解明する権限もない」という事件収束の筋道が作られているかのような厚生委員会。

馬居厚生委員会委員長は「この事件は別団体内部の問題、検察による捜査途中、議会の権限が及ばない」と。議会として社会福祉協議会幹部を参考人招致し真相解明が求められている中でのこの委員長発言に大きな驚き。

社協としてはかなり踏み込んだ説明をしており社会福祉協議会の大改革に向けた議会のチェック機能が問われるところ。私の「社協トップの辞職含む責任」について質問に古屋常務理事は「辞職含む」と答弁。大いに評価です。

驚きは、静岡市の今回の事件への責任についての質問に酒井保健福祉子ども局長は「別団体である」として責任問回避の発言。一方で、社協からの市職員の社協派遣要請に前向きに検討すると。とにかく真相解明は検察まかせ。

厚生委員会として大改革に向けた独自の動き作るべきの私の提案に、石上委員や工藤議員が「捜査途中」を理由に大反対の議論。議会改革特別委員会で議論となっていることとこの現実のギャップに失望してしまいました。

一つわかったことに、古屋常務理事から原価償却積立金の一つである1億2401万1500円の静岡銀行口座が09年ゼロ。この通帳の取引履歴情報により2億5300万の不明な出し入れがあったことを調査したと古屋常務理事。

この2億5300万の原資がどこから来ているのかはまだ不明。一方で、昨年6月に監査人から福祉法人に「サラ金社債は不適切として売却アドバイス」があり「プロミス社債5億円を別のユーロ債に転換した」と寺前事務局長。

それにしても、今回の厚生委員会の議会運営を見てしまうと議会改革特別委員会での審議がまるで建前、現実の業務横領事件を議会の責任として向き合おうとしない議会運営の姿勢についてとても残念に思いました。