実行委員会形式の映画「じんじん」上映会。会場の市民文化会館中ホールは満席。どんな映画なんだろうと興味津々でありましたが、涙、涙、笑いの連続で企画・主演の大地康雄さんの実力を思い知らされました。
大道芸人・立石銀三郎が別れた妻のもとで育った娘・彩香との再会ストーリー。被災地・松島と北海道の絵本の町・剣淵町が舞台。観終えての感動はいうまでもありませんが「寅さん」が頭に浮かびました。
昭和の香りがめちゃめちゃに漂っている映画。何故、銀三郎が離婚したのか、彩香が母の再婚後にずっと心を開かなかったのか、彩香が母が再婚した父と実の父の間の心の整理がどのようになされたのか。
一切が解き明かされることなく、彩香が無言のままに心のバランスを取り戻し看護学生となっていくその流れは、まさに昭和の人情、「じっと目を見ればお互いを理解できる」とする価値観なのですが、やや不満。
静岡の小学校でも中学校でも卒業式に「仰げば尊し」は既に歌われていません。私が小学校6年の卒業式謝恩会で亡き父が隣で大きな声で歌っていて恥ずかしかったのを覚えています。私もこの歌は大好きです。