まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

リニア新幹線宿舎着手前事後調査報告書に対する市長意見のために「協議会」を開催する!12月下旬から4月下旬は林道通行禁止措置だがJR東海からは「通行許可」の打診あり

2018年09月27日 | 市政

上記以外の答弁のいくつかのポイント。詳細は後日にしますね。

1、宿舎資材輸送のための「通行許可」は市議会決議、林道条例目的と整合している。

2、今後、宿舎建設のための通行許可、林道整備のための通行許可、本体工事のための通行許可、その都度提出される

3、林道整備のための通行許可については現段階でJR東海から林道改修場所は示されていない。

4、希少種「アオキラン」の現地確認は必要に応じて行う。

5、水資源については上流・中下流これまでどおりのスタンスで臨む。

6、県の有識者会議から要請があれば「水資源調査」資料は提供する。

7、大井川利水関係協議会へは参加を求められれば参加する。


一番のポイントは、環境アセス評価書で河川流量の7箇所での減水量提示に対しての県からの渇水期における減水量提示を求められるも西俣・東俣の大井川源流など3箇所を非公表としている実態を本会議上で資料として全議員、行政当局に提示し静岡市としてJR東海に数値の開示を求める要望したことでしょうか。

※質問原稿(実際は答弁への対応もあり、このとおりではありません)

≪南アルプスとリニア新幹線について≫ 2018年9月27日
<1回目>
 6月20日の静岡市とJR東海の基本合意は、南アルプス環境調査などリニア沿線住民からの静岡市への大変高い評価、そして水資源巡る8市2町との信頼、これらを失う事態となっています。JR東海という巨大組織相手に、8市2町のみならず静岡県をも巻き込み南アルプスエコパークの大義を掲げ交渉手腕を発揮できるリーダー力があるのは静岡市であるわけです。ところが9月14日1日だけの審査で12月25日まで219台「宿舎建設資材輸送」車両の通行を許可しました。JR東海は許可された14日に宿舎工事着手前事後調査報告書を静岡県に提出しました。これに伴う1ヵ月後の県民・識者・静岡市の意見聴取後に表明される県知事意見前に通行を許可したことは環境影響評価法の理念に反しているといわざるを得ません。更に9月20日記者会見では水資源巡りJR東海と県との合意がなくても林道通行許可を出すとまで発言しました。静岡市がこれまで同様に「水、残土、環境」で主張を貫けるのか危惧するところです。6月基本合意~9月林道通行許可まで検証の意味で質問を致します。
「1」林道の通行
  1、合意書の第5項目「トンネル工事に必要となる許認可を含む行政手続きに速やかに対応する」とありますが、①その意味及び、
②1)2014年の南アルプスエコパークリニア新幹線市議会決議及び、2)「南アルプスエコパーク林道条例の第1条の目的と整合しているのか、伺います。
2、林道の「通行許可」市長コメント「適正な審査」とは何か。
<2回目>
「1」林道の通行
 南アルプスエコパークという冠をつけた林道条例の改正は2014年2月「南アルプスの自然環境の保全、ユネスコエコパークとの整合を図ることは絶対の条件である」とした歴史的決議を受けたものです。その意味で林道条例第1条の「自然環境の保全」は行政手続での林道周辺の環境という狭い意味でなく林道通行の目的となる「宿舎建設」、今後の「林道整備」「本体工事」における自然環境と併せて判断されるべきものです。
1、林道「通行許可」は県にいつ連絡したのか、また、今後の林道の通行許可申請に際し、県との情報共有をどう進めていくのか。
「2」環境の調査
  1、9月14日JR東海の事後調査報告書について伺います。
①事後調査報告書とは、予測が難しい項目等について追加調査を行い、それらの結果を取りまとめたものです。今回の報告書では、宿舎建設予定地に生育していた希少種「アオキラン」を昨年10月に移植していたとしています。この報告書について、県知事から意見聴取があるはずですが、どのように対応するのか。
 ②アオキランの開花期は9月ですが移植が成功したか否か、宿舎建設までに現地確認を行うべきではないのか。
③今後の林道整備においても環境保全対策が重要と考えるが、市としてどのように対応するのか。
「3」基本合意書
 6月20日合意は「交渉ごと」として秘密裏に進められました。
1、協定締結に至る協議経過はどのようなものであったか。
2、知事は県民の6分の1、62万人の住民の命に関わる水問題に来年2月に科学的結論を出すとして水資源・自然環境の有識者会議を設置しリニア新幹線の路線変更まで要求しています。水問題に対し、昨年2月市長意見として生態系の観点で「トンネル湧水全量を減水地付近に戻すこと」を主張してきましたが、市としてどのように取り組んでいくのか。水問題での市長発言は不可解でした。
<3回目>
 「ぬけがけ」というような基本合意への「非難」を解消していくために「水、残土、環境」に対する静岡市の姿勢が問われています。
「1」林道の通行
1、JR東海が宿舎建設に着手する場合は改めて通行許可が必要となるのか。
2、冬季の通行許可申請があった場合はどう対応するのか。
「2」環境の調査
1、県の有識者会議では減少する毎秒2tの詳細を明らかにしないJR東海に厳しい批判が出ました。静岡市は水資源調査に関し1都6県の全自治体の中で唯一、解析モデルを持っており部位別トンネル内湧水量、渇水期流量予測、導水路トンネル内湧水1.6tのうち戻る推量は0.5tとするデータを持っています。調査結果を県・有識者会議に提供する考えはあるのか。お手元資料時間あれば解説。
「3」基本合意書
1、静岡市は2005年の大井川田代ダムめぐる東電への「水返せ」運動の際に協定締結における水利流量調整協議会の当事者になった経緯があります。呼ばれていない、参加を断られたでなく関係8市2町、県との連携、修復のために大井川上流部を有する行政体として設立された大井川利水関係協議会に参加すべきではないか。



「まちづくり検討委員会に専門的・多面的見地から議論をお願いしているところで整備方針の決定に当たっては検討委員会の意見を踏まえ慎重に判断してまいります」アリーナ構想での田辺市長の答弁!

2018年09月27日 | 市政

本日の「市民文化会館の再整備とアリーナ構想」総括質問において、市長は5月12日「しずおか まちづくりセッション」でも9月6日「バスケットボールチームBELTEX発足イベント」でも「2020年代半ばに大ホールとアリーナの複合施設を作ります」という発言を繰り返していました。

一方で「駿府町地区の文化とスポーツを核にしたまちづくり検討委員会」で8つの論点を提示して各界各層の方々の参加の下で議論が始まっています。上記は市長の発言と検討委員会の関係についての質問への答弁の一部です。「検討委員会の意見を踏まえる」が明確になったことが重要です。

全体的な答弁内容は後日、お知らせしますね。

※質問原稿です。(答弁への対応をもあり、実際はこのとおりではありません)

《市民文化会館の再整備におけるアリーナ構想について》9月27日
「1」アリーナ構想  <1回目>
 9月3日「駿府町地区の文化とスポーツを核にしたまちづくり検討委員会」が開催されました。昨年の懇話会を受けアセットマネジメント課がまとめた8つの論点が、多様な立場での議論となり、「大規模改修の選択もありうる」つまりアリーナありきでないことも確認され今後の議論が期待されるところです。私自身は「市民文化会館の大ホールとアリーナの複合化を視野にいれた」田辺市長の所信表明に3月総括質問において「市民文化会館の大規模改修・リノベーション論」の立場で質疑してきました。
一方で、市長は5月12日「しずおか まちづくりセッション」においても、ホールとアリーナの複合化を前提とする「2020年台半ば」完成めざす市民文化会館の再整備に言及されました。9月6日「バスケットボールチームBELTEX発足イベント」でも同様です。5月19日発足した「公共施設を考える会」は8月20日武蔵野市の市民文化会館大規模改修の視察に行きました。まだ25年は使える市民文化会館だけに再整備は市民による徹底討論の中で決定されるべきです。
1、市長は市民文化会館の再整備におけるホールとアリーナの複合化についてどのような想いをもっているのか、伺います。
<2回目>
「2」検討委員会における論点整理 
 政治家である市長の想いは理解しましたが行政のトップである市長の発言とするなら「検討委員会」運営を混乱させるものです。何が検討されなければならないか、お手元8つの論点資料見て下さい。
 1、5つ目の論点、維持費は大ホール・アリーナ複合化で抑えられる、しかし論点7の既存施設機能からいうと、複合化は大ホール機能確保が困難とあります。このように論点の中には相反するものが存在するが各論点をどのように集約していくのか。
2、私自身は、論点1の景観問題とボリューム問題、この2つの論点が特に重要だと考えます。狭い空間の活用と大規模な施設の両立は非常に難しい選択です。ボリューム問題が想定される中でアリーナ建設を計画地以外の場所で検討しないのか、伺います。
 3、次に、論点6の休館期間です。市の資料だとアリーナ建設の場合に4年半、大規模改修の場合だと1年半。休館期間は市民の文化活動の継続を分断します。文化政策上極めて大きな論点です。
  ①休館期間の短縮についてどのような方法を考えているか。
②最大で4年半の文化拠点を失うことに対する文化政策上の対応策はどのように考えるのか。
4、次に、論点4の駐車場については検討委員会資料が出されています。大ホール、中ホール、アリーナ全体で必要な駐車場は、市民文化会館利用者の自動車分担率19.8%で830台、(1)文化会館246台に加えて500台の駐車場建設をした場合に交差点大渋滞で逆効果だが交差点の改良が必要、(2)駐車場を作らず半径500mの周辺駐車場占有率50%で472台不足、1k圏内の駐車場なら3200台余裕とのことです。この理屈でいくと理論上は中ホール・大ホールのイベント重なった時、雨天時、セノバ周辺の休日時、大渋滞は起きないことになります。    
①アリーナ整備に伴う更なる交通渋滞についてどう考えるのか。
<3回目>
「2」検討委員会における論点整理
 先の論点からすれば簡単に「アリーナを作る」はいえません。
1、休館期間の短縮は中ホールを独立して先行建設することで解消出来るとのことですが大ホールと中ホールの機能分散という弊害が生まれます。また複合化の場合に本来公設である大ホールと「稼げる施設」アリーナとの経営の一体性の確保の困難さが出てきます。
①アリーナの民設民営の可能性をどのように考えているか。
2、2つ目の論点「交流人口」「回遊性」「まち活性化」です。アリーナ複合化案で交流人口63万人と大規模改修48万人、15万人の差です。歴史文化施設18万増え、天守台発掘10万、中央体育館23万、これらの活用で十分。更に従来の行き止まりの施設から、大・中ホール間の減築による会館前広場と北街道をお堀の橋でつなぐことによる「回遊性」を確保し、歴史文化と芸術文化に江戸の天守台、昭和の市民文化会館、平成の歴史文化施設という建築文化拠点と意味づけ、遠い将来のお堀の水辺の復活を媒介に、40年間という市民の生きた記憶を持つ市民文化会館をリノベーションにさせる、そのことにより「まちの活性化」が生まれてくると私は考えています。
①アリーナ整備による「交流人口の増加」が「回遊性の向上」と「まちの活性化」につながるのか、伺います。