ブログの編集画面にログインすると、開設してから何日というカウンターが表示されている。去年の暮れくらいに何気なく見てみると、もうすぐ6000日となるところだった。
そして、その6000日目が今日である。
投稿回数を計算してみると、今日が2029回目の投稿である。だいたい3日に1回くらいの投稿を6000日も続けていたことになる。正確にはこのサイトに移行する前に別のサイトでちょうど1年間投稿をし続けていたので6365日、もう17年以上こういうことを続けている。
当時よく読んでいたいくつかのパソコン雑誌にブログというものの存在が書かれていて、無料でできるならやってみようと考えたのが始まりだった。それまでは釣果の記録を手帳に書いていたのだが写真も入れてもう少し詳しく書けると考えたのだ。
タイトルはちょうどその頃車を買い替え、ナンバーを「1091」にしてもらったら、ディーラーのセールスが、「イレグイ号ですね。」というのでそのままタイトルに入れた。クロニクルというのは「年代記」という意味だが、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」と小説から拝借した。最後に「Ⅱ」とついているのは、ブログサイトを乗りかえたのでマークⅡという意味を込めている。
何が面白かったのか、3日に1回のペースでよく17年もやったものだ。ただ、記録を残すというのは確かに効果的で、当時から比べると少しだが釣りの腕も上がったような気がする。そして、いつの頃からかブログを書くために釣り行っているのじゃないかと思えるようになってきたのも確かだ。釣果がなくてもブログに書くネタができたから帰ろうと思うこともしばしばだ。護岸に氷をぶちまけて写真を撮るというのも明らかにブログを書くためである。
また、このブログを通して懇意にさせていただけるような方々との出会いもあった。これが一番の宝かもしれない。
アフィリエイトのように、不特定多数の人々に読んでもらうための書いているというものではないので、愚痴が入っていたり、おおむね自虐的であるというような書き方では読んでいただいている方たちの中には、こいつはちょっと病んでいるのではないかと思われてしまうかもしれないが若干当たりだったりもする。
しかし、人生観というような大層なものをもって生きているわけではないけれども、文章を書いているあいだに自分の持っている価値観を整理できるというのも確かである。(それが相当偏ったものに収れんしていってしまっている恐れはあるけれども・・)
日記を書くというのはボケ防止になるというのは森に暮らすひまじんさんからの受け売りだが、僕ももうすぐそういうことを気にしなければならない年代に入り始める。すでにその兆候が表れてきているということはそれほどの効果があるわけではないのかもしれないがキーボードを叩けなくなるまではまだまだ続けてゆきたいとは思っているのである。