ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

初めての和太鼓!!夏の日本旅行・2018(その3)

2018年09月26日 | 友達とわたし
東京滞在4日目の8月24日は、和太鼓のお稽古見学!

フェイスブックで仲良くしていただいている宏さんが、なんと和太鼓の名手で、舞台で演奏しているビデオを見ちゃってからは、わたしも習いたぁ~い病にかかってしまい、
今回会うときに、じゃあ一緒に行ってみましょうか、もしかしたら少しは実際に叩けるかもしれませんよ、などと言ってもらい、嬉しくてフワフワしていたのだ。

いやあ、美しいもの(特に音楽)に触れるとすご〜く涙もろくなる宏さんは、専修大学の教授で、SNSが無い時代だったら絶対に巡り会えないような人なんだけど、
出会ってしまったものは仕方がない(これは宏さんの方の感想だと思う)、お付き合いしていただきましょう(これは図々しいわたし)ということで、待ち合わせの駅まで浮き足立ちながら出かけて行った。

地下鉄の駅に行く際に、いつも通り過ぎる風景。少しは慣れたとはいえ、今日もやっぱり暑い…。


駅からお稽古場である廃校になった小学校まで、宏さんの車に乗っけてもらった。

ドキドキしながら教室に入ると、うわあ、いろんな和太鼓がいっぱい!


先生はとても華奢で素敵な方で、同じく華奢で素敵な女性がお二人と、男性は宏さんと、肩の痛みがなかなか去らずに困っておられる方のお二人。
この男性は笛も吹かれるようで、いろいろと紹介したり教えてくださろうとしたのだけど、お稽古の時間の関係もあって途切れてしまった。

何回も観たユーチューブのビデオとはまた違い(当たり前だ)、みなさんの打つ和太鼓のひびきが、わたしの心を震わせ、魂を揺さぶる。


血が喜んでいるような、だから体の芯から笑いたいような、そんななんとも言えない良い気持ちになって、打ち下ろされるバチ、流れるように上下する腕、支えながらもリズムに乗る足を眺めながら、
日本古来のリズムの間合い、様々な太鼓の音の絡み、思わず息を詰めてしまうような緊迫感、全員のタイミングが完全に合ったときの心地良さなどを、たっぷり感じさせてもらった。

これ↓は、昨年の秋に行われたみなさんの舞台演奏です!
馬簾太鼓(ばれんだいこ) 第35回あさお区民まつり 2017.10.8


ああやっぱりいいわ和太鼓。
ただ聞かせてもらっているだけなのに、すっかり興奮して、汗がにじむやら頬が赤くなるやら。

「やってみますか、一曲?」
「え?」
「いいですよ」
「いや、そ、そんな…」

お遊び程度に、何個かのリズムを叩かせてもらえたら、もうそれだけで大満足と思っていたのに、みなさんと一緒に曲を通しで演奏するだなんて…。
いやあ、それはやっぱり無謀すぎる…などと頭の中は大混乱。
加えて心も大混乱。

そんなこんなでぐずぐずと突っ立ってるだけのわたしに、先生がにっこりとしながらバチを持たせてくださる。
そしてバチの持ち方、打ち方を教えてくださる。
なるほど、ドラムのバチの持ち方と共通しているところがある。
ちょっとだけ不安が収まったのだけど、心臓はドキドキモード全開。

せっかくのお稽古の時間を無駄にしちゃったらどうしよう…。
なんてくよくよしてるくせに、もう一人のわたしはもう、叩きたくて叩きたくて、カニさん歩きで太鼓の前に。

例によって例のごとく、ビデオをここに載せることができないので、切り取り写真を数枚。




音符なんてどこにもない。
口承で説明を受け、親切で優しいメンバーのみなさんに甘えて、うわ〜とパニックになりながら演奏に加わらせてもらった。

ああもう楽しすぎる!気持ち良すぎる!
嬉しすぎて、体がフワフワ浮かんでしまわないように、何度も何度も四股を踏むように重心を下げなければならなかった。

宏さん、夢を叶えてくれてありがとうございました!
厚かましいことは重々承知で、また来年、連れてってくださ〜い!
ごめんなさ〜い!
コメント (2)
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山本太郎氏のドキュメンタリー映画上映会とスカイプ質疑応答(@コロンビア大学NY)の様子を紹介します!

2018年09月26日 | 日本とわたし
悪天候&平日という条件にもかかわらず、続々と来てくださるお客さま。


いよいよ始まります!




主催者のわかこさんの挨拶(画像が顔に写っちゃって、ブラックジャックみたいになっちゃった、ごめん!)。


スカイプQ&A。翻訳をしてくれたのは、会場決定に尽力してくれたタカヤくんと、SNSで素晴らしい紹介記事を書いてくれたユカさん。




不条理な空域制限の図。


日本の貧困状況を如実に表した数値。


無事に会を終え、帰途につくツワモノたち。


これはスカイプで繋いで行われた質疑応答の様子ですが、画面が二ヶ所、座席がそれぞれのスクリーンに向かって並んでいることがわかっていただけると思います。




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(映画広告チラシより)
俳優としてのキャリアを捨て、参議院議員となった山本太郎氏に関するドキュメンタリー作品。
ナショナリズム、外国人嫌悪、再軍備へと向かう日本を、その流れに逆らう反抗者の目を通して映し出す。
反抗者・山本太郎のあがき、ためらいは、今日の日本社会のステレオタイプな思考を超え、右傾化政治の復活という、普遍的な問題を提起している。


映画、観てきました。
そしてそのあとの、日本の山本議員と繋いだスカイプを使っての質疑応答、聞いてきました。

今日は朝からジャジャ降りの雨が続き、最悪のお天気でしたし、おまけに平日。
それにもかかわらず、予想以上のお客さまが来てくださいました。

ここでちょっと、当日の朝に起こったハプニングのことを少し。
朝からいつもの仕事済ませ、そこから開場準備へと直行しようとしていた主催者のわかこさんに、ちょっと聞き捨てならないニュースが飛び込んできました。
Facebookの記事に、まるで自分が主催者であるかような書き方をして、今日の映画鑑賞会のことを紹介している人がいる?!というものです。
いや、それはないでしょう〜と思いながら、ダイレクトメッセージに流れてきたものを読むと、
あ〜、これはあかん、一人称で書いちゃって、しかもその記事に寄せられたコメントに、あたかも自分が主催者であるような返事までして…。
ライターのユカさんが書いた映画鑑賞会の紹介記事とほぼ同じ内容のものを、本人の承諾も得ずに載せちゃってる時点で、とっくにアウトなのに…。

というわけで、ホンモノ主催者のわかこさんと、ホンモノライターのゆかさんが、司会と画像チェックに勤しんでいる間に、会場にやって来た成りすましさんに厳重注意をしたみきちゃんとあっこちゃんと歩美ちゃん、お疲れさまでした。

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先日書いた記事の冒頭部分を、もう一度ここに載せさせていただきます。

Beyond the Waves: (Taro Yamamoto, a Japanese rebel) - Trailer


上記の動画は、ベルギー在住のcenecioさんという方が書かれたブログ記事の中で紹介されていたものです。
詳しくはこちらを↓。

日本のドンキホーテ 山本太郎の孤独な戦い”BEYOND THE WAVES” 追記
【MUSKA】2018年4月19日
http://nyabayasky.hatenablog.com/entry/2018/04/19/日本のドンキホーテ山本太郎の戦い”BEYOND_THE_WAVES”




監督はこの方。





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この映画は、ただ一度ベルギーで先行試写会が行われただけで、まだ配給会社が決まっておらず、未公開のままの状態の映画です。
それをニューヨーク在住の友人が、「山本太郎の映画をこちらで上映します」と宣言し、手探りで連絡を取り始めたことから始まりました。

紆余曲折、山あり谷あり、不眠と胃痛の毎日の中、仕事もこなし、暮らしも整えながらの、孤高の闘いが続きましたが、ちらほらと支える手が伸びてきて、今日は平日の悪天候にもかかわらず、本当に大勢の方たちが参加してくれました。

映画は淡々と、日本が抱えている現実、抗い人山本太郎の、七転び八起きして苦悩する様子や、国会時の的を得た実にわかりやすい質疑風景を、映し出していきます。

いったい僕は誰と闘っているのだろう。

政治に関わる決心をする前と後とで、彼がどんなふうに変化していったか。

街角に立ち、政治家である前に、生身の、一人の人間として、これだけは譲れないこと、これだけは守りたいことをしっかりと心の中心に置き、少しでも弱い立場の人の助けになるようにと、人々に向かって話し続けてきた太郎さんは、
今も町のどこかで、困っている人、弱っている人、迷っている人の側に寄り添い、まずは底から少しでも上げてあげられる方法を、どうやったら実現できるのか、それを模索しながら可能な手段を見つけようと頑張っています。
原発問題も、憲法問題も、基地問題も、みんなみんな本当に大切なことだし、しっかりと取り組まなければならないのだけど、けれどもそれらの事柄などに思いを馳せることすらできないほどに疲弊している人たちは、いったいどうしたらいいのか。
それには、とにかくハッパをかけたり、上からの押し付けみたいな言い方で促したりせずに、そして無関心であることを責めたりせずに、彼らが関心を持つことから一緒に考えましょうと話しかけていく。

きちんとすみずみまで正しくないかもしれませんが、そういうふうな話を、太郎さんはしてくれました。

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スカイプによる質疑応答より(Aは太郎さんの答え、Qは質問)

A:日本のメディアが自分のことを取り上げてくれるっていうのは非常に少ない。


Q:ネット界隈で言われている人工地震について、汚染の現実について、この映画には取り入れてられていない。
イスラエル企業との関連、核爆弾を使用した人工地震、政治家へ支払われるワイロなどについて、国会で質問するつもりはあるか?

A:国会質疑に耐えられる真実があるかどうか。
面白い話題ではあるが、しかし問題として確定させていくには、あまりにもハードルが高い。
問題提起として一度でも失敗すると、その後の質疑も質が疑われることになる。


Q:日米合同委員会がある限り、この日本は変わりようがないのではないか?

A:安倍政権の乱暴狼藉が続き、人々は疲弊しきっているところだと思う。
この状況は、司法が機能していない。
地方裁判所で市民の意思に沿った判決が出ても、その上になると国側に寄り添ったものが出てしまう。

日米合同委員会に参加する人のうち、アメリカ側は軍人、日本側は官僚で話し合われる。
日米地位協定のことも含めて、アメリカ人はあまり知らないのではないか。
戦争が終わった後も、ずっと占領が続いている。
軍事協定のみならず、日本には主権が無い。
記事下の写真のように、日本の空域にも大きな制限がかけられている。

アメリカが望めばどこにでも基地を造ることができる。
アメリカでは許可されていない低空飛行も、日本では可能になる。
このような占領状態が、戦後ずっと続いている。

このような事実を、アメリカの人たちに伝えていかなければならない。
沖縄前知事の翁長氏は、アメリカに伝える努力をしていた。

アメリカメディアに、政治家がなにがしかのメッセージを伝えることはできるが、メディアを動かすのは市民の力が必要だと思う。


Q:デモクラシー・ナウというような、ラジオとケーブルテレビとオンラインで報道しているメディアに出演して、働きかけていくというようなことは考えてるか?

A:それは(アメリカ在住の)みなさんから働きかけてもらえないかと思う。


Q:この映画を紹介してはどうか?

A:デモクラシー・ナウのオフィスに行って働きかける。
先方からそのような話がきたら、そちらに出かける。


Q:山本議員が若い世代に期待しているのは何か?

A:こんな世の中にしちゃって申し訳ない気持ちでいっぱい。
自分たちを守るためにも、政治に興味を持って、考えて欲しい。
日本人の多くが、日本語に限定してしか情報を得られない。
これは長年の教育の成果(失敗?)。
なので、海外の記事を翻訳して、シェアして欲しい。


Q:来年の選挙についてどんな感触を持っているか?

A:組織に応援されてないので、最後まで票読みができない。
有象無象の人たちの票に頼らざるを得ないのが現状。
選挙が近づいてこないとお金が集まらない。
今の状態だと3億円が必要になる。
一人500円で、60万人の人にカンパしてもらえたら(と、ここで爆笑)。


Q:落選の可能性があると聞いたがどうか?(ストレートな直球質問に、太郎さん再び爆笑)

A:応援してくれるかどうかは、箱を開けるまでわからない。
東京には6つの議席があるが、もう一つ増える可能性があるので、選挙がドロドロになって面白い見世物になればいいと思う。
東京からの波が全国に伝わり、国全体の選挙が盛り上がって、投票率が上がればいいと思う。


Q:太郎さんの演説はいつも明快で素晴らしいので、その様子をもっと知らせることができたらと思う。もっといろんな人に知らせるにはどうしたらいいと思うか?

A:自分自身はなかなかメディアに出られないので、草の根的な行動で知らせていただくしかない。


Q:日本政府のゴールは何か?

A:スクラップ&ビルドではないか。
散々壊した後で、自分たちの一番近いところで富の分配を続けながら立て直す。
日本の富裕層のための社会システムになってしまっている。
飼い主の言うことを聞き続ける政治勢力、そのバックのある大企業、この構図を崩すのは大変なこと。


Q:選挙に出て、政治家になって、国を変えれるものなのか?
(この質問は、岩手県のある町の町議会議員に立候補するかどうか決めあぐねている、たまたまこちらに旅行に来ていた日本人の若者からの質問です)

A:政治家は代表の一人でしかない。
支援者の内容にもよる。
本当に世の中を変えるには、その政治家を使って変えようという、世の中の人たちの意識の高まりが必要。
政治家によって、今までとは違う問題提起はできるが、そういうことをするのはマイノリティの政治家である。

Q:(町議は供託金が無いということを聞いて)

A:そういうところから、もっと市民の側に立って政治を行う政治家が、どんどん増えていってくれたらいいと思う。


Q:山本さんの後継者を育てたいと思っているか?

A:誰も貧乏くじを引きたくないでしょ?
でも、自分が好きなように生きられるっていう部分を伝えていきたいと思っている。


Q:映画中に、「はっきり言わないコンテスト」というセリフがあったが?

A:国民の無関心と闘っているっていうのはおこがましいと思う。
人の思いはそれぞれ自由なんだけど、いろんな問題を一緒に知っていきませんかっていうような、同じ目線からのアプローチをしていきたい。


Q:トランプ大統領についてはどう思っているか?

A:彼は、たくさんのとんでもない行いをしてはいるが、国内雇用ということに対して、海外に流れた雇用を国内に戻しているということもあり、ひと言では言えない。


Q:太郎さん自身を突き動かしている原動力は何か?

A:毎日のように、そりゃないだろっていうことが起こってくる。それが燃料となっている。

どうして主張ができないのか。
自分は生きてていいんだと、胸を張って言える人が少ない。
何らかのことに役立ってるというのが、基本になってしまっている。
根本的な基本的人権の教育がなされていない。

多くの人たちが、ギリギリの状況の中で生きている。
3人に一人が貧困。
何かを考える、という状況にならない。
考える暇もない。
疲弊してる中で、複数の仕事を持っている。
家庭、学校、会社という所で、自分は自分でいいという自信を持ってもらえるような社会を作らなければならない。
政治でやれることとしては、セイフティネット環境を整えるということ。


Q:東京オリンピック準備に関わっている者だが、そういう立場の自分でも、オリンピックどころではないと思えるのだが?
そして、3人に一人が複数の仕事を持っている、というのは事実であると証言できる。

A:2020年というのは、これまでのピークを作るっていうイメージがある。
小泉政権で雇用制度が破壊され、原発が爆発した後も、延々と人々からの搾取を続け、そして大阪万博が続く。
いろんなものの利権が絡んでいる。
東京近辺と大企業が潤っていくだけ。
東京と大企業がドイツみたいになって、他はギリシャみたいになっていく。


Q :みんなの生活を底上げしていかないといけない。
人間らしい暮らしに戻さないと、考える意欲もエネルギーも無くなる。

A:耳を傾けられる人たちを増やしていきたい。
そのためには、大きな問題ではなく、ゆるいところで繋がれるように、あなたの生活をどうやったらもう少し楽になるようにできるか、一番扉を開いてくれやすいところから伝えていこうと思っている。

人々の生活というものを、暮らしのベースとなるものを、国が支えます。
今まで安定しなかった生活が、少しでも改善されるようにするにはどうしたらいいか。
かといって、ベーシックインカムを推すと、社会保障の面で削られるものが出てくる。
景気がいい時は税金から回す。
『デフレ脱却給付金』というものなら、できる可能性がある
20年続いたデフレは解決すると思う。
けれども政府は、人々に楽になってもらいたくなさそうだ。




さあ次は京都大学11月祭での上映会にバトンタッチです!
こちらではわかこさん、日本では千秋さんが道筋をつけてくれた自主上映会の開催。可能性が大きく膨らみました。
自主上映をやってみたいという方は、こちら↓に連絡してください。

Beyond the Waves自主上映連絡会
山本太郎主演ドキュメンタリー映画『Beyond the Waves』の自主上映会を開催しませんか?#beyondthewaves
https://btw.tokyo/


そして来年の参議院議員選挙。
どちらも良い結果を生み出せるよう、できる限りお手伝いしたいです。
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