ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

国や政治家が生き延びるために私たちが死ぬなんてもうたくさんだ!

2020年01月06日 | 世界とわたし


大変なことになりました。

これ↓はアメリカの下院議員アレクサンドリア・オカシオ-コルテス氏のツイートです。
彼女だけでなく、今回のトランプ大統領の愚行を非難する議員が続出しています。
拙訳:
これは戦争犯罪です。
あなたは文化施設などを標的にして、つまりは罪の無い家族、女性や子どもを標的にして殺すと脅かしている。
そんな人間はタフガイでも戦略家でも無い、モンスターです。

わたしは正直言って、中東の政治や社会についてあまり詳しく知る者ではありません。
それでも今回のこのトランプ大統領の決定が、先のイラク戦争を引き起こした当時の政治家よりもさらに酷い、極めて愚かな行為であったことはわかります。

引用:
■そもそもの発端は?
報道では、中東の声として、ソレイマニ司令官を美化するものも目立つ。
しかし、ソレイマニ司令官らイラン革命防衛隊は、イラク戦争後のイラクやシリアで、極めて残忍な人権侵害に加担してきた事実が報告されている。
決して美化されたり、礼賛されるべきではない。
今回の事態の発端として、昨年イラクとイランで始まった反政府デモと、イラン当局の動きがある。
2019年、政治変革を求めるデモが相次いで起きた。
香港のデモ等が日本では注目されているが、ここでも若い世代が立ち上がった。
ところが、イランでは、治安部隊がデモ参加者に残虐な弾圧を続け、多数の死者を出した
BBCニュースが弾圧についてまとめているが、革命防衛隊に向けられる視線はこのようなもので、イランは一枚岩ではない

2019年10月、バグダッドのタハリール広場で始まった反政府デモは「10月革命」と呼ばれ、かつてないほどの規模に拡大している。
非暴力を宣言し、現場に寝泊まりし、汚職撲滅、失業率と公共サービスの改善を叫ぶ若者たち。
宗教宗派を超え、思い思いの形でデモに参加する老若男女。
これまでとは全く違う市民の結集が起きている。
しかし、治安部隊の武力鎮圧も激しさを増し、2か月間で死者400名以上、負傷者およそ2万人
首相の辞任が承認されても、デモ隊は、すべての要求が満たされるまで継続すると発表。
イラクのサレハ大統領は12月26日、親イラン派の国会勢力が推す人物を首相に指名することを拒否し、大統領を辞任する用意があると表明していた。
こうしたなか、ソレイマニ司令官は人々の怒りの矛先を米国に向けるようゲームチェンジを模索して画策していたとの報道もある。


知らないことだらけでした。
汚職撲滅や失業率と公共サービスの改善を求め、平和的に抗議集会を開いているイラクの若者が、450人以上も殺されていた、だなんて…。
デモに参加しただけで殺される。
わたしは今までの人生の中で、デモに参加した際に、自分はここで殺されるかもしれないという恐怖を感じたことはありません。
殺されることを覚悟でデモに参加したこともありません。
日本で43年、軍隊を持たないと憲法で誓った国で暮らし、そしてこちらで約20年、他国に戦争を仕掛けて暴力を奮うけれども、デモに参加する市民は傷つけても殺しはしない国で暮らしてきました。
けれどもまた、人が多く集まる場所でのテロ攻撃を、常に頭の片隅に置いて行動しなければならなくなりました。
それくらい、よその国の空から爆弾の雨を降らせ、日々の暮らしを営む人々や動物の命を奪い、大切にされてきた文化や建物を破壊する軍隊の本拠地に暮らす者として受け入れろと、世界は非難の目を向けるでしょう。

でも…。


せめて何かできないか。

そしてトランプ大統領の暴力と脅迫に満ちたツイートを通報しました。

自衛隊員を中東派遣するなどと、国会での議論もせずに閣議決定してしまった安倍首相は、今日もまだずっと沈黙を続けているのでしょうか?
コメント
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