ポートランド在住のMakoto Kikuchiさんが、Facebookとnoteで、クオモ知事の会見を日本語に訳して紹介してくださいました。
Facebook:
note:
上記の記事を転載されていただきます。
主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(4.3)
Governor Cuomo Holds Briefing on COVID-19 Response
本日のデータ
検査 260,520(前日比+21,555)
陽性 102,863(前日比+10,482)
入院 14,810(前日比+1,427)
人工呼吸器使用(ICU) 3,731(前日比+335)
退院 8,886(前日比+1,452)
死亡者 2,373(前日比+562)
陽性 102,863(前日比+10,482)
入院 14,810(前日比+1,427)
人工呼吸器使用(ICU) 3,731(前日比+335)
退院 8,886(前日比+1,452)
死亡者 2,373(前日比+562)
一日の死亡者の増加率過去最高を記録しました(*この後少し辛そうに沈黙)
(*全体的にいつもと同じ上昇。入院者も増え同時に退院者も増える。病院への負荷は上がるばかり)
NY市内と、ロングアイランド中のに医療負荷が特別多いHotspotがあり、注意して追っています。
物資
これが、医療用N95マスクです。
これが、医療用N95マスクです。
そしてこれがガウン。
これらを生産するのがそこまで大変だとは思えません。
アメリカ国内で、州内で、生産できる工場は絶対にあるはずです。
世界中の他の国々と争って、中国でショッピングするのは馬鹿げている。
(まうみ注・これはトランプ政権が高値で買い占めていることを暗に非難していると思います)
新コロナ以前は、このN95マスクは75セント(80円)。
今は7ドル(750円)まで値上がりしています。
国内で作れるはずです。
昨日もお話ししました。
NYは州が買い取りますし、ラインの整備も州が協力します。
国産縫製業者の皆さん、力を貸して下さい。
連邦人員COVID参入
病院船や仮設病院の運用は、基本的に、FEMAなどの連邦政府人員が担当しています。
病院船や仮設病院の運用は、基本的に、FEMAなどの連邦政府人員が担当しています。
当初の予定では、彼らには、州内病院がCOVID患者で手に負えなくなった他の患者さんを受け持ってもらうはずでしたが、
車も走っていないから交通事故もない、人が出歩かないので犯罪も少なく、結局すべての病院は、ほぼCOVID患者専用となっています。
FEMAは、COVID患者を取り扱う事に慎重でしたが、昨日大統領と話し合い、FEMA人員もCOVID患者を受け入れる承認令を発令してくれました。
大統領に感謝します。
人工呼吸器・不足を補う対策おさらい
●二股使用
●チューブを入れないタイプのBiPAPP人工呼吸器の改造/使用
●手術用麻酔機の人工呼吸器としての使用
●連邦政府の在庫
●中国からの買い付け(アリババと協力)
●ある所からないところへの移動
●二股使用
●チューブを入れないタイプのBiPAPP人工呼吸器の改造/使用
●手術用麻酔機の人工呼吸器としての使用
●連邦政府の在庫
●中国からの買い付け(アリババと協力)
●ある所からないところへの移動
最後の項目ですが、私立病院や研究所に、使っていない物資が余っている状況です。
人工呼吸器は高価な機器ですし、自らも必要になるかも知れないので、明け渡したくない気持ちは分かります。
しかし、今、彼らが余分に持っている結果、他の場所で人が死んでいるんです。
このような強制的な行政は本分ではありませんが、致し方ありません。
州政府が余っている医療機器/PPEを没収できる知事令を、本日発令します。
もちろん返却か、返金を条項にいれます。
今、この瞬間、人が死んでいるんです。
理解をお願いします。
州予算案をなんとか出しました。
●対国内テロ法
●保釈金法改正
●未成年電子タバコ禁止法
●ファンタニル制限法
●地下鉄性犯罪法強化
●政治献金法改正
●労働法における病欠の項改正
●中産階級減税
●空港改装工事法
●再利用エネルギーの一般化
●対国内テロ法
●保釈金法改正
●未成年電子タバコ禁止法
●ファンタニル制限法
●地下鉄性犯罪法強化
●政治献金法改正
●労働法における病欠の項改正
●中産階級減税
●空港改装工事法
●再利用エネルギーの一般化
このような改正に伴う予算を、何もベースのない状態でなんとか形作りましたが、これを実行する経済的余裕は、NY州には今全くありません。
ゼロです。
NY is broke.(ニューヨークは破綻しました)
NYには、連邦政府の経済的支援が絶対に必要です。
連邦下院議会長ペロ氏と連絡を取り合っています。
彼女もNYの辛さ、苦しさを理解しており、これからの補償でNYへの支援に全力を尽くすとおっしゃってくれました。
30年来の知り合いですが、彼女は有言実行の政治家です。(期待しています)
2万人もの州外医療スタッフが、助けに来てくれます。
考えても見て下さい、今、このパンデミックで、自宅を離れ、この爆心地に来てくれる方が2万人。
アメリカ人の助け合いの遺伝子を、思わずにはいられません。
9.11の時も、州外から、頼んでもいないのに助けが次々に届いた事を思い出します。
あの時のように、今、NYに力を貸して下さい。
必ず、私が責任を持って、必ず、ご恩はお返ししますから。
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連邦政府物資運用
今彼らが持っている在庫では、全ての州を援助する事は不可能です。
医療負荷ピークが高まっている場所に、リソースを集中させるべきです。
他の方法はありません。
転載おわり
このように、クオモ知事が毎日行っている会見では、報告と同時に質疑応答も行われています。
毎日刻々と提出されてくる数字。
日本のみなさんもきっと、数字を見たい、知りたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
以下↓のツイートで言われているように、東京の米国大使館がついに日本在住の米国市民に帰国を促す勧告を出しました。
理由は「検査が少ないので、日本の感染の蔓延率の正確な評価ができない」というものです。
世界は日本を、今に至っても「数字が無い」ままの国だ、という目で見ています。
東京の米国大使館が出した勧告。日本の現状について「日本政府による、検査を幅広く行わないという決定は、(日本の)蔓延率の正確な評価を困難にしている」という記述は、米政府の率直な見解です。これが日本に対する世界の見方で、WH会見でも言及されるのは韓国などが多いです https://t.co/df7auw7cua
— Toshi Ogata (尾形 聡彦) (@ToshihikoOgata) April 4, 2020
クオモ知事は自分の言葉と心で、日々の厳しい現状を伝えてくれます。
何に困っているのか、どんなことが不条理なのか、どういう助けが必要なのか。
検査を猛烈な早さで行い、数字を出し、対策対応を練り、即座に実行する。
出遅れた事さえなかったら。
この想いは今、ニューヨークのみならずニュージャージーやミシガンなどの州知事も痛感しているものだと思います。
日本が1日も早く、まず軽症者用の隔離場を用意し、検査を積極的に行い、重症者に対応できる十分な医療機器や小物を可能な限り準備する行動を始めることを切に願っています。