座りたい席に座れず、食べたいレストランに入れず、学校でも乗り物でも分け隔たれ、投票することもできなかった歴史を背負う黒人。
ただ肌の色だけのことで、長い長い間のあからさまな差別に晒され続けた人々。
実際に経験した人、経験した人を家族に持つ人、経験した人の話を聞いた人、
その人々にとって、今日のオバマ大統領の誕生の意義は、いったいどういうものであるのか、
その深さ、その強さ、その大きさは、わたしの計り知ることではないけれど、
今日、2月20日、午後12時(実際には式典の進行が少し遅れて12時過ぎになりました)、アメリカ史初の、アフリカンアメリカンの血を継ぐオバマ氏が、第44代アメリカ合衆国大統領に就任しました。
毎日カレンダーを見ながら日数を数え、テレビニュースの画面の隅っこに映る、就任式まであと○○日、という表示を見つめ、
今日という日を待って待って待ち望んでいた人は、きっとこのアメリカだけに限らず、世界のいろんな国にもたくさんいただろうと思います。
演説を必死で聞いたけれど、やっぱり難しくて、さきほど日本の新聞の翻訳を読みました。
この国に住む大人として、襟を正し、背を伸ばし、奥歯をぎゅっと噛み締め、深呼吸をして、さまざまな危機を乗り越えるための覚悟をしなければなりません。
それは自分のためでもあり、自分の子供達のためでもあり、自分の子供達の子供達のためでもあり、そしてこの星に住むすべての人達のためでもあります。
違いを尊重し、自分のことのように他人のことを想える人や地域や会社やグループが増え、壊すより建てる、恵むより育てる支援が当たり前になる。
そんな、誰にも優しく住みやすい世界がこの星いっぱいに存在する未来への第一歩。
なんだか大げさで、鼻で笑われてしまいそうな思いが次々と浮かんできます。
今日はそういう日。そういう思いを抱きたくなる日。
そして明日から、そういう思いを少しずつ、ほとんど目に見えないほどわずかでもいいから、実際に実行していかなければなりません。
そしてそれは、自分の意志から始まることで、自分の頭を使って考えることで、長く続けていくことでなければなりません。
素晴らしい一瞬を、この目で見ることができた幸運を感謝したいです。
P.S.
日本のニュース映像にもその音は入っていたでしょうか?
ブッシュ前(←とうとうこの字を使えた!)大統領が会場に現れた時、ブーイングが激しく起きました。
車椅子に乗ってヨボヨボと現れたチェイニー前(←あ~気持ちええわ~!)副大統領の姿も相まって、彼らにとうとう天罰が下ったような気がしました。
もうひとつ、ニュースでチラッと耳にしたこぼれ話を。
あるテレビクルーが取材をしている間の出来事です。
セレモニーが行われている会場の裏側に、ブッシュ夫妻が退散するためのヘリコプターが待機していたのですが、
どうやらそのヘリ付近まで足を延ばして呑気に取材していたスタッフの男性が、
いきなり警官に腕を掴まれ、「いったいこんな所で何をしているんだ!」と厳しく詰問されたそうです。
驚いたその男性が「あの、ええと、こちら側はどんなふうになっているのか、それをちょっと取材しようと思っただけで……」と必死で弁解していると、
「あともう数歩歩いていたら、君は今頃そこに倒れているところだった。ここはスナイパーの標的になっているんだよ」と静かに忠告を受けたそうです。
それを局内で聞いてたキャスターさん、「もしかして君のおでこに、赤い点が何個もついてなかった?ワハハハハ!」って……、
それって映画でよく見る、標的を絞るレーザーのことですよね。おいおい、それって笑い事か?
とってもアメリカンな放送風景でした。
ただ肌の色だけのことで、長い長い間のあからさまな差別に晒され続けた人々。
実際に経験した人、経験した人を家族に持つ人、経験した人の話を聞いた人、
その人々にとって、今日のオバマ大統領の誕生の意義は、いったいどういうものであるのか、
その深さ、その強さ、その大きさは、わたしの計り知ることではないけれど、
今日、2月20日、午後12時(実際には式典の進行が少し遅れて12時過ぎになりました)、アメリカ史初の、アフリカンアメリカンの血を継ぐオバマ氏が、第44代アメリカ合衆国大統領に就任しました。
毎日カレンダーを見ながら日数を数え、テレビニュースの画面の隅っこに映る、就任式まであと○○日、という表示を見つめ、
今日という日を待って待って待ち望んでいた人は、きっとこのアメリカだけに限らず、世界のいろんな国にもたくさんいただろうと思います。
演説を必死で聞いたけれど、やっぱり難しくて、さきほど日本の新聞の翻訳を読みました。
この国に住む大人として、襟を正し、背を伸ばし、奥歯をぎゅっと噛み締め、深呼吸をして、さまざまな危機を乗り越えるための覚悟をしなければなりません。
それは自分のためでもあり、自分の子供達のためでもあり、自分の子供達の子供達のためでもあり、そしてこの星に住むすべての人達のためでもあります。
違いを尊重し、自分のことのように他人のことを想える人や地域や会社やグループが増え、壊すより建てる、恵むより育てる支援が当たり前になる。
そんな、誰にも優しく住みやすい世界がこの星いっぱいに存在する未来への第一歩。
なんだか大げさで、鼻で笑われてしまいそうな思いが次々と浮かんできます。
今日はそういう日。そういう思いを抱きたくなる日。
そして明日から、そういう思いを少しずつ、ほとんど目に見えないほどわずかでもいいから、実際に実行していかなければなりません。
そしてそれは、自分の意志から始まることで、自分の頭を使って考えることで、長く続けていくことでなければなりません。
素晴らしい一瞬を、この目で見ることができた幸運を感謝したいです。
P.S.
日本のニュース映像にもその音は入っていたでしょうか?
ブッシュ前(←とうとうこの字を使えた!)大統領が会場に現れた時、ブーイングが激しく起きました。
車椅子に乗ってヨボヨボと現れたチェイニー前(←あ~気持ちええわ~!)副大統領の姿も相まって、彼らにとうとう天罰が下ったような気がしました。
もうひとつ、ニュースでチラッと耳にしたこぼれ話を。
あるテレビクルーが取材をしている間の出来事です。
セレモニーが行われている会場の裏側に、ブッシュ夫妻が退散するためのヘリコプターが待機していたのですが、
どうやらそのヘリ付近まで足を延ばして呑気に取材していたスタッフの男性が、
いきなり警官に腕を掴まれ、「いったいこんな所で何をしているんだ!」と厳しく詰問されたそうです。
驚いたその男性が「あの、ええと、こちら側はどんなふうになっているのか、それをちょっと取材しようと思っただけで……」と必死で弁解していると、
「あともう数歩歩いていたら、君は今頃そこに倒れているところだった。ここはスナイパーの標的になっているんだよ」と静かに忠告を受けたそうです。
それを局内で聞いてたキャスターさん、「もしかして君のおでこに、赤い点が何個もついてなかった?ワハハハハ!」って……、
それって映画でよく見る、標的を絞るレーザーのことですよね。おいおい、それって笑い事か?
とってもアメリカンな放送風景でした。
感覚的には、半年くらいの時間に感じました。思わず「いつまで次期やねん?」とつっこみを入れてました。やっとその「次期」もとれましたね。
けど、ニュースキャスターさん達もきっと、もっともっと前から次期ってのを外して言いたそうやったよ。
もう完全に完璧に、美しいほどまでに、ブッシュはレイムダックになってたから、ほとんど無政府っぽかったもん。
ほんま、引き継ぎの式でブーイング受ける国の党首って……どないやねんまったく。
ヘリコプターに乗る瞬間なんか、みんな見送ってるんか見捨ててるんかよう分からんぐらいに、あっさりと踵を返しとったもん。もうちょっと手でも振っといたれよ~って、さすがのわたしも可哀想になったぐらい。瞬間だけやけど。
ブッシュの功罪はブッシュ本人そのものと、オバマ政権を呼んだこと、かな?