ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

石丸構文は何故生まれたのか

2024年07月17日 | 日本とわたし
石丸構文は何故生まれたのか。『公平性を保つ』は言い訳?メディアも変わらねばならぬ時。

石丸構文っていうのがSNSで騒がれて1週間。
モヤモヤしてたけど、古館さんが作ってくれた動画がわたしの思いを的確に言葉にしてくれていたので紹介します。

文字起こしはじめ(省略部分が多々あります😅)
ー前略ー
NHKから「今回の敗因は何だと考えますか?」と聞かれた石丸さん、「マスコミの報道が全くなかったことが理由ではないか」と答えた。

マスコミの選挙報道に腹を据えかねていた男だ。
選挙が終わり、落選が決まったとなった途端に、それまでは無視していたくせに、急に寄ってたかって石丸さんの人となりを聞いてみたり、政策の問題点をあげつらい始めた。

(まうみ注・日テレは同インタビューの中で、今回の都知事選は踏み台だったのか、売名行為だったのかなどという、1ヶ月余りの壮絶な選挙運動をやり遂げた本人と支援者、そして応援した有権者に対してリスペクトが微塵も無い言葉を投げかけた)。

古市憲寿さんのインタビュー、なんであんなふうに言うのかなっていうのが、俺の正直なところ。

古市
「出口調査で2位で嬉しかったですか?」
(古館注・落選して2位で嬉しかったかと言う質問は過分にして聞いたことがない)
(わたしとしては、街宣を220回以上行い、心身ともに疲弊し、開票結果で落選を知った直後の候補者に聞くことかと憤慨した)

石丸
「勝ち負けなどという候補者目線の小さな話はしていないです。
そういう煽り方をするから、都民、国民の意識がダダ下がりなんです。いい加減にわかってください」

険悪なムードを収めようと日テレの女性キャスターが横から入ってきて、
「石丸さんのおっしゃる政治屋の定義は何なんでしょう」と聞く。

石丸
「政治のための政治を行う、党利党略、自分第一、それらを言っている者、やっている者を政治屋と私は定義しています」

ここで古市さんが横から入ってくる。

古市
「世の中を変えるって言うんだったら、石丸さん、企業家、NPO、官僚とか色々ある中で、石丸さんが政治家にこだわる理由ってのは一体何なんですか?」

石丸
「いえ、こだわってませんよ」

古市
「いや、いわゆる石丸さんが否定されている政治屋と石丸さんとのはどこが違うんですか?」

石丸
「何か堂々巡りになっているんですが、先ほど定義の話、しましたよね」

古市
「いや、改めて定義を聞いているんですけども、どうなんですか?」

石丸
「同じ質問を繰り返してます。さっきお答えしましたけど」

古市
「だからその定義を聞いている、どうなんですか?」

石丸
「もう一回言えってことですか?」

古市
「いや、まだ答えてないから」

中略

石丸
「言葉の定義じゃなく相違点を聞いてるんですか?」
(まうみ注・ここで時間切れになり、スタジオでは「いやあ、答えてくれませんでしたねえ」となった)

政治屋っていうのは、石丸さんにいちいち聞かなくても、政治という産業で金儲けをする裏金議員たちのことを言うんじゃないの?
古市さんはそれよく知ってるはずなんだよ。
で、古市さんはこう言いたかったのかなと俺は想像する。
「石丸さんは、政治を生業にする政治屋と一緒なんじゃないですか?」と。

とりあえずみんなの前で、選挙の時に、石丸という人間が『政治屋一掃』って大見得切ってガツンと言ったんだったら、有権者はそれを一旦預かって、裏切られたら投票でまたドンと示せばいいだけのこと。

アベマTVのパックンは同じ趣旨の質問をもっとシンプルに行なった。

パックン
「長い政治生活の中で、石丸さん、もしかしたら今後石丸さんが政治家になるんだったら、政治屋になることはないんですか?」

石丸
「ないです、そうなるんだったら辞めます。私もしたいことがあるんで」と答えていた。

そういうことじゃないかと思う。

ここのところ、サブウェイ含めて石丸構文ってのが、表層だけ捉えて遊びで流行ってる。
あの石丸構文っていうのは、質問者の整理がついていない状態の、何だかよくわかんない質問と、あるいは整理をしないで自分の求めている答に誘導尋問していく時に発せられた言葉を見抜いて、『その手に乗らないよ話法』を石丸構文と言う。
だから、石丸構文というのは、質問者が作ったもんだってことを言いたい。
なにも石丸さん本人が作ったんじゃないんだ。
質問者が意地悪に、ここ突っ込んでやろう、政治の具体性があんたは希薄だって言ってやろうっていうのを、遠回りに遠回りに言ってたりするから、なに遠回りに言ってんだっていう時にブラック石丸が登場して、ドンと言う。
で、言いすぎたなって思ったら、次また別なテレビ番組に出て、ホワイト石丸を演じる。
これを繰り返して、ホワイト石丸、ブラック石丸って、いいじゃない別にそれ。
政治をエンタメ化するっていう手段を言ってんだから。
政治をエンタメ化するのが最終目標なら困るよ。
だけど、徹底的に自分を売る時の手段としてエンタメ化するのはいいんじゃないかと思う。

古市さんを悪者にしてこんなことを言わせてもらったけど、言ってる俺も碌なもんじゃないの、実は。
先に言っとくけど、報道ステーション12年やって、ためにする質問も政治家にぶつけた、バーっとね。
選挙速報、選挙特番やっていて、隣のTBSからポンと入ってきて、今度はまたイヤホンを付け直して、そして政治家の先生がワンショットになってる、そこでこれを向き合うってなった時に、まだ頭の中が質問整理されてない。
共産党からその他自民党とか、ポンポン変わっていくわけだ、政治家の人が。
こっちも整理されていない時に、必ず、ああ定番嫌だなって思うけど、選挙速報の時のコメンテーターや司会系の質問のね、3つのセリフっていうのが必ずあるの。
これを使っちゃっててどんだけ虚しい思いを常にしてたか。
まず、はい、選挙結果出ますけども、今の受け止めは。
選挙戦、どうであれ、手応えはあったんじゃないですか?
受け止めから手応えという言葉に変える。
色々と愚にもつかないことを聞いているうちに、最後は、ま、今回負けたとはいいうものの、風を感じたんじゃないですか?
必ず受け止めから始まって最終的に風で終わるんだよね。
こうやって、質問者もね、なんかある種の意地悪さを持ちながら、それも複数対単数でパーっとやるというのもどうかと思う、選挙特番の作り方として。

政策や政治活動が希薄だとか、政策がまだ具体性が見えないとか突っ込むんだったら、もっと前の選挙期間中にやれよって話なんだ。
放送法第4条ばかり言ってないで、最終的にトータルで公平性を保てばいいんだから、蓮舫さんにも小池さんにも、選挙期間中に、もっともっとインタビューを深くするべきだったんだよ。
討論会だって、テレビは1回しかやらないで、インタビューもじっくり聞かないで、選挙期間中だから、公平性だから、56人も出てるからって、そればっかりだったでしょう?
都政っていうメガロポリス大東京の政治をどうやっていくのかと考えてたら、国政につながる。国政のことやってたらメガロポリス大東京にグーっと連関してくるに決まってる。
神宮外苑の再開発問題、プロジェクションマッピング(40億円以上費やして都庁舎壁面に投影)、それから政治と金、小池さんに対して自民党隠し、その戦略が持ち込まれたいろんなアングルで報道することはいっぱいあったはずなんだ。
ー後略ー



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