ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国『SOCIAL DISTANCING とマスクのお話』事情

2020年05月09日 | 日本とわたし
「SOCIAL DISTANCING」
6フィート(約183センチメートル)。
どこに行っても、もし自分と自分の家族以外の人がいたら、その人とは約2メートル離れなければならない。
久しぶりに会う友だちとも、2メートル離れたところに向き合って立ち、抱きしめる真似をするだけ。
コロナでコロリと変えられてしまった世界。
今日も台所で、お茶碗洗いをしながら夫と話していた。
いつまで続くのかなあ…と。
続くのではなく、これがとりあえずの常識になって、2年か3年かかけて、徹底的だったものを少しずつ緩めていくんじゃないか、というのが巷でのうわさだ。

どこのお店も、60歳以上の人たちは通常の開店時間より1時間早く店に入り、買い物をさせてくれるようになった。
どうしてもCOSTCOでないと買えない物があったので、ドキドキしたけど初挑戦してみた。
年齢制限があるからそれほど混まないだろう、などと考えていたわたしが甘かった。
マスクとビニール手袋をつけた初老たちが、どんどんと店の中に吸い込まれていく。
でも、店の中に入ってみると、やはりいつもよりは空いている。
なので、とりあえず「SOCIAL DISTANCE」は簡単に守れたけど、4週間前よりはかなりリラックスしている。
大きな声でおしゃべりしてる人がいて、それがあまりにも久しぶりのことだったので驚いてしまった。
買い物に行って、そこで偶然に出会った見知らぬ人と軽いおしゃべりをするのが、アメリカに来てからの楽しみのひとつだった。
すれ違いざまにカートの中の物を見て、「あ、それ、ステキね、どこにあるの?」と聞かれたり、レジの近くで立ち止まっていると、「これはどんな風に料理するの」と聞かれたり。
寂しくなった。

どんなにインフルエンザが流行っていても、めちゃくちゃな花粉症に苦しんでいても、絶対の絶対にマスクをしなかったアメリカの人たちの99%が、マスク着用で歩いている。
散歩はもちろん、ジョギングの時にもマスクをつけて走ってる。
息苦しいだろうな。
これからはもう、ゲホゲホ激しい咳をしながらレッスンを受けに来る生徒はいなくなるだろう。

でも、みんなの笑顔が見えなくなってすごく変な感じ。
だって、一番大事な口が、マスクですっぽり隠れてしまってるんだもん。
誰か、ほぼ透明だけどウイルスやほこりは通さないマスクっていうのを開発してくれないかなあ…。

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