ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

鍼師妻の悲哀

2008年10月28日 | ひとりごと
先々週の日曜日に風邪をひいてから、とうとう10日も経ってしまいました
その間、頑固に自分のやり方で治そうと思っていたわたしは、薬はもちろん、旦那に鍼をやってもらうこともないまま……、
一家に一台!なんて言ってたくせに、その日の夫婦の仲良し状況やら、その気になれるタイミングのずれなんかがネックになって、マッサージテーブルの上に寝転がれないでいました。

それで昨日は、どんなことがあってもやると旦那が言い出しました。しかもカッピングをするからと。
カッピングなら好きなので、わたしもどんなことがあってもやってもらおうと決心しました。
カッピングというのは、鍼灸の治療の方法の一つで、吸玉と呼ばれる分厚いガラスでできた器を使います。
今それを写真に撮ろうと、旦那の治療室にコソコソ入って行ったら、「なにしてんの?」と見つかってしまいました。
それで、カッピングの器を写真に撮ろうと思うと言うと、今はこれを使ってるからと、新しいのを出してきました。
それがこれです。




器の厚さが随分薄くなっています。この青いぽっちんはなに?ほんでもってこの黒い怪しげなもんは?




実演して見せてもらいました。青いぽっちん部分に差し込んで、ワインの空気抜きのような感じで器の中の空気を吸い込みます。




体内に悪いものがあればあるほど、吸い口の皮膚に黒ずんだ痕が残り、それが紫になり赤っぽくなればほぼ完治。

などと、真剣に説明してくれている旦那の声を聞きながら、
フフン、ほんじゃ、お腹吸って真っ黒になったら、これがほんまの腹黒?!なんちゃって、などと想像するわたし……

話を昨日に戻します。
時間がきて、マッサージテーブルにいざ上らんとしているわたしに、
「やっぱりカッピングより鍼にする」とあっさり言いやがった旦那。「ええぇ~っ
トホホなことに、わたし、今だに鍼が苦手なんであります。
鍼を打ってもらって10分も経てば、なんともいえない心地良い気分になることが重々分かっていても、
あの尖ったのを刺されると思うと……目にも見えないほどの(髪の毛よりも細い)物なのにね。
しかも、ほとんどの場合、刺さったのが分からないってのも体験済みなのに……。

ブツブツ文句を言いながら、しょうがなく寝っ転がったまな板の上の鯉のわたし。
そのわたしに、旦那のとどめの一発。
「今日はちょっと面白いことする」
目の前真っ暗です。面白いことをする→けったいなとこに刺されることになる場合が多いのであります。

で、昨日刺されたけったいな場所はどこだったかというと、
両脇の少し下(こしょばいがな)&喉元&そこより5センチ下&そしてまた5センチ下、でありました。
旦那は「ウヒヒ、ぜ~んぶ今まで刺したことないとこやった」とかなり嬉しそう。わたしゃ人体実験か?

正直な感想を言うと、なんとも気持ちの良いうとうと気分になり、午後から夜にかけてどんどんスッキリ感が増し、
こりゃ明日から絶好調かも~とかなり期待しましたが、案の定、好転反応とやらがやってきて、今日もなかなかしんどいです。
今日もう一回治療を受けたら明日はかなり期待できる、とのこと。
生徒の発表会も間近に迫ってきたので、わたしもここはひとつ大人になって、鍼師の言うことに従おうと思います
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