ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ワシントンポストが日本語で、しかも無料で読める記事を?!「コロナウイルスのようなアウトブレイクが指数関数的に拡大する理由と、曲線を平坦化する方法」

2020年03月20日 | 世界とわたし
ワシントンポスト(The Washington Post)が、今回無料で読めるよう配慮してくれた、とても参考になる記事を紹介します。
それもどういうわけか日本語なのです。
アメリカ国内の感染事情の記事ですが、日本の方々にも参考になることがあると思います。
ぜひ読んでください!
 
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米国「議会の良心」事情 (アメリカ全国民のウイルス検査無料化を了承させたケイティ民主党下院議員)

2020年03月20日 | 米国○○事情
彼女は日本で言うと野党の国会議員です。
建設的でない、明確でない答弁者を一喝し、明瞭な答を引き出す迫力と、それに呼応する権威者の良心。
アメリカ議会の「良い部分」を観ることができました。
この決定は、わたしたちを含む在米の人々に、大きな安心を与えてくれるものになると思います。

(注・翻訳の部分的な校正の責任はブログ主にあります)

米国民主党下院議員・ケイティ・ポーター:
保険のない人にとって、血液検査をするために、財布から出ていく金額をご存知ですか?

カドレック博士:
いいえ、今すぐにはわかりません。

ケイティ・ポーター議員:
大体の金額を知っていますか?

カドレック博士:
(診察に行く際に必ず前もって払わなければならない)負担金のことですか?

ケイティ・ポーター議員:
いいえ、財布から出ていく金額、通常かかる金額です。

カドレック博士:
いいえ、知りません。

ケイティ・ポーター議員:
そうですか。
CBC血液検査は通常36ドルかかります。
それでは、代謝パネルテストはどうでしょう?

カドレック博士:
その件についても答えるのを差し控えさせてもらいます。

ケイティ・ポーター議員:
全く知らないのですか?概算でも良いですよ。

カドレック博士:
75ドルくらいですか。

ケイティ・ポーター議員:
58ドルです。

カドレック博士:
答の数字が近くなってきました。

ケイティ・ポーター議員:
ではA型インフルエンザ、A型インフルエンザのテストは?

カドレック博士:
推測で言わせていただくと50ドル前後かと?

ケイティ・ポーター議員:
43ドルです。
これは適正価格と言えます。
ではB型インフルエンザでは?

カドレック博士:
これも高過ぎますね。
44ドルぐらいでしょうか?

ケイティ・ポーター議員:
その通りです。
では、重症患者や命の危険がある患者が、救急救命室に入る際の料金はご存知ですか?

カドレック博士:
3000ドルから5000ドルぐらいだと思います。

ケイティ・ポーター議員:
1151ドルです。
これらの費用の合計は1331ドルに及びます。
これは患者が隔離されていない場合です。
隔離措置は、患者の家庭に4000ドルの負担をかける事になります。
こうした高額な費用が、人々がテストを受けたがらない理由であり、受けるべきケアを受けず、各自のコミュニティを危険に晒しているのです。
アメリカ人の4割が、400ドルという額でさえ、予期せぬ出費を払う余裕がありません。
さらに昨年では、アメリカ人の33%が、医療ケアを延期しています。
少なめに見積もっても、コロナウイルス の陽性検査に1331ドルかかるのです。
レッドフィールド博士、誰がコロナウイルス の陽性者かそうでないかを、お知りになりたいですか?

アメリカ疾病予防センター(CDC)局長・ロバート・R・レッドフォード博士:
はい。

ケイティ・ポーター議員:
お金持ちの人々だけでなく、ウイルスに感染する危険性のある全ての人々です。

ロバート・R・レッドフォード博士:
アメリカ国民全員です。

ケイティ・ポーター議員:
42CFR71.30法。
これは個人患者のケアと治療から、医療検査、検疫、隔離、そして仮退院までにかかる費用を、疾病予防センターが負担することを許可するものです。
レッドフィールド博士、あなたの権限で、保険に関わらず全てのアメリカ人が検査を受けられるよう、CDCが費用を負担することに同意しますか?

ロバート・R・レッドフォード博士:
私が言える事は、できる事全てを尽くして、全ての人が、

ケイティ・ポーター議員:
ダメです、不十分です、そのような答え方は私が与えられた発言時間を無駄にしています
レッドフィールド博士、あなたには権限があります。
あなたは今すぐに、ご自身の権限で、法律で定められた権限を行使し、公衆衛生の緊急事態において、陽性検査、治療、診断、そして患者の隔離を無料で行うことを、許可するかしないか、ここではっきりと答えてください。

ロバート・R・レッドフォード博士:
私が言えることは、CDCとより詳細に協議して、

ケイティ・ポーター議員:
ダメです!私の発言時間を無駄にしないでください。
レッドフィールド博士、私は同僚のロザ・ド・ロラ、そしてローレン・アンダーウッドとの連名で、あなたに敬意を表して手紙を送らせていただきました。
二人とも国会議員です。
私たちはこの手紙を、1週間前に送らせていただきました。
あなたがお持ちの権限を引き合いに出し、この問題を提起させてもらったはずです。
昨日、回答を求めましたが、時間切れとなりました。
あなたは、42CFR71.30法に基づき、ご自身の権限によって、保険の種類に関わらず、全てのアメリカ人が、コロナウイルスの陽性検査を受けることができるよう許可しますか?

ロバート・R・レッドフォード博士:
私が言わんとしていることは、現在CDCは保健福祉省と、これをどう運用するかを協議しているところであるということです。

ケイティ・ポーター議員:
レッドフィールド博士、あなたがもっと真剣に重く考えて答えるよう望んでいます。
私、そして全てのアメリカの家庭にとって、とても重要なことなのです。

ロバート・R・レッドフォード博士:
ですから私たちは、全てのアメリカ人が深刻な疫病感染拡大に襲われる中、必要なケアと治療を受けることができるよう、保健福祉省と共に、最良の運用方法について協議をしているのです。

ケイティ・ポーター議員:
レッドフィールド博士、運用方法についての協議などに時間を費やす必要など全く無いのです。
あなたがするべきことは、アメリカ国民に対して、陽性検査を受けられるよう約束することです。
支払システムについては明日にでも、「運用方法」を考えられるじゃないですか。

ロバート・R・レッドフォード博士:
あなたは素晴らしい質問者です。
私の答は「イエス」です。

ケイティ・ポーター議員:
素晴らしい!
アメリカの全ての人々が聴きました。
誰もがコロナウイルスの陽性検査を受けることができ、保険の有無に関わらず費用がカバーされます
ですからもし症状があると思ったら、注意事項を参考にしてまず電話をかけてください。
できることをしてください。
アメリカを救うためのこの度の決断をしてくださったCDC、そして保健福祉省のファウチ博士に神の御加護を!
保険が無い、完全でないからとあきらめないで。
危険を悪化させるだけです。
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森友事件で自殺した財務省職員の「遺書」よりー「すべて佐川局長の指示です」

2020年03月18日 | 日本とわたし
「私や妻が、この認可あるいは国有地払い下げに、もちろん事務所も含めて、一切かかわっていないということは明確にさせていただきたいと思います。
もしかかわっていたのであれば、これはもう私は総理大臣をやめるということでありますから、それははっきりと申し上げたい、このように思います」
「繰り返して申し上げますが、私も妻も一切、この認可にも、あるいは国有地の払い下げにも関係ないわけでありまして、
さらに繰り返しになりますが、私や妻が関係していたということになれば、まさにこれはもう私は、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめるということは、はっきりと申し上げておきたい。
全く関係ないということは申し上げておきたいと思います」

全てはこの男の、この発言から始まりました。
この男がこんなことを国会で口走りさえしなかったら、 佐川局長は虚偽答弁を繰り返す必要が無かったし、 
財務省職員が嘘を取り繕うための公文書改ざん作業を強いられ、自殺に追い込まれる事もなかったのです。
Hiromiさんの言うとおり、 これは「弔い合戦」です

さらに付け加えると、この佐川局長らの立件を見送った大阪地検特捜部の影に、定年延長問題の”黒川検事長”が存在しています。

すべて佐川理財局長の指示です」
美並近畿財務局長に報告したと承知しています」
財務省が国会などで真実に反する虚偽の答弁を貫いている
「この事実を知り、抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどう取るか、ずっと考えてきました。
事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。
今の健康状態と体力では、この方法をとるしかありませんでした。(55才の春を迎えることができない儚さと怖さ)
家族(もっとも大切な家内)を泣かせ、彼女の人生を破壊させたのは、本省理財局です」

小西次長も文書修正(差し替え)を行いました
修正は3回程度行われ、学園に厚遇したととられかねない部分をエスカレート(?)するように、本省が修正案を示し、現場として相当抵抗し、最終的には小西次長が修正に応じ、自らチェックマークを入れて体裁を整えました
事実を知っている者として責任を取ります。
3/5(水)」

最後は下部がしっぽを切られる
なんて世の中だ。
手がふるえる。
恐い。
命 大切な命 終止符」
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納棺師が伝えてくれた「新型コロナウイルス感染遺体の対応ガイドライン」

2020年03月17日 | 日本とわたし

納棺師の方に葬儀社経由で送られてきた通達の内容を書き起こしました。
新型コロナウイルスの感染により亡くなられた方の火葬ガイドライン…。
未検査が大変多いため、肺炎で亡くなられた方々のご遺体も、同様の扱いとなるとのことです。
どのような扱いなのか。
書き起こしの文章(特に赤文字の部分)を読んでみてください。
通常は24時間以内に火葬してはいけないとされています。
墓地、埋葬等に関する法律第3条により、「原則として、死体は、死後(もしくは死産後)24時間以内は火葬してはならない」と規定されているからです。
そして、納体袋に入れられているため、お別れの時に顔を見る事もできず、火葬炉前での読経やお花入れなどもできません。
そしてそれは肺炎によって亡くなった全ての方々が対象になっています。

1ヶ月ほど前に、武漢で亡くなった子どもたちの遺体が、納体袋が不足していたために、一つの袋に3人入れられていたのを観た事があります。
この世の地獄だと思いました。
日本は、本当はどうなっているのか、現場からの声だけが頼りだなんていう状態はおかし過ぎると思います。

新型コロナウイルス感染ご遺体の対応について

拝啓、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素より、弊社〇〇をご利用頂き、心より厚く御礼申し上げます。
さて、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ご遺体火葬及びご来場者様の二次感染防止を目的として、行政並びに有識者様のご指導を踏まえ、下記の通りご対応をさせていただきます。
関係各社様に於かれましては、ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。敬具

             記

1.  死亡後24時間経過しなくても、火葬は可能でございます。
2. 火葬のご予約は、友引日以外15:00、火葬終了後の16;00以降となります。
  ※当日の状況により、火葬ご予約のお時間は前後する場合がございます。
3. 医療機関にて、ご遺体を納体袋に納めた後、表面の消毒をお願い致します。
4. ご遺体は、医療機関内で納棺を済ませてから、搬送業者様へお引き渡しをお願いいたします。
5. ご遺体弊社到着時、職員安全確保のため、防護服着用のご対応になる場合もございます。
6. 火葬炉(等級)のご指定は可能ですが、状況により限定することもございます。
7. 火葬炉前での読経、花入れ等は、固くお断り致します。(ご遺影はお飾りいただけます。)
8. お立会い人数は、ご親族5名以内とさせていただきます。
  ※濃厚接触者、感染の疑いのある方のご来場は固くお断り致します。
9. ご火葬中の待合室につきましては、当社指定のお部屋(〇〇)をご利用いただきます。また、場内の移動区域の制限をさせていただきます。
10. ご遺体保管はできませんのでご了承ください。
11. 式場は、骨飾りにてご利用いただけますが、感染の疑いのあるご会葬者様のご来場は固くお断り致します。
12. ご収骨容器はご選択いただけます。
13. ご火葬料金は、通常料金となります。
14. 第三者及びご関係者以外のお問い合わせ、ご来場は固くお断り致します。
    尚、通常業務中より、除菌、消毒は頻繁に行わせていただきます。

注)上記は、現況点での受け入れ要領です。今後行政等の指導により、改める場合もありますのでご了承ください。
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米国「いきなりお尻に火がついた新型コロナウイルス感染対策」事情とひとりごち

2020年03月16日 | 米国○○事情
わたしが暮らす地域周辺の学校が、明日の16日から休校になります。
休校期限の最長は来月の中旬までですが、あくまでも予定であり、今後の状況によっては4月中旬までに延びる可能性もあるそうです。
学校給食が必要な子どもには、休校後も食べられるよう措置が取られます。
大学の休校や企業の自宅勤務は、今月はじめからもう始まっています。
ニューヨーク市では、明日から全ての劇場やバーやレストランが営業停止になります。
ほんの数日前までは、どうしてこんなに普通のまんまなんだろう…と訝っていましたが、昨日の非常事態宣言がスイッチを押したようです。
一気に非常事態が暮らしに覆い被さってきましたが、一旦スイッチが入るといきなり最初からぶっ飛ばすのがアメリカ。
あれだけ検査に無関心?だったのに、いきなり検査は大事だ〜!検査をしてこその問題点の発見だ〜!だからこその検査精度の向上だ〜!それでいいのだ〜!になり、
グーグル、ウォルマートなどの大手小売チェーンや医薬品会社と連携し、感染を心配する人自らがネットで診断し感染の疑いがあるとなったら、大型スーパーなどの駐車場でドライブスルー検査が受けられるようになりました。
そして医療機関に設けられていた制限要件を撤廃し、臨機応変に、最大の柔軟性をもって、検査や治療が必要な全ての人たちのために、今週には140万件、そして1ヶ月以内に500万件の検査を実施するとのこと。
そのためのウェブサイトの構築は、グーグル社の1700人の精鋭エンジニアが手伝っているそうです。
ただ、この国の健康保険は本当に最悪なので、その検査が健康保険無しでも受けられるのか、そしてその費用はいくらなのか、そこが気になるところです。
ニューヨーク市では、インターネット環境が無い家(約30万軒)にiPadを配り、ネット環境も複数の携帯会社が協力すると。
とりあえずこれで、何も無いはずが無いんだ、きっと知らないけれど感染は拡がっていると、ずっとモヤモヤ心配していたわたしたちも、踏ん切りがついたというか覚悟ができたというか…。

さて…今日でやっと2週間の外出自粛を終えたわたしたちですが、明日から一体どうやって仕事をすればいいのでしょう。
ああ悩ましい…。
この難局を乗り越えるために、以前試したことがあるインターネットレッスンを再開してみようかと思っていますが、今のパニック状態ではなかなか気持ちが落ち着かないだろうと思うので、普段の状態になるのはまだまだ先のことになりそうです。
いずれにしても、このウイルス騒動がいつまで続くのか全くわからないということも相まって、どちらもフリーランスの我々にとっては、とても厳しい状況であることには違いありません。
州政府、あるいは連邦政府は、こういう立場のわたしたちを助けてくれるのでしょうか…。
学生ローンの金利がゼロになったり、石油の値段がうんと下がったりはしましたが、わたしたちの心配を軽くしてくれるには即効性に欠けています。
そんなこんなで少々気弱になっているところですが、わたしたちよりももっともっと大変なことになっている人たちが少なくありません。
家の中にお金が無い。本当に冗談抜きで無くなった。
そんな暮らしを何度も経験したので、その大変さ、辛さ、心細さがわかります。
大型ゴミを拾い集めたり、市場の閉店時間に行って売れ残りのクズをもらいに回ったり。
幸いに野宿をしなければならないまでには至りませんでしたが、時には自分だけの、時には小さな息子たちの、時には思春期の息子たちの食べ物を確保することが、その日考えることの全てだったりしました。
なので、今この騒動で収入が途絶えてしまった人たちの、不安と辛い気持ちがわかります。
とにかく頼れる機関や役所を見つけて足を運んで欲しいと言いたいです。
決して独りだと思わずに。
きっといつかは、あの時はすごかったね、大変だったねと、思い出して笑える日が来ます。
わたしも、そういった日々を今また思い出して、あれを乗り越えられたんだから今のもきっと大丈夫、なんとかなるって思うことにします。

何はともあれ健康第一。
よく食べよく寝て(夜更かししてる真っ最中なので非常に心苦しい…ははは)、ぼちぼち生きていきましょう。

家の中でもやもやしてても始まらないので、散歩に出かけました。
こちらはまだまだ肌寒いのですが、何の世話もしてもらえなくても毎年春になると、あちらこちらで可憐な姿を見せてくれる花々を撮りました。







運動会してたリスくんも。





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新型ウイルスがあぶり出した、各国政府の国民を守ろうという気持ちの有無と本気度

2020年03月15日 | 日本とわたし

これは昨日、あまりにも腹が立って書いたツイートです。
この後、案の定、WHOのテドロス事務局長は、安倍首相の露骨なリップサービス
新型コロナウイルス感染症への日本の対応について「安倍(晋三)首相自ら先頭に立った、政府一丸となった取り組み」と称賛したのでした。
記者会見の場で、加盟国の指導者の名前を個別に挙げて褒めることなど、異例中の異例です。
褒め言葉を金で買う
金をもらったから褒める
なんと浅ましくみっともない人たちでしょう。
しかもその金額が166億円では済まなかったのです。
日本は3回もWHOに払っていて、その合計はなんと222億円?!
中国も韓国も払っていますが、その額は中国が20億円、韓国は3億円です。
そんな222億円ものお金があるのなら、今回の新型ウイルス感染拡大のために収入が減った人、途絶えた人に、ややこしい手続きや条件抜きで、安心できる程度の補助金を渡すべきです。

そして何より、重症者だけを検査するというような縛りを取り、感染者をまず見つけるために検査の量を増やすことが必要。
いまだにコロナウイルス感染の窓口は、武漢との接触やライブハウスの入店が無ければ、疑わしい症状が出ていても検査拒否
病院は、コロナウイルス感染の疑いがあったら受信拒否
これは昨日13日の、一般のお母さんからのツイート報告で流れていました。
娘さんの症状は、
2月21日から背中の痛み、下痢、悪寒、倦怠感、発熱38〜38.9が4日間続きインフル陰性。 
5日目ぐらいから胸の痛み(肺ではなく胸の真ん中らへんをグッと押されてる感じ)乾いた咳。熱が微熱に。 
7日目から食べたモノを吐く程のひどい咳、夜中息が詰まる感じで頻繁に目覚め咳が止まらず。
異常としか思えません。

今や世界の主導国となった韓国では、新型コロナウイルスに感染しているものの、症状が軽く、病院で治療する必要が無い患者のための専用の施設を作り、適切な対応をしています。
韓国のPCR検査数は世界でも断トツの多さ。
試行錯誤の連続だった初期の段階で起こりかけた医療崩壊も、対応を速やかに変え乗り越えています。
日本の検査数の今日までの合計が、韓国の1日分。
安倍政府がやってる感を演出するだけで、一向に新型ウイルス感染拡大を止めようと努力していないことが、これだけでもわかってもらえると思います。
検査を保険適用にしたのが今月の6日。
検査数がグンと増えるかと思いきや…「検査能力と必要な検査数は別物」「必要性や感染状況などにより変わってくる」とお茶を濁す加藤厚労省。
こんな風ですから、上記のお子さんのような例が、全国で続々と出ているのです。

検査だけではありません。

専門家の意見すら聞かずに、全国一斉休校の要請を唐突に発表した際にも、何もかもを現場に丸投げ。
フランスや中国のように、オンライン授業を可能にする下準備も何もせず、というかそんなことができる段階に至っていないことを露呈させました。
フランスといえばつい先ほど、食料品店と薬局を除く国内の全ての商業施設を閉鎖しましたね。
そしてスペインも非常事態宣言を出しましたし、昨日非常事態宣言を出したアメリカは、イギリスからの入国を禁止しました。

とにかく日本は、検査をしたら感染者が増え、医療現場がパンクする、という理由で検査体制をなかなか整えようとしません。
オリンピックの開催の有無にも関わってくるだろうし、安倍政権の支持率にも響くからだと思います。
ならば、今のところ成功している韓国やシンガポールの対応を参考に、まず検査をして感染者を見つけ、軽症者は自宅隔離にし、自宅隔離をちゃんとしない人には厳罰を与える、という風にすればいいと思います。

ちなみに、この@Kanayama Koheiさんのツイートは、韓国の新型コロナウイルス感染症対策の様子を知るのにとても役に立っています。


韓国すごい!ほんとにすごい!

と、ここまでは日本と韓国の様子を色々と書いたのですが、こちらでは昨日、トランプ大統領が非常事態宣言を公式に行いました。
夫とわたしの外出自粛は、明日の15日で2週間になります。
今のところは、この14日の自粛の間に何も症状が出なかったら、16日から仕事を再開するつもりでいるのですが、
夫は鍼灸師、わたしはピアノ教師と、どちらも人に接する、いわゆる濃厚接触だらけの仕事なので、果たして今後、今までのように働けるのかどうか不安になってきました。
とりあえず、もし患者さんや生徒さん自身がひどい咳をしているような場合は、治療やレッスンはできない旨を伝えておくことにしました。
実は今年に入ってから、先ずは息子が、次に夫が、そして最後にわたしが、それぞれひどい咳風邪にかかったのですが、一番長く、しかもひどい状態が続いたのが最年長のわたしだったのです。
3人とも高い熱は出ませんでしたし、鼻水の症状もあったので、ただの風邪だったと思いますが、
当時はアメリカ全土でインフルエンザが大流行していて(実はその中に新型コロナウイルスも混じっていたと、先日米国CDCの発表がありました)、とにかくインフルエンザでなければ良しと、わたしたちは呑気に構えていたのです。
いずれにしても、我々は二人ともに零細個人事業主なので、仕事をしなかったら即収入は途絶えます。
毎月の支払いの中で一番高額なのが家のローン、そして健康保険、夫のオフィスの家賃、固定資産税、冬場のセントラルヒーティングのガス代と、それぞれ恐ろしい額のお金が引かれていきます。

息子たちはどちらも無期限の在宅勤務になりましたが、今まで通りのお給料と保障を得ることができるので、彼らの心配をしなくていいだけでも気持ちは救われますが、わたしたちの仕事は自由な代わりに保障がありません。
今になって今年から年金をもらい始めてた方が良かったかなと思ったりもしますが、この山さえ超えられたら…とも思うし、ふと気がつくとあれこれ考え込んでいたりします。
さて、米国政府は一体、わたしたちフリーランスの生活の補償を考えてくれるのでしょうか。

とにかく今は、考えても仕方がないことは横に置いて、自分と家族の健康維持に集中し、家の中のあるものを大切に使い、暮らしを小さくしていこうと思っています。
みなさんもどうぞ、ご自身とご家族を大切に!
そしてお互いに、無事にこの難関を乗り越えられることができますように!
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新型コロナウイルスと息子の結婚狂想曲

2020年03月08日 | 家族とわたし
上の息子の結婚式と披露宴に出席するべく、ここアメリカ東海岸から、当人の息子を含む総勢9名が訪日するはずだった2月の下旬、
わたしたちは渡航予約チケット、ホテルの予約画面を眺めながら、日本での新型コロナウイルス感染状況を見守っていた。
米国疾病予防管理センター(CDC)が2月22日、日本への渡航に関する注意レベルを1から2に引き上げたことで、行くか行かないか悶々と悩んでいた夫の両親と夫の姉家族3人が、とうとう日本行きを断念した。
出発2日前ギリギリの決定だった。
義父母は伝統的で古風な挙式に参加できることを心底楽しみにしていたので、その落胆ぶりは本当に気の毒だった。

5人のドタキャンに息子とフィアンセもショックを受けたけど、キャンセルはその5人だけでは収まらなかった。
「まだ子どもが小さいから」、「会社から行ってはならないと言われたから」、などの理由でその後も数名のキャンセルが続いた。
4年に1度の閏年の29日に式を挙げるだけでも思い出深いのに、もう本当に正真正銘めちゃくちゃ特別な、後々語り継がれていくだろうと思われる日になった。

空いてしまったテーブルに、息子の友人の母親が急きょ座ってくれることになった。
彼女は大津で今から28年前に行われた、夫とわたしのナンチャッテ結婚式にも来てくれた友人で、だから20年ぶりの再会がとても嬉しかった。
陶芸家つながりで今回どうしても義母に会わせたかった、洋さん&あけみちゃん夫妻の二人にも飛び入りで来てもらえることになり、そのこともまたすごくエキサイティングなハプニングになった。
これで来られなかった義父母の無念を晴らせられるわけでは無いのだけど、飛び入りしてくれた3人はそれぞれに特別な人たちだったから、少なくともわたしの気持ちは救われた。

挙式前日に、両家にとって初めてのお出会い食事会があった。
みなさんとても気さくで楽しくて、ああこの人たちと家族になるのだなあと、心から幸せな気持ちになった。
遠く海を隔てた距離を埋めることはできないけれど、彼らは新しい息子を、わたしたちは新しい娘を、互いに愛し大切にしようと誓い合った。

訳あって今ここに挙式や披露宴の写真を紹介することはできないけれど、どちらも温かで楽しい、そして心にしみる良い時間だった。
息子たちが二人して、インターネット遠距離会話を交わしながら一所懸命に計画してきた披露宴は、そこに居た全ての人たちを大切に思う彼らの気持ちに溢れていた。
いくら末日と言えども2月だったのに、式と披露宴が執り行われている間中、とても穏やかで暖かな天気が続いた。
ずっと雨か、もしかしたら雪が降る、などという予報が出ていたので、これは新型肺炎騒動でいろいろと大変だった二人への、空の神さまからの贈り物だと思えた。
名物の5分間のお披露目行列も、美しい日本庭園での写真撮影も、だからとても気持ち良く、滞りなく行われた。
花嫁はため息が出るほど美しく、花婿は誇らしげだった。
何もかもが誰にとっても初めてのことだったから、どれもこれもちょっと恐々でドキドキした。
厳かな挙式では、息子が自分の指輪を新婦の指につけようとしたり、新郎新婦だけの起立の指示を聞き間違えた新婦側の叔父が立ち上がりそうになって、慌ててそれを止めた叔母が肩を震わせて笑っているのを見て、こちらも吹き出しそうになるのを堪えるのが大変だった。

うちからの5人は出席できなかったけれど、ゲストの中で一人だけ息子の同僚がアメリカから来てくれていたので、披露宴の司会は当初の予定通り日本語と英語で行われた。
披露宴はお涙頂戴の演出が一切無く、それは清々しく温かく、笑顔に満ちていた。

最後の締め括りの挨拶を、新郎の父としてやらなければならなかった夫は、英語と日本語の二通りの挨拶文を用意していた。
パニックアタックが酷ければ、もしかしたら声が出なくなるかもしれないからと言ったりしてたけど、できたら5分以内に抑えた方が良いところを倍以上の長さで、けれども会場を大いに沸かせてスピーチを終えた。
息子も挙式、披露宴共に、堂々と張りのある声で宣誓や挨拶をして、幸せを全身で表していた。
我が家にとって初めての娘になってくれる新婦は、それはそれは美しく凛々しく知性にあふれていて、この二人ならこの先何があっても大丈夫だと思えた。
親としての成績があるとしたら、あまり良くなかったわたしたちの元で育ったのに、いや多分そうだったからこそ、我が家の息子たちはとてもしっかり者で頼もしく、そして優しい。
親バカと思われるかも知れないけれど、他の人からもよく言われるので、多分この見立ては間違ってはいないと思う。

息子たちの結婚式を挟んで前後2週間、夫の両親や姉一家と一緒に東京近辺や関西を観光する予定だったけど、新型コロナウイルス騒動が起こったことで全てをキャンセルしなければならなかった。
ホテルの予約を取り直し、後半の1週間をどうするか悩みながら様子を見ていたのだけど、航空会社が日米間の運航を休止し始めたというニュースを読んで諦めることにした。
とりあえず、手術入院していた母の見舞いと息子たちの挙式に参列できたのだから、それで良しとしようと踏ん切りをつけた。
それと、行き帰りともに機内がガラガラだったのと、夫の両親がファーストクラスで行くはずだったのとで、その席を我々に譲ってくれることになり、人生初の真っ平席を楽しめたことも良かった。
滞在中は常時マスクをつけ、除菌のウェットティッシュで触る可能性がある部分を拭きまくり、お金や手すりやドアノブに触るたびに手を洗い、咳をする人からはなるべく距離を取るようにした。
エスカレーターの手すりやエレベーターのボタン押しには肘を使った。
けれども目に見えないウィルスは、やはりどうしても不気味で、だから少しでも気になる症状が出たらすぐに、夫が持参した漢方薬を飲んだ。
タクシーに乗るたびに、どの運転手さんも同様に、中国からの観光客が居なくなってガラガラだと話していた。
だけどなんか変な感じがした。
平常と異常が、仮想世界と実世界が、同じ空間に存在していて、そのとても曖昧な薄い透明の膜を恐々と触りながら、いったい自分がどちらの側にいるのかも定かではない…そんな感じがした。
だからずっと、身体と心の隅っこで怖がっていた。

そんな時に息子たちは結婚をした。
無事に全てを終えられて本当に良かった。
心からおめでとう。
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