【フィリーズレビュー】ショウナンザナドゥが鮮やかに差し切り重賞初制覇! 池添謙一騎手「ようやくですね」:サンスポZBAT!
3月8日の阪神11Rで行われたフィリーズレビュー(G2、3歳オープン、牝馬、芝1400m)は、池添謙一騎手の3番人気ショウナンザナドゥ(栗東・松下武士厩舎)が中団後方から鮮やかに差し切り重賞初制覇。前走のクイーンC9着から見事な巻き返しを見せて、桜花賞に名乗りを上げた。タイムは1分20秒7(良)。
3/4馬身差の2着には北村友一騎手のチェルビアット(14番人気)、さらにアタマ差の3着に川田将雅騎手のボンヌソワレ(7番人気)が続き、3連単は54万3240円の波乱決着。上位3頭は桜花賞(4月13日、阪神、G1)の優先出走権を獲得した。
ショウナンザナドゥは、父キズナ、母は米G1デビュターントSを制覇したミスエーニョ、母の父Pulpitという血統。2022年セレクトセール当歳市場で1億8500万円(税抜き)で落札された。安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は6戦2勝。重賞は初制覇。フィリーズレビューは松下武士調教師は2017年カラクレナイに次いで2勝目、池添謙一騎手は2008年マイネレーツェル、22年サブライムアンセムに次いで3勝目。
◆池添謙一騎手(1着 ショウナンザナドゥ)「ようやくですね。走りのフォームや身のこなしから、僕が今まで乗せてもらった一流馬と通ずるものがあったので、楽しみにしていたのですが、なかなか重賞戦線で結果を出すことができなくて…。しっかり勝ち切ることができて、ホッとしています。厩舎サイドが体を増やすことを心掛けて調整してくれたので、プラス10キロで臨めたのは大きかったと思います。道中の雰囲気は良かったですし、直線に向いて動かしていくときにはいい反応をしてくれて、まとめていけるんじゃないかと思いました。本当に期待している馬なので、欲を言えば、体がもっと増えてくれればG1を狙えるんじゃないかなと思います」
◆松下武士調教師(同)「巻き返せてよかったです。できるだけ馬体重はプラスで出たいと思っていて、しっかり結果も出たので良かったです。いい調整をして本番に向かいたいです」
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故あってリアルタイム観戦ができなかったフィリーズレビューは阪神JF・4着のショウナンザナドゥが差し切りましたが、2着に14番人気のチェルビアットが後方待機から突っ込み、3着に7番人気のボンヌソワレが粘って3連単は54万円馬券。混戦ムードの中、1000m通過56.9秒とハイペースになったことも相まって波乱の決着になりました。
ショウナンザナドゥの勝利については、結果的には格上レースでの上位入線を含む豊富な経験、地力がモノを言った格好ですが、阪神JFでは1000m通過58.5秒の流れを先行して4着に粘り、今回はハイペースのレースを控えて後方一気を決めたわけで、この自在性は本番でもなかなか無視できない武器になりそうです。
母父Pulpit、母母父Hennessy、母母母父Saratoga Sixと母系はゴリゴリの米国ダートスピード血統なので、桜花賞・オークスとはイメージがちょっと違う気がするものの、今が旬のキズナ産駒ということは、Storm Cat、Damascusとの呼応によるスピード強化に加え、クラシックを戦う底力をあわせ持っている可能性もありますしね。
ちなみに岩田康誠騎手鞍上の1番人気、ルージュラナキラはハイペースを嫌って中団に控え、インを突いての差し切りを狙ったものの前が壁になって10着大敗。あの形で前が壁になってはどうにもならなかったと思いますが、おそらく実力の半分も出せていないでしょうし、本番出走が叶うかどうかという意味で非常に残念な敗戦になってしまいました。
でも、アドマイヤマーズ産駒のルージュラナキラは、血統的には本番でも通用しそうな本格派ですし、(今回は岩田パパさんのイン突きが不発だったものの)いずれ上のクラスでの活躍が期待できる器でしょう。(岩田さんのイン差しで函館2歳S(ステラリード)を勝てた私としては、あの作戦自体を云々する気はありません(^^ゞ)
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