広尾TC・募集馬見学会の報告も大詰めに差し掛かってきました!
募集馬、繁殖牝馬たちの見学が終ったあと、見学会のラストは今年も社台SS・種牡馬見学でした。
そう言えば、まだ広尾TCの会員集が少なくて、見学ツアー参加者が数えるほどだったころの社台SS見学といえば、あたりが真っ暗になる時間帯に押しかけて、ご厚意に甘えまくって種牡馬厩舎の中にまで入れて頂いたり…。いや、さすがに今それをやったら大炎上案件でしょうし、もちろん、昨今の社台SSさんはそんなに緩くないので大丈夫です(^^ゞ
それはさて置き、今回は広尾TC募集馬の父、注目の種牡馬を中心に10頭を紹介いただきました。
ルーラーシップ・牡17
スーンシャイン’23、エレナレジーナ’23、エレガンシア、モダンの父
パラスアテナ’24(未募集)の母父
押しも押されもしない有力種牡馬となったルーラーシップも17歳。社台SSさんからは、父としての活躍は当然として、今後は母父の立場で多くの活躍馬を送り続けるだろうとのプレゼンがありました。
確かに今年はステレンボッシュ(父エピファネイア)が桜花賞を勝ちましたし、ホウオウビスケッツ(父マインドユアビスケッツ)は函館記念を勝ちました。広尾TCもエレナレジーナ、ステラリード、レトロクラシックといったおなじみの母に配合していますし、芝のマイル以上、中距離まで狙える種牡馬として、母父として引き続き期待は大きいです。
個人的にはエレガンシア、モダンに出資をしていますので、当然ながら種牡馬としてのルーラーシップに期待をしているわけですが、加えてパラスアテナ産駒の母父としても存在感を示して欲しいと考えています。
パラスアテナ最後の産駒となった父モーリスの24年産はもちろんですが、将来、ステラリードの後継という重要な役割を担うエレガンシアの産駒など、今後募集されるであろう『母父ルーラーシップ』全てに期待をしていますので。。そんなワガママな私にとって、社台SSさんからの「母父として…」というプレゼンはかなり心強かったです(^^)
キズナ・牡14
クエストフォーラヴ’23の母父
バスラットレオンの父
キズナは、募集馬関連ではクエストフォーラヴ’23の母父…という位置付けですが、広尾TCにおいては、代表馬であるバスラットレオンの父として…の方がおなじみでしょう。
ただ、ここ最近の産駒の活躍により種付料は上昇傾向にありますし、芝・ダートを問わず活躍馬を出す超人気種牡馬でもありますから、付けたいからと言って誰でも付けられる馬ではなくなりましたからね。
今後キズナ産駒が募集されるかどうか微妙な気もしますが、もしも募集されたら間違いなく注目馬になるでしょう。
キタサンブラック・牡12
スターオーストラル’23、パドックシアトル’23(追加募集馬)の父
ドグマの父
キタサンブラックはイクイノックスやソールオリエンスを出したことで一気に名声が上がりました。が、巷では牝馬の成績が今ひとつ?みたいな話が出ることもあり、その点について社台SSさんからこんなコメントがありました。
「牝馬が走らないということはなく、牡馬が目立ちすぎなだけ。ラヴェルはアルテミスSを勝ってオークス4着、コナコーストは桜花賞2着、先日はクリスマスパレードが紫苑Sを勝つなど、普通の種牡馬と比べれば牝馬も充分にレベルが高いです」
要するに、キタサンブラック産駒が牡牝に関わらず前向きに検討してくださいね!ということで、(スターオーストラル’23はすでに満口ですが)パドックシアトル’23の販促につながるコメントをしてくれました。このあたり、社台SSの皆さんは本当にソツがないしサービス精神もあり、何より準備がしっかりしていますよね(^^ゞ
それはさて置き、キタサンブラックは馬格があって本当に雰囲気の良い馬。社台SSにいる種牡馬の中で、この馬が一番体高があるそうですが、思わず見とれるぐらいに格好の良い馬でした。
ルヴァンスレーヴ・牡9
エンパイアブルー’23の父
今年の2歳が初年度産駒のヴァンスレーヴはエンパイアブルー’23の父です。
社台SSさんによれば「2歳世代はすでに4頭が勝ち上がっているものの、産駒の成長はどちらかというとゆっくり目。夏場の小回り短距離戦が得意なタイプでもなく、ストライドが活かせる広い競馬場、長めの距離で本領発揮を期待」とのことでした。
具体的にはダート3冠レースなどは狙ってみたいそうで、「そこにつながるようなダート番組が増えてくれば、どんどん成績が上がるのでは?」との前向きなコメントもありました。
本馬に関しては、確かにダートの中距離戦狙いだと思いますし、それ故にエンパイアブルーだったのだろうとも思うのですが、一方で、エンパイアブルーよりもっとダート全振り系の牝馬が合う気もしちゃったり… と、この話はエンパイアブルー’23のところで書きましたし、私の勝手な思いなのでここではやめにしておきます(^^ゞ
イクイノックス・牡5
今年、スタリオン入りをしたばかりのイクイノックスを見せて頂きました。
父であるキタサンブラックも良い馬ですが、さすがにこの馬も見た目のオーラが違いました。
格好が良くて堂々としていて、さすが世界のチャンピオンホース… でも、この馬をあと一歩まで追い込んだパンサラッサのことを思うと、何となく複雑な気分にならないでもありません(^^;)
ただし、そこはさすがに諸事ソツがない社台SSさん。「将来、パンサラッサのような牝馬と配合し、パンサラッサのように逃げてイクイノックスみたいな末脚を使う馬で秋天1分50秒を狙いたい」と、広尾TC会員の心をくすぐるコメントをして頂きました。
まあ、そういう夢のある話はさて置きまして、パンサラッサ産駒がいずれこの馬の産駒に挑戦する機会もあるでしょうから、その日がくるまで、私の複雑な気持ちは胸の奥にしまっておこうと思います!
レイデオロ・牡10
ステラリード’23、ハイアーラヴ'22(ラヴフォルテッシモ)の父
マードラドの父
イクイノックスが勝てなかったダービーを勝ったレイデオロ、、なのですが、正直、種牡馬としての成績は期待ほどではなく、種付け料は下降傾向、種付け数もガクンと減るという厳しい状況に置かれています。
ただし、社台SSさんによれば「昨日、3勝クラスを勝ったトロヴァトーレはいずれ重賞を勝つでしょうし、アドマイヤテラといった重賞を狙える馬も出てきています。サンライズアースはダービーで4着に入りましたし、言うほど悪い成績というワケでも…。まあ、期待値が高過ぎた故に印象が良くない面はあるかもしれませんが、まだまだこれから…」みたいな感じでした。
要するに「距離が延びて良いタイプで、ゆっくり仕上がる馬が多い」「まだ重賞を突き抜ける馬が出ていないので印象点が今ひとつ」ではあるものの、父キングカメハメハがそうだったように、年を重ねるごとに走る馬が出てくるのではと…。キンカメ系ではルーラーシップも最初はアレでしたが、古馬になってからダンビュライトやムイトオブリガードが重賞を勝ちましたし…。
ということもあり(冗談半分とは思いますが)、「ステラリードやミスペンバリー、ハイアーラヴといった良血繁殖のレイデオロ産駒を是非とも走らせてほしいんです!」と逆にお願いされてしまいました(^^;)
サートゥルナーリア・牡8
広尾TCとサートゥルナーリアは直接の関係はないですが、注目の新種牡馬として登場してくれました。(見栄えが良いし人気があるし、いち競馬ファンとしては当然ありがたい話です)
コチラは初年度産駒の2歳世代がすでに12頭も勝ち上がっており、『順調なスタート』との認識でした。
具体的には「当初のルーラーシップやレイデオロは牝馬の動きがもうひとつと言われたのですが、本馬はむしろ牝馬の方が目立つぐらい。ロードカナロア(Storm Cat)のスピードが良い方向に出ているのでは」とのコメントでした。
実は、個人的にミスペンバリーの最後のお相手はレイデオロではなくこちらでも良かった?と考えたことがあるのですが、それは今さらの話ですしね。社台SSさんからは「この馬はトップサイアーへの道を確実に登っていく」「いずれ募集馬に産駒が連なると思うので…」との話もありましたし、今後もいち競馬ファンとして見守りたいと思います。
スワーヴリチャード・牡10
オピュレンス’23の父
エスペシャリーの父
スワーヴリチャードに関しては、爆上がりした種付料(200万円→1500万円!)の話はさて置いて、「竹内さんの血統診断があるのであまり血統については…」と言いつつも、オピュレンス’23についてしっかり触れてくれました。
「オピュレンスはGiant's Causeway肌で実績ある配合ですし、超名血のBest in Show系 Rags to Richesが母母ですから良い買い物をされたのでは。見たことはないですが、きっと良い馬だと思います」また、「産駒はG1勝ちのレガレイラを筆頭にすでに5頭が重賞を勝っていますし、繁殖レベルが上がり、産駒数が増えるこれからは、益々成績が上がるでしょう」とも…
種付料1500万円ともなるとお買い得感はなくなりますが、産駒たちがそれを上回る活躍をすればイイわけで、1500万円になる前の産駒であるオピュレンス’23にも、さすが値上げするだけのことはある…という頑張りを期待します(^^ゞ
コントレイル・牡7
言わずと知れた無敗の3冠馬コントレイルです。コントレイルも募集馬関連ではなく、注目の種牡馬としての見学です。
その上で、社台SSさんからは「父ディープインパクトは自身と同じ無敗の3冠馬、コントレイルを出すまでにかなりの世代を要したが、コントレイルにはできるだけ早い時期に、2頭でも3頭でも無敗の3冠馬を出して欲しい。そのために配合を考えたり、環境を整えたり、できるだけのことをしていく」といったコメントがありました。
ちなみに配合については、「北米系、欧州系どちらの血統要素とあわせてもOK、サンデーサイレンスの血が薄くなっている分、サンデー持ちで日本で活躍した牝馬との配合でも活躍馬を出して欲しい!」との話もありました。
まあ、無敗の3冠馬がそんなにポコポコ産まれたら大変なわけですが、社台SSさんがそのぐらい大きな期待をしている、そういう可能性を秘めた種牡馬だと考えているのは確かでしょう。実際、セールでは高額で取引される産駒が出ていますし、近い将来、産駒が広尾TCで募集される可能性もありそうなので、まずは初年度産駒の動向に注目したいと思います。
エピファネイア・牡14
ディメンシオン’23の父
今年の春夏にはダービー、桜花賞、ヴィクトリアマイル、宝塚記念とG1を4勝する大活躍を見せたエピファネイア。2歳戦でもすでに13頭が勝ち上がるなど、勢いは全く衰えを見せていません…
ということなのですが、社台SSさんによれば、「現2歳、3歳世代はデアリングタクトやエフフォーリアの活躍を見てから種付をされた、配合レベルが上がってからの世代なので、産駒がある程度以上に活躍するのは当然」ということのよう。
広尾募集馬関連としては、私も出資をしているディメンシオン’23の父がエピファネイアですが、「この世代は種付料が高額になってからの配合であり、産駒たちも一層粒ぞろいになっている…」といったコメントがありました。
また、「ディープインパクト牝馬との組み合わせは(アリストテレスなどで)実績ありの『距離が延びて良い』配合。繁殖レベルが上がっているのでクラシックに乗る馬が増えそう」とのコメントも…。パンサラッサの姪であるディメンシオン’23がどうなるかは楽しみでしかないですが、都合良く考えると、ちょっとドキドキしちゃいますね(^^ゞ
以上、頭数が多いのでだいぶ駆け足、大幅に話を端折りつつの紹介になってしまいました。
それでも、キラ星のような馬たちが揃う社台SSさんの凄さは感じて頂けたと思いますし、こういう馬たちに挑むパンサラッサは本当に大変だなとも思いました。(でも、そういう挑戦こそパンサラッサらしいとも言えるかな?(^^))
広尾TCでは、『見学会の最後は社台SS』が定番になっていますが、その年ごとに広尾募募集馬や最新の情報をもとに紹介いただけますし、全く飽きないどころか毎回新たな発見があったりします。
全く単純で申し訳ないですが、来年もまた元気に見学に来たいなぁ…ですm(_ _)m
この面子を見れるだけでも有意義なツアーですね!
楽しそう!
全頭でG1何勝してるんでしょうね?(数えるのは面倒くさい)w
まさに錚々たる…でした。
いったいいくつG1を勝っているのか、いくら稼いだのか?
でも、種牡馬になってからの方が稼げるんですよねぇ(^^;)
いや〜そうそうたる面子ですねー♪
ノーザンテーストやサンデーサイレンスが
揃っていた時代に親が社台で一口をやっていて
当時、手に入ったスタリオンブックを
時々眺めては馬体の勉強しております^^;
今や広尾もあのパンサラッサの倶楽部…
社台SSも引き締まる思いで
接してくれているはずですね(^-^)v
おはようございます!
社台SSさんには広尾がごく小さいクラブだった頃からきちんと対応頂いて、とても感謝しています。
お偉い方々がどうかは知りませんが、スタッフさんの対応はさすがだなぁと思います(^^ゞ
それはさて置き、パンサラッサやバスラットレオンが世界の舞台で戦ったことは、やはり影響が大きいと感じます。
それだけに、これからも頑張らないとイケマセン!
ああ…
ありがとうございます。
後ほど訂正させて頂きます。
申し訳ありませんでしたm(_ _)m
今回初めて参加したんですが個人的に一番衝撃を受けたのはキタサンブラックで、他の馬とはオーラが違って見えて……
実は、ハービンジャーが輸入されて間もない頃、そしてルーラーシップがスタッドインしたばかりの頃にも見学させてもらっていまして、歳を取るはずだよなと(^^;)
確かにキタサンブラックは本当に良い馬でしたねぇ…
見た目だけで選べと言われたら、かなりの方がこの馬を選ぶんじゃないかと思います。