わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

現代の陶芸254(高野栄太郎)

2012-12-19 22:23:35 | 現代陶芸と工芸家達

主に窖窯による焼き絞めで、灰被りの陶器の作品を作り個展を中心に活躍し、巨大な

モニメントや陶壁も手掛けているのが、長野県松本市在住の高野栄太郎氏です。

1) 高野栄太郎(たかの えいたろう): 1948年(昭和23) ~ : 鉢伏窯

  ① 経歴

   1948年 長野県松本市に生まれます。

         大学在学中に陶芸の道を目指し、2年間全国各地でフリーターをしながら歩いて

         見て廻ります。京都では、清水焼の奥山善一氏に師事します。

         その後「薪で焼く登り窯で陶芸をやりたい」と伊賀へ移ります。

         伊賀では谷本光生氏に師事します。

    1976年 松本市郊外の内田に登り窯(鉢伏窯)を築きます。

   ・ その後無所属で個展を中心に活躍しています。

    1982年~ 松本井上デパートにて個展を6回開催します。

    1990年~ 東京日本橋高島屋にて個展3回。

    2005年  工芸サロン「壺好」にて個展。パリ Bertin Poireeにて個展。

    その他、日本橋高島屋、浦和伊勢丹、いわき大黒屋、上田西武など多数。

   ・陶壁制作: 茨木市青少年センター(1984年)。茨木市「太陽の里」(1988年)。

     松本市「ウェルネスうつくし」(1991年)。松本カントリークラブ(1994年)。

      「松本セントラルビオス」モニュメント制作(2006年)

  ② 高野氏の陶芸

     薪窯による無釉の灰被りの作品が特徴に成っています。

     作品の種類は花器や壷類が多い様です。制作方法は、手捻りと轆轤を併用しています。

     ・ 灰被り花器「種」:高さ 62 x 幅 18 x 奥行き 47 cm

     ・ 灰被り花器「鉤」:高さ 41 x 幅 21 x 奥行き 46 cm

     ・ 灰被り花器「キモノ」:高さ 38 x 幅 13.3 x 奥行き 42 cm

     ・ 灰被り花器「扇」:高さ 47 x 幅 15 x 奥行き 77 cm

     などの作品があります。

次回(岡崎隆雄氏)に続きます。

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現代の陶芸253(熊本恵孝)

2012-12-17 22:37:00 | 現代陶芸と工芸家達

「彩紋」と名付けた、独自の絵付けで日本の伝統的な雅な絵や、江戸時代の琳派的な意匠を施した

焼き物を作っているのが、山梨県長坂町に在住の熊本恵孝氏です。

1)熊本恵孝(くまもと よしたか): 1948年(昭和23) ~

 ① 経歴

   1948年 長崎県佐世保市に生まれます。

   1974年 多摩美術大学大学院美術研究科を卒業します。

          74~83年 多摩美術大学陶芸専修助手を務めます。

   1975年 日本陶芸展に初入選を果たします。

   1976年 中日国際陶芸展に入選。

   1981年 空間クラフト展(丸善企画)。現代陶芸カップ展(金沢)に出品。

   1990年 朝日現代クラフト展で部門賞を受賞。

   1991年 花の器展(東京・草月会館)

   1992年 朝日現代クラフト展でグランプリを受賞します。

          パブリック・コレクション(ボストン・ミュージアム)

   1997~2001 山梨の現代陶芸家による食器展(清里)

  個展:池袋西武、池袋西武、赤坂乾ギャラリー、ニッセンレン画廊(静岡)、兜屋画廊(銀座)

      ギャラリー・安里(名古屋)など多数。

  ② 熊本氏の陶芸

   ) オブジェ的な壷の作品を作っています。

     多摩美術大学を卒業後、山梨県に窯を築き作家活動に従事します。

    a) 焼き絞めの素地に、上絵付けによる白、黒、赤、金、銀を施します。

      素地には丸や角、渦巻き文などの印が押され、更に稲妻の様な折れ曲がった線が彫り

      込まれています。

    b) 黒い素地表面の一部を除き、白、黒、茶色などで全体を塗り、その上に赤、緑、黄色で

       塗り分け、上記曲線に銀彩、金彩を施し、最後にイッチン(スポイト掛け)による、細い線が

       無造作に引かれています。作品の名前からもその雅さが想像される作品群です。

    c) その文様は、平安時代の絵物や、金銀を多用する江戸時代の尾形光琳派の絢爛豪華さ

      の様に表しています。

   ) 作品は主に壷類が多く、双脚を持つ独特の形状をしています。

     ・ 彩紋双脚妹壷:高さ 37 x 幅 64 x 奥行き 25 cm

     ・ 彩紋双脚偏壷「麗」:高さ 66 x 幅 42 x 奥行き 34 cm

     ・ 彩紋双脚偏壷「夜明」:高さ 55 x 幅 40 x 奥行き 34 cm

     ・ 彩紋双脚偏壷「舞蝶」:

     ・ 彩紋偏壷「紅塵に舞う」:高さ 41 x 幅 49 x 奥行き 23 cm

次回(高野栄太郎氏)に続きます。      

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現代の陶芸252(菊地勝太郎)

2012-12-16 17:52:14 | 現代陶芸と工芸家達

北海道虻田郡洞爺湖に窯を築き、縄文やアイヌ文様を念頭に置き、焼き絞めの信楽や三島手の

作品を作り、活躍しているのが、菊地勝太郎氏です。

1) 菊地勝太郎(きくち かつたろう): 1948年(昭和23) ~ 直海窯(にわだつみがま)

  ① 経歴

   1948年 北海道洞爺村に生まれます。

    桑沢デザイン研究所を出て、京都、滋賀、萩で修行後郷里に帰り、登窯を築き独立します。

   1987年~平成にかけて、中国や韓国各地の古窯や薪窯を訪ね歩き、薪窯の研究を重ねます。

   1992年 幅2m、長さ10mの窖窯(あながま)を築いで、その窯の焚き方に工夫を凝らして、

    独特の緋色を出す事に成功しています。

  ② 菊地氏の陶芸

   ) 止め焚きの方法

      柔らかい土味と、美しい緋色を出す為に、菊地氏は独自の窯焚き方法を考案します。

    a) 即ち、水を染み込ませた窯に夜は火を止め、せめ焚きの時には、直接水を窯内に投げ込む

      と言う方法です。こうする事により、「緋色」が非常に発色するとの事です。

      (詳しい窯焚きの操作方法は、公表されていません。)

    b) 従来から薪窯では、薪の水分(水蒸気)が緋色を発色させる事が知られていました。

      しかし、菊地氏の様に、火を止めるとか、水を直接窯内に投げ込むと言う方法は、聞いた事

      がありません。なぜなら、火を止めれば窯の温度は下がりますし、更に水を投入する事で、

      より窯の温度は下がり、大変不経済になるからです。

    c) 又、無釉の焼き締であるから問題有りませんが、施釉の場合には、水分が釉に悪い影響を

      与えますし、何より急激な水蒸気の発生により、窯内の圧力が急上昇し、窯を爆発させる

      危険性もあります。(当然その対処方法を講じる必要が生じます。)

   ) 菊地氏が陶芸を始める切っ掛けは不明ですが、彼が信楽焼きを焼き始めたのは、信楽を

       訪れた際、偶然信楽の良い土に出会い、その場で20トン程の土を購入した事が大きく

      影響しています。その土の採掘場所はある事情により、埋め立てられ二度と手に入れる事は

      出来なくなったそうです。

   ) 縄文土器より造形の力強さを学びます。    

      「形としては、口辺に強さを求め、全体に縄文のような呪術性と力強さを表現したい」と述べて

      います。その表れが彼の作る壷等に表現されています。即ち、三つの頂点を持つ縄文土器の

      口作りの形を模倣しています。その様な作品に偏壷があります。

     ・ 偏壷: 高さ 45.5 x 幅 51.5 x 奥行き 59 cm

      全体に緋色を発色し、口造りは肉厚で太めで、所々突起があります。器肌は引っ掻いた様な

      細かい線で覆われている壷です。

  ) 菊地氏のもう一つの特徴は、三島手の作品です。

     黒い土に白化粧土を全面に塗り、掻き落としの技法や、印花紋で文様を浮き出します。

     文様はアイヌの民族衣装から題材を取っている様です。

    ・ 焼き物のトゥキ(アイヌ語で杯) ・ 縄文水指 ・花弁文大皿 ・四方鉢などの作品があります

  ) その他の作品: 作品の種類は日用雑器から茶道具まで多肢に渡っています。

     又、焼き絞め以外にも、黄瀬戸や柿釉を施釉した作品も作っています。

     茶道具(茶碗、水指、香合など)。懐石料理用食器(向う付、割山椒、大皿、手付鉢など)。

     酒器(徳利、ぐい呑、馬上杯など)。花入(掛け花入、耳付き花入、瓢型耳付き花入)。

     壷類(三耳壷、鳥頭口壷、偏壷など)。

次回(熊本恵孝氏)に続きます。

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現代の陶芸251(佐藤茂)

2012-12-13 10:57:42 | 現代陶芸と工芸家達

海外で陶芸を学び、福井県にある越前陶芸村に窯を築き、個展を中心に活躍している作家で

縄文的な作品や、アイヌ的な紋様の作品を、無釉の焼き締めで作っているのが、佐藤茂氏です。

1) 佐藤茂(さとう しげる): 1936年(昭和11) ~

  ① 経歴

   1936年 秋田県横手市に生まれます。

          会社員を辞めた後、スエーデンに渡り、陶芸の勉強を始めます。

          この間の事情は公表されていません。

   1970年 スエーデン・ニッケルビクス美術学校陶芸科に入学し、グレータ・ミユッシル師に

          師事します。

   1973年 スエーデン・国立芸術大学で、ガラス、陶芸科に学びます。

   1976年 越前陶芸村に五黄窯を築き、以後毎年個展を開き作品を発表しています。

   1992年 火輪動窯と改名します。

  ② 佐藤氏の陶芸

   無釉の焼締陶器で、作品の表面を線彫りや面彫りで文様を表しています。

   又、黒っぽい素地に白化粧を施し、掻き落しの技法で、色違いの土で文様を表現しています。

   ) 森シリーズの作品

      木材をイメージした角張った土の塊を刳り抜き、空洞を設け、その全ての面に交差した

      直線と丸(円)を彫刻等状の刃物で浅く掘り込み、幾何学的(アイヌ民族衣装的)な文様を

      施した作品です。

    ・ 森シリーズⅡ 羽音 高 45 x 幅 15 cm

      縦に長く、中央部に羽を思わせる突起が、左右二箇所に付けられています。

      フクロウ等の鳥が羽ばたく様子を表現したものかも知れません。

   ・ 森シリーズⅢ 陽だまりー1、-2、-3

     この作品も、鳥をイメージしたと思われる嘴(くちばし)と、目、それに尻尾があります。

     写実的ではなく、かなり抽象化されて表現されています。

  ) 椅子と題する作品

     この作品も肌理の粗い土を使い、座面、脚面、背もたれ面にやや彫りの深い文様が施されて

     います。実用的な作品では無く、置物的要素の強い作品です。

    ・ 鳥彫紋椅子:高 25 x 幅 25 cm

     背もたれ部を支える二本の垂直面に、各々鳥の頭部が彫刻されていて、座面にも四角や

     丸い文様で施されています。

    ・ 双鳥紋椅子:高 16 x 幅 22 cm

     背もたれ部分は、二羽の鳥が向かい合って彫刻された作品です。

    ・ 花彫紋椅子:高 23 x 幅 25 cm

     円形の座面と「V字」状の背もたれに花の紋様が彫刻されています。

  ) 照明器具(ランプシェード)の作品

    鳥を模した形の照明器具です。中を刳り貫き側面全体に凹凸のある幾何学的、抽象的紋様を

    施し、内部の光が漏れる様に、不定形の透かし彫りがあります。

    ・ 鳥魚紋五角柱ー照明器具ー: 高 86 x 幅 34 cm

    ・ 双鳥紋ー照明器具ー :高 56 x 幅 21 cm

    ・ 鳥ー照明器具ー :高 42 x 幅 33 cm

   ) 春の笛と題する作品: 小鳥やフクロウをイメージした作品で、白化粧後掻き落としの技法で

       紋様を浮き上がらせている作品です。

    ・ 春の笛Ⅰ:高 20 x 幅 20 cm

      眼光鋭い真ん丸な目と、尖った嘴(くちばし)、上部には炎の様な羽の様なものが付いて

      います。花瓶として使う事も可能かも知れませんが、置物だと思われます。

    ・ 春の笛Ⅱ:高 19 x 幅 26 cm

      穏やかな(眠そうな)表情の小鳥を表現しています。全面に掻き落とし紋様で、羽毛や翼が

     彫刻されています。実用的な物ではなく、置物と思われます。

  )その他の作品。

    ・ 花器ー黎明ー:高 42 x 幅 35 cm

      茶褐色の焼き締め陶器で、前面上部に頬が膨っくらした人面が施されています。

      鼻と唇はかっきり認識できますが、目の部分はぼやけてはっきりしません。

      胸の部分に大きな丸いドーナツ状の凹みが付けられ、何かを暗示している様です。

      口縁部に耳と思われる二つの突起があります。

      轆轤挽きしたものではなく、手捻りの作品の様に思われます。

      

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現代の陶芸250(金憲鎬)

2012-12-11 16:26:17 | 現代陶芸と工芸家達

陶土(粘土)だけでなく、磁土を使い轆轤挽きやタタラで作品を作っています。

しかしその土の中に、石やガラス更には他の鉱物を混ぜ込み、焼成する荒業を行っているのが、

瀬戸在住の金憲鎬(男性)氏です。

1) 金憲鎬(キム ホノ): 1958年(昭和33) ~

  ① 経歴

   ) 1958年 愛知県瀬戸市に生まれます。

      1977年  愛知県 窯業高等職業訓練校を修了後、瀬戸の窯元に勤めます。

      1982年 瀬戸に窯を築き独立します。

      1985年 新栄画廊(名古屋)で[土・皿・瓶]展の個展を開催します。

     ・ 以後個展も多数開催します。くらしの器栗本(名古屋)、現代陶器華山(東京)、part1

  <おりべ>、part 2<こひき>(銀座黒田陶苑)。その他福岡、浜松、岐阜などで多数。

    ・ 受賞暦: 日本陶芸展(前衛の部)入選 。日本伝統工芸展入選 、八木一夫賞陶芸展入選。

        朝日陶芸展入選。 中日国際陶芸展入選 、国際陶磁器フェスティバル美濃86入選。

        東海伝統工芸展入選 。長三賞陶芸展 新人賞 、その他多数の受賞 歴があります。

       2011年 「金 憲鎬 陶展」(JR名古屋高島屋美術画廊)

 ② 金氏の陶芸

    「豪放さと繊細さを併せもち、野趣に富んだ個性的作品」とも紹介されています。

    左右対称ではない、アンバランスの作品を意図的に作って、楽しんでいる様な作品も多い

    様です。その為、使い勝手が悪い作品もありますが、若い人たちには、人気の作家と成って

    います。アンバランスの作品とは、轆轤挽きした本体に、別に轆轤挽きした高台部分を、中心を

    ずらして、接着するなど色々工夫しています。

    作品によっては、独特の造形センスで実用性よりも、「オブジェ」的要素の強い作品もあります。

   ) 作品は主に茶碗、皿、コーヒーカップ、マグカップ等の食器類や花瓶、壷などが多いです。

      これらは、ある程度実用性を考慮して作られています。

      近年、彩色転写の技法で、鮮やかな、青や緑、グレーを発色させた、湯呑、茶碗、鉢、酒器、

      などを発表しています。

   ) 「オブジェ」的な作品。

     a) 「まねかれた者たち」と題された作品は、轆轤挽きされた、細長く横方向に縞模様のある

       胴体の上に、牛又は山羊(やぎ)と見られる頭部(又は顔)が載った作品です。

       白い土を無釉で焼き締めている様です。

    b) 「花の器」と題する作品も、細長い茶色の胴体の上に、白いドクロが載った作品(ドクロ)や

      更にくねった細長い頭部を載せた作品(Vase)もあります。

    c) 長皿(Oblong plate)は黒く縁取りされた長皿の内側はオレンジ色に塗られ、掻き落とし

      の技法で、英文と日本文が三段に渡って記述された作品です。

   これらの作品は、何を訴え主張しようとしているかは、不明です。

 次回(佐藤茂氏)に続きます。

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現代の陶芸249(中川自然坊)

2012-12-02 22:58:35 | 現代陶芸と工芸家達

刷毛目の作品や、朝鮮唐津、更には大井戸茶碗の復元などで、個展を中心に活躍していたのが

唐津焼の中川自然坊氏ですが、期待を掛けながらも、58歳の若さで病没した陶芸家です。

 1) 中川自然坊(なかがわ じねんぼう): 1953年(昭和28) ~ 2011年(平成23)12月

  ① 経歴

   1953年 佐賀県東松浦郡玄海町に生まれます。

   1977年 唐津、鏡山窯の井上東也氏に師事します。

   1982年 佐賀県東松浦郡玄海町に割竹式登窯「自然坊窯」を築き、独立します。

   1985年 東京・渋谷にて初個展を開催します。

   1989年 大阪・梅田にて個展を開催。

   2000年 奥高麗復元に成功します。

   2002年 NHK出版協会「茶陶、歴史と現代作家101人」に選出されます。

   2003年 「現代日本の陶芸」(戸板学園主催)に出品。

   2004年 NHK出版「茶碗・平成の百人百碗」に選出。

   2011年 「独立三十周年記念展」開催(しぶや黒田陶苑)

         第一部は、酒器と食器を、第二部は、茶碗、花入、水指を中心に展示。

 ② 中川自然坊氏の陶芸

   ) 刷毛目の作品

    a) 登窯を築いた場所の近くから、偶然鉄分の多い粗目の赤土が出土し、しかも耐火度もある

      事も解かります。

    b) この土を漉さずに成形し、棕櫚(しゅろ)の繊維の硬い処を使い刷毛を作り、白化粧を濃く

      施して高温で焼成しても、剥がれる事も無く、力強い作品に仕上げる事が出来ました。

    c) この刷毛目の作品は中川氏の代表的な作品の一つになります。

      尚、刷毛目だけではなく、化粧土を使って、三島、粉引などの皿や片口、徳利、ぐい呑などの

      作品を、晩年まで作っています。

   ) 朝鮮唐津、絵唐津、斑(まだら)唐津、青唐津の作品。

     a) 朝鮮唐津: 黒っぽい飴釉(鉄釉)に、流れ易い白い釉(藁灰釉)が掛けられた作品です。

        釉の流れは下の飴釉と微妙に重なり独特の景色を作り出します。

        彼の作品は、火力の強い火前焼く為、歪む事も多いそうです。その歪みが一段と作品を

        引き立てる事にもなります。

        作品には、徳利、ぐい呑、茶碗、鉢、水指、花入などがあります。

     b) 絵唐津: 艶やかな釉肌に草文などの、簡単な模様の鉄絵が描かれた唐津焼きです。

     c) 斑唐津: 白灰色の釉と飴釉(鉄釉)が斑(まだら)に掛かった唐津焼き、又は飴釉

         では無く、鼠色の釉の上に白釉(藁灰釉)が斑に掛かった唐津焼きです。

     ・ 桃山時代から使われていた、岸岳の帆柱や皿屋、道納屋谷の古窯址へ出掛け、土を

       探します。その中で藤の川内の土を、何度も試行錯誤して自分の物にします。

    ) 桃山時代の奥高麗茶碗「松下」に惹かれ、2000年頃より、枇杷(びわ)色を持つ奥高麗と

      井戸茶碗の再現に 努力し、自然坊らしい豪快な作り焼きを目指します。

      ・ 奥高麗茶碗: 高麗茶碗は朝鮮の李朝時代に製作された茶碗ですが、唐津で焼かれた

       高麗茶碗を奥唐津茶碗と呼んでいます。 

       絵高麗、伊羅保、刷毛目、高麗青磁、三島、粉引、柿の蔕(へた)、ととや、雲鶴などの

      釉や器形があります。 

     ・ 井戸茶碗:朝鮮の李朝初期頃から、文禄慶長の役ごろまでに作られた茶碗で、古くより

       茶人に珍重されていrます。その中で名物手のものを大井戸茶碗といいます。

       胴部の右上がりの轆轤目・高台周りの梅華皮(かいらぎ)・枇杷色の釉に亀甲型の貫入

       などの特徴が有ります。

次回(金憲鎬氏)に続きます。

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現代の陶芸248(内田鋼一)

2012-11-30 22:51:25 | 現代陶芸と工芸家達

現代陶芸の、最も有望な若手の一人として注目を集め、人気のある作品を次々に発表しているのが、

三重県四日市市在住の内田鋼一氏です。

1) 内田鋼一(うちだ こういち): 1969年(昭和44) ~

  ① 経歴

  1969年 愛知県名古屋市に生まれます。

  1990年 愛知県立瀬戸窯業高等学校 陶芸専攻科を卒業します。

         三重県の製陶所に勤務し、更に修行を重ねます。

  1992年 三重県四日市に独立します。

  2000年 「うつわをみる 暮らしに息づく工芸展」に出品。(東京国立近代美術館)
     
  2004年 静謐なかたち「内田鋼一 Uchida Kouichi works : 2003-2004展」

         4th MUSEUM リバーリトリート雅樂倶 (富山)

  2006年 「陶芸の現在、そして未来へ Ceramic NOW+」(兵庫 陶芸美術館)

         「SOFAニューヨーク2006」出展

  2008年  「メルボルンアートフェア2008」(オーストラリア)へ 出展

         「Rosso : Uchida Kouichi」Daniela Gregis (ベルガモ、イタリア)

  2012年 新窖窯を築窯:「お茶のこといろいろ、小壷 いろいろ」内田鋼一作品展を開催。

  
  個展: 三重パラミタミュージアム。「内田鋼一 Uchida Kouichi works : 2003-2004展」。 

      その他多数。  

  ② 内田氏の陶芸

     窯を築き、独立後には、日本各地は元よりイタリア・アフリカ・スペイン・オーストラリア・韓国・

     インド・東南アジア・アメリカなど、世界各国の窯場に住み込み修行を重ね、当地で作品を

     発表しています。 その為、特定の師と呼ぶ方はいなかったそうです。

     更に、公募展にも応募せずに、主に個展を中心に作品を発表しています。

   ) 作品は、窖窯、ガス窯、灯油窯を駆使して、鉢、瓶子、茶碗、花入、大壺、ぐい呑、急須など

      茶道具や食器類や壷、花器などが多い様です。

   ) 土は地元の山や近隣の山から掘り出し、轆轤挽き、紐作り、そして叩き技法と多くの方法を

       用いて制作しています。

   ) 釉は黒陶や紅陶、緑青彩、銀彩、錫白釉、そして最近ではプラチナ彩まで創っています。

     世界各地で修行した事が、彼の釉に強く影響している様です。

     「黒陶」は東南アジアやアフリカにいた頃の技術の応用だそうで。

     「緑青」はインドいた時に体験した、原始的な蜜蝋を使う鋳造方法を参考にしたそうです。

     更に、「白錫釉」はヨーロッパの低火度焼成ではなく、1100度に上げて焼成しています。

   ) 古いシンプルな土器や須恵器などで、大きな壷や大甕(かめ)も作っています。

 
  ③ 内田しの作品

    ) ブラチナ彩: ブラチナ彩線刻文鉢、ブラチナ彩線刻文盃、プラチナ彩碗皿など。

    ) 加彩: ざらっとした化粧土に鉄分を混ぜ、赤茶けた肌に仕上げる方法。

       加彩瓶子。加彩高大台皿。加彩線刻文壷などの作品。

    ) 焼締:無釉の焼締陶器で、茶注(急須)は独立後から、長年手掛けている作品です。

       「茶注は使い勝手が良くなければとは思うが、それだけでなく形や土の質感や焼きにも

        自分が見て『心地いい』と思える処を入れていきたい」と述べています。

    ) 内田氏は、見る人にも心地よいシンプルな作品を、心がけて作陶しているとの事です。

       それが「用の美」となり、内田作品の人気の元と成っています。

次回(中川自然坊氏)に続きます。

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現代の陶芸247(大嶺 實清)

2012-11-28 22:19:47 | 現代陶芸と工芸家達

沖縄の読谷村に窯を築き、工芸(クラフト、日常)の作品と、美術品(オブジェ、非日常)の作品を

手掛けている陶芸家が大嶺 實清氏です。

1) 大嶺 實清(おおみね じっせい): 1933年(昭和8) ~ : 読谷村窯主宰

  ① 経歴

   1933年 沖縄県に生まれます。

         沖縄で小学校教師をした後、画家を志して京都へ。そこで、哲学者の舩山信一の影響を

         受け、立命館大学文学部哲学科に入学します。

   1961年 立命館大学 文学部哲学科を卒業と同時に陶芸家の道へ進みます。

         (陶芸に進む過程や動機は、公表されていない為不明です。)

   1963年 絵画 「グループ耕」 を結成します。

   1970年 首里城北に「石嶺窯」を開きます。

   1980年 読谷村山中(やちむんの里) に「登窯」と「窖窯」の「読谷山窯」を築きます。

   1986年 沖縄県立芸術大学の開校と同時に教授となります。

   1989年 韓国、慶尚湘南道の左蜂家窯で、井戸茶碗を焼成。

   1990年 パナリ(新城島)下地で、土器を焼成します。

   1991年 タイ パンチェン・カムオウ村や、中国、雲南省西双版納で土器を焼成。

   1997年 沖縄県立芸術大学教授を退官します。

   2002年 沖縄県立芸術大学学長に就き、2003年 同大学学長を退官します。

   2012年 「大嶺實清展 沖縄・読谷村の器」 現代っ子ミュージアム(宮崎市) 

          1980年代から最近作までを展示しました。 

   ・ 個展:銀座松屋ギャラリー(東京) 、沖縄タイムスホール (那覇市)、工芸館画廊 (那覇市)、

     青山グリーン・ギャラリー (東京)、クラフト国吉ギャラリー (那覇)、渋谷西部デパート (東京)

     ぎゃらりー大村 (秋田)、GALLERY 宇(そら) (那覇)など多数。

  ② 大嶺 實清氏の陶芸

    彼は、日常使われる食器類、即ち「「クラフト(工芸)」の作品と、非日常的な「オブジェ」の作品を

    手掛けています。

   ) 日常使われる食器類。

      皿(プレート)、椀、鉢、壷、扁壷、土瓶、花器など多種類の作品を作っています。

      その中で、特「青彩シリーズ」と呼ばれる器類は、鮮明なペルシャブルーの釉が施されて、

     彼の代表的な色に成っています。

    ・ ペルシャブルー大鉢 、ペルシャブルーカップ&ソーサー 、ペルシャブルーカラカラ瓶など。

  ) 非日常的な作品。

   a) 沖縄の伝統を求め、「壺屋焼」以前の焼き物に関心を持ち、八重山新城島で作られていた

     「パナリ焼」と呼ばれる土器に注目し、その再現を図ります。

     その作品が、陶板、土器板や、偶「土への回帰シリーズ」の作品です。

     野焼きによる焼成で、偶と題する作品は、高さが75cmの丸い煙突状の作品で黒光りして

     います。 又、植「土への回帰シリーズ」では、茶色の土の色を出した器や家型、割れた卵型、

      折れた円筒などの作品があります。

   b) 黒色土器の作品

     片口、扁壷、水注などの作品で、器の表面には、引っかき(線刻)文様などが見られます。

     土器ですので、野焼きなど低い温度で焼成した作品です。

   c) 「ストライプ シリーズ」の作品は、砂や小石の入った土肌の荒れた花瓶や扁壷、角皿などの

     一部に、白と黒(又は白と青)の縞模様(ストライプ)が着けたられた作品です。

   e) 金彩、銀彩を施した作品

      陶板(皿)や扁壷に金や銀で全面又は一部の平面を覆う作品で、特別の文様を表したもの

      ではありません。

   f) 「黒陶シリーズ」の作品

     陶板、裂、相、畏などと題された作品です。中央から十文字に割られた陶板や、縦に裂けた

     円柱、切断された繭型(まゆがた)の土の塊などの作品で、黒陶の表面には「くすんだ青」

     色で着色されています。(断面のみが黒くなっています。)

  ) 「芸術品(非日常)を少量作るのではなく、生活に溶け込んだ作品を作りたい。そして、

      日常(クラフト)を非日常へと高めたい」と述べています。

尚、 大嶺 實清氏は、現在、御子息である大嶺 由人(よしと)氏、亜人(つぐと)氏、音也(おとや)氏

の三人と大嶺工房の下で、力を合わせて、個々がそれぞれ創作活動を行っています。

次回(内田鋼一氏)に続きます。

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現代の陶芸246(森岡成好、由利子)

2012-11-27 21:52:09 | 現代陶芸と工芸家達

和歌山県の山中で、夫は主に無釉の焼き締め陶器を、妻は白磁を制作し、個展を中心に活躍

しているのが、森岡成好・由利子夫妻です。

1) 森岡成好(もろおか しげよし): 1948年(昭和23)~

  ① 経歴

    1948年 奈良県に生まれ、和歌山県で育ちます。

                幼児より山に親しみ高校、大学時代山岳部に入部し、登山に没頭します。

    1973年 高野山で陶芸を学びます。

    1974年 和歌山県伊都郡かつらぎ町下天野に築窯し、種子島を訪れ南蛮焼き締めと出会い、

        沖縄の窯場を訪ねます。以後、焼き締めを中心に作陶を続け、国内はもとより、外国の

        窯場に出掛け陶器や、土器作りの実際を学びます。

        北、中米。韓国。東南アジア、タイ。インドネシア。インド、スリランカ。台湾、沖縄などで

        陶芸を学びます。

    2000年 バンコクにてグループ展

    2001年 ニューヨーク、コネチカットにて個展    

    2010年 八重山古陶復活を目指し、石垣島に工房と鉄砲窯(薪窯)を築きます。

          ここでは、八重山焼き、南蛮焼き締め、黒釉、灰釉、透明釉などの作品を作ります。

    2012年 石垣島での初窯の作品は、ギャラリー夢雲(奈良県) で「南蛮と白磁展」を

          発表しています。

  ・ 個展: 東京、南青山グリーンギャラリー。ニュウヨーク、アーロン・フェイバーギャラリー。

      渋谷西武百貨店、池袋西武百貨店。熊谷守一美術館ギャラリーなど多数開催しています。

  ・ ニュウヨーク近代美術館パーマネントコレクションとして大壷をお買い上げと成っています。

  ② 森岡氏の陶芸

       彼は主に、南蛮焼締め、南蛮黒釉、南蛮灰釉の陶器を手掛けています。

   ) 作品は、鶴首の器、徳利、ぐい呑み、壷、どら鉢、お椀等の器や、急須、土瓶、丸皿、

      角皿、葉皿などの日常雑器が多い様です。

   ) 別のジャンルとして、遊び心満載の置物などの作品を作っています。

     ・ 「やまのかみ」や「かんき」と題する家の模型と、その中に住む男女の浮き彫りや、道祖神を

       思わせる作品、更には、「とり」と題する作品では、糸で吊るされた、グロテスクな鳥が

       宙に浮いています。

     ・ 「さかな」と題する作品は、見慣れない平べったい大きな魚や、頭部の大きな深海魚らしき

       作品もあります。これらの一部は皿としての役目があるかも知れません。

     ・ 「はととっくり」と題する徳利は、脚と尻尾があり、斜めに置く徳利に成っています。

       注: 彼の作品名はほとんどが、「ひらがな表記」と成っています。

    ) 作品の種類に応じて数基の窯を使い分けています。

     ・ 和歌山県天野での鉄砲窯(薪窯)は、南蛮焼き締めを主に焼いています。

     ・ 同所にあるスコタイ窯は、南蛮焼き締め、南蛮黒釉、南蛮灰釉、南蛮白化粧釉などを

       焼いています。

     ・ 天野の倒炎式窯は、白磁、灰釉などの施釉した作品を焼いています。

2) 森岡 由利子(もりおか ゆりこ): 1955年(昭和30) ~

 ① 経歴

   1955 年 岩手県に生まれます。

   1978年 早池峯(はやちね)に登り、以来山登りをする様になります。(日本山岳会会員)

   1982年 焼き締め、土器制作を経て、白磁制作を始めます。  韓国の窯場を訪れ陶器作りの

         実際を学びます。

   1985年 李朝の陶器に魅かれ、薪窯での磁器制作を続け、現在に至っています。

   2012年 「森岡成好・由利子展」を、あるぴぃの銀花ギャラリー(埼玉・大宮)で開催。

          その他、国内外で多数個展を開催しています。 

次回(大嶺 實清氏)に続きます。

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現代の陶芸245(杉本貞光)

2012-11-26 22:10:41 | 現代陶芸と工芸家達

京都大徳寺の立花大亀老師は、高僧であると共に大茶人でもあり、「桃山に帰れ」の教えを忠実に

実行して、信楽、伊賀から始まり、長次郎、本阿弥光悦の楽、高麗物の井戸、粉引、織部、志野等

多様な焼き物を手掛けているのが、杉本貞光氏です。

1) 杉本貞光(すぎもと さだみつ); 1935年(昭和10) ~  : 寺垣外窯

  ① 経歴

    1935年 東京に生まれます。

    1968年 信楽の山中に窖窯(あながま)を築き、信楽焼きと「レリーフ制作」を開始します。

    1974年 大徳寺、立花大亀老師よりご教導を受けます。  

          沖縄海洋博にレリーフ制作します(レリーフ活動を終える)。

    1979年 茶陶伊賀の研究制作を開始。  大徳寺の如意庵にて個展を開催します。
     
    1981年 長次郎風黒茶盌(ちゃわん)、光悦風の赤茶盌の研究制作を開始します。

    1985年 高麗物、井戸、粉引の研究制作を開始します。

    1995年 自然灰釉による彫塑の制作発表。

    1997年 施釉による彫塑の制作と発表。  光悦風白茶盌の制作と発表。

    1999年 古信楽土再発見及び研究、制作発表

    2002年 京都・建仁寺晋山記念として井戸茶碗を納めます。

    2012年 喜寿記念 寺垣外窯 杉本貞光 「陶」展を開催します。

   ・ 個展 : 日本橋・壺中居など多数。

   ・ 収蔵 :吉兆(湯木美術館、1992)、エール大学美術館(1994)

  ② 杉本氏の陶芸  

    1968年 「侘びた信楽焼の古い壷との出会いが、焼き物の世界で生きて行く決心をさせた。」

    と述べています。

   ) 彼が生涯のテーマとして掲げる「桃山に帰れ」は、彼の師であった、故立花大亀老師の

    言葉です。老師は現代茶道の変質に警鐘を鳴らし、「利休に帰れ」と利休が完成した

    「侘び茶の心」を現代に問うた茶人であり名僧でもあります。

    その師から「桃山を見よ」と桃山時代に生まれた、茶陶の世界に生涯を掛けて挑めとの

      教示を受けます。

   ) 杉本氏は信楽に築窯し、無釉の焼締めの信楽焼きから出発します。

    1974年 立花大亀老師との出会いにより、作陶活動と人生に大きな方向づけの転機と

    なります。

  )信楽焼きの茶碗、水指、花入、信楽蹲壷などの茶陶器以外にも、伊賀水指、伊賀

    花入、伊賀壷、伊賀大壷などに発展し、更には長次郎風の黒茶盌や、光悦風の赤茶盌

    高麗物美濃の茶陶の黄瀬戸、瀬戸黒、蕎麦釉、井戸茶盌などを、精力的に

    制作しています。

    注: 信楽焼きは生活雑器を中心に制作しているのに対し、伊賀焼きの作品は茶陶が

      中心に成っています。いずれも、深い「焦げ」などの中に、一筋、二筋、三筋と

      流れる、透明感のある青いビードロが特徴に成っています。 

  )「信楽は農家の民具から生まれた素朴な世界、

     伊賀は織部の美の世界

     黒茶盌は利休の世界

     赤茶盌は光悦の世界

     おのおの桃山の偉大な世界です

     立花大亀老師の御教導もと

     この世界のでっちをさせていただいています。」

     と杉本氏は述べています。

次回(森岡成好・由利子氏)に続きます。

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