「オカ様」より以下のご質問を頂ました。
釉薬について質問させて下さい。
木の実のアク抜きに、木灰を使用するのですが、アク抜き後の灰は廃棄します。
アク抜きの方法を簡単に説明しますと、木灰に熱湯を注ぎ、そこに木の実を入れ、混ぜ合わせ
中和させます。数日後に灰から木の実を取り出します。
釉薬の作り方を紹介しているサイトでは、木灰を何度も水洗いし不純物の取れた灰を、釉薬として
使用する、というような内容でした。
質問内容は、アク抜き後に廃棄する灰を、水洗いして釉薬として使用することは可能でしょうか。
焼き物や釉薬について全く知識がありませんので、素人の発想で申し訳ないのですが、ご意見を
聞かせ頂ければ有り難いです。宜しくお願い致します。
◎ 明窓窯より
「結論から先に述べると、灰汁抜き後の灰を処理すれば使用可能です。」
木の実や野菜類の灰汁(アク)には、炭酸カリウムやシュウ酸化合物、マグネシウム化合物、
ある種のアルカロイドや有害物等を含むことが多く、渋味や苦味などの成分を含み、体に良く
有りませんので、これらを食す際には取り除く必要があります。
但し、結石の原因になるシュウ酸は茹でる事で、水に溶け出します。
1) 木の実に使用した灰には、木の実から出た有機物やその他の不純物が、多く含まれている
はずです。一般の灰は高温で焼成した結果生成された物質ですので、有機物などは燃え尽きて
います。 それ故、灰汁抜き後の灰をそのまま利用するのは、問題がありそうです。
2) 釉として使う場合には、新しい真水や熱湯に晒し、水溶性のアルカロイド等の有機物を
取り除く必要があります。良く晒した後は天日干などで、十分乾燥させます。
3) 更に高温で焼成し、燃焼性の不純物を取り除きます。
簡単なのは、素焼きの際、一緒に窯で焼成する事です。粉末状態にし、更に篩(ふるい)に掛け
て、燃えカスや塊を取り除きます。勿論、灰は本焼きで焼成すると「ガラス質」に成ってしまい
ますので、くれぐれも行ってはいけません。
4) 最初に投入した灰と、灰汁抜き後の灰では、別の成分が付加されますので、全く同じ性質の
灰と言う訳には行きません。それ故、特異の性質を持つ灰(鉄分の少ない灰や独特な発色など)
として釉に利用している場合、灰の成分の違いで異なる効果(発色)に成りますので、注意が
必要です。土灰(雑木の灰)の様に利用すれば、十分利用価値があります。
以上 参考にして頂ければ幸いです。疑問や不明な点が有りましたら、再度質問して下さい。
釉薬について質問させて下さい。
木の実のアク抜きに、木灰を使用するのですが、アク抜き後の灰は廃棄します。
アク抜きの方法を簡単に説明しますと、木灰に熱湯を注ぎ、そこに木の実を入れ、混ぜ合わせ
中和させます。数日後に灰から木の実を取り出します。
釉薬の作り方を紹介しているサイトでは、木灰を何度も水洗いし不純物の取れた灰を、釉薬として
使用する、というような内容でした。
質問内容は、アク抜き後に廃棄する灰を、水洗いして釉薬として使用することは可能でしょうか。
焼き物や釉薬について全く知識がありませんので、素人の発想で申し訳ないのですが、ご意見を
聞かせ頂ければ有り難いです。宜しくお願い致します。
◎ 明窓窯より
「結論から先に述べると、灰汁抜き後の灰を処理すれば使用可能です。」
木の実や野菜類の灰汁(アク)には、炭酸カリウムやシュウ酸化合物、マグネシウム化合物、
ある種のアルカロイドや有害物等を含むことが多く、渋味や苦味などの成分を含み、体に良く
有りませんので、これらを食す際には取り除く必要があります。
但し、結石の原因になるシュウ酸は茹でる事で、水に溶け出します。
1) 木の実に使用した灰には、木の実から出た有機物やその他の不純物が、多く含まれている
はずです。一般の灰は高温で焼成した結果生成された物質ですので、有機物などは燃え尽きて
います。 それ故、灰汁抜き後の灰をそのまま利用するのは、問題がありそうです。
2) 釉として使う場合には、新しい真水や熱湯に晒し、水溶性のアルカロイド等の有機物を
取り除く必要があります。良く晒した後は天日干などで、十分乾燥させます。
3) 更に高温で焼成し、燃焼性の不純物を取り除きます。
簡単なのは、素焼きの際、一緒に窯で焼成する事です。粉末状態にし、更に篩(ふるい)に掛け
て、燃えカスや塊を取り除きます。勿論、灰は本焼きで焼成すると「ガラス質」に成ってしまい
ますので、くれぐれも行ってはいけません。
4) 最初に投入した灰と、灰汁抜き後の灰では、別の成分が付加されますので、全く同じ性質の
灰と言う訳には行きません。それ故、特異の性質を持つ灰(鉄分の少ない灰や独特な発色など)
として釉に利用している場合、灰の成分の違いで異なる効果(発色)に成りますので、注意が
必要です。土灰(雑木の灰)の様に利用すれば、十分利用価値があります。
以上 参考にして頂ければ幸いです。疑問や不明な点が有りましたら、再度質問して下さい。