イスタンブールに到着した翌日は、海岸沿いで猫探しをすることにした。この海岸沿いの猫探しは、もはやイスタンブールに来た時に必ずやる恒例行事になりつつある。
まず朝食前にフロントに行って、宿代の値段交渉をする。この「サイドホテル・アンド・ペンション」のペンション(ホテルの方が高い)のシャワー付きのシングルは、この時期は定価40ユーロなんだが(HPはこれ)、以前泊まった時に割引してもらったので、今回もそうしてくれるように頼んだ。オーナーは外出中とのことだったが、息子さん(男前)がフロントにいたので、連絡を取ってもらう。「最近は割引はやっていないが、以前の経過があるから今回はOKです」とのことだったので、とりあえず安心。そのまま朝食ルームに行く。
朝食ルームは最上階にあり、屋上のテラスのテーブルで取ることもできる。
スタンダードなトルコ式の朝食。セルフサービスで、ハムやトーストなども選べた。トルコの朝食にはやっぱりチャイ(紅茶)が合う。
以前泊まった時に少しお喋りしたにこやかで感じのいい東欧出身の女性がまだ働いていた。相手も私を覚えていた。それ以外に、新顔の若い男の子たちが入っていて、食べ終わった皿の片付け等をしていた。彼らは片付け魔で、皿に多少何か残っていても下げようとするので油断できない。トルコのレストランではわりとよくあることだが。朝食をとる客は多く、賑わっていた。チュニジアと違って、トルコを訪れる観光客は増えているようだった。
屋上のテラスからは、ブルーモスクもアヤソフィアも海も見える。
ブルーモスク
アヤソフィア
海と絨毯。この絨毯、塩味がしそう。
色が薄いけど、すずめ? パン屑を投げたら食べてくれた。
朝食後、洗濯をしてから11時頃に出かけ、鉄道のクムカプ駅とジャンクルタラン駅の間くらいの地点(たぶん)からエミノニュにかけて海岸沿いをぐるりと歩いて、猫探しをした。前回同じルートを歩いた時は20匹ほどいたが、今回は3,4匹しか見当たらなかった。どうしたんだろう・・・暑い時間帯だから、日陰で寝ていたのだろうか。
まずスルタナメット広場に出ると、こんな方がお出迎えしてくれた。
いい匂いがしましたかね。
9月にしては日差しが強く、暑い日だった。
カモメもイスタンブール名物だ。彼らのために、私は抜かりなく朝食の残りのパンをかばんに入れてきたのだ。
猫と
カモメ。天国か、ここは・・・
通りかかった売店には、アラビア語の新聞が売られていた。ほんの2,3年前には見られなかった風景だ。
海岸に出る。
だいぶ歩いて、ようやく出会った子たち。
猫は少なかったが、上半身裸で魚釣りをしたり、日光浴をしているおじさんは多かった。君たちは暑くないのか。
観光客がいるゾーンに到達。
対岸にガラタ塔が見える。私はあそこに上ったことがないが、けっこう観光客が入っているようだ。
エミノニュに着いたら、近くのエジプシャンバザールに向かう。キャットフードの買い出しだ。
イェニ・ジャーミイ(モスク)の脇のハトのエサやりスポットを通る。
エジプシャンバザール。私のお目当ては、隣接するペットショップが集まる一角。
量り売りで、値段は品質によって様々。1キロ20リラ(現在約310円)のものを、3種類ミックスしてもらって0.5キロ買う。
EU製のちゅ~るもどきも買う。これは1箱20リラ。高い・・・でもちゅ~ると同じくらい猫ウケが良かった。
隣りの園芸品店。看板猫?
蛭らしき怪しい生き物も売られていて、年配の女性が「8匹ちょうだい」と言って買っていった。医薬品扱いのようだが、どうやって使うんだろう・・・
蛭の隣りには、ゴーヤ(クドレット・ナール)が熟れ過ぎてオレンジ色になったと思しきものが置いてあった。これも様々な薬効があるとのことで、「癌の敵」という謳い文句と共に売られていた。
私の特効薬は猫。見てるだけで若返る気がする(うそ)
炎天下の海辺で1時間も歩いてくたびれたし、キャットフードの買い出しも済んだので、ホテルで休憩すべく、トラムに乗ってスルタナメットに戻った。ああ、体が弱い・・・
(おまけ)
トルコでレストランやメイハネ(飲み屋)に入って飲食するにあたって知っておくと便利な単語・知識が満載のページ。文章も楽しい。
https://turkey.tabino.info/yemek.html
メゼをあてに酒を飲むメイハネについての情報が中心。ちなみに、私は未だにメイハネに入ったことがない。一人では入りにくいのよね・・・なお、私はトルコの赤ワインも美味しいと思う。好みの問題だが。トルコワインの赤は「オクズギョズ」「ボアズケレ」などという、いかつい響きの品種の葡萄から作られており、ずっしりと重厚。一方、白は爽やかで飲みやすいものが多い。
(続く…)
なぜだか、この日記読み逃していました。
スルタナメット広場の猫さん、何とも人間臭い表情。
そして、カバンを漁るときの首の長いこと。
ところで、野良猫って、だいたいどこの国でも同じ種類なのでしょうか?そもそも、彼らの猫種って、何ですか?ペルシャ猫とその他くらいしか知らないのです。ごめんなさい。
おまけで、おすすめのサイト、確かに面白いです。
ご紹介ありがとうございます。
Zhen
あのサイト、いいですよね。トルコのメイハネに行きたくなりました。いつか・・・