ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

ツイていた?とある一日のできごと

2019-11-26 16:38:30 | 日記

昨日は、長女初出勤の日だった。

初日はいろいろな手続きがあるので、通常よりも1時間半くらい早く家を出なければいけなかった。

しかも今まで事業所に通っていた時とは違うバス路線になり、途中の駅で就労支援事業所の職員さんと待ち合わせをしているが、そこまでは長女ひとりで行かなければならなかった。

前日から持って行くものをカバンに入れて準備をしていた。

そして、当日の朝は私が作った昼食のお弁当を長女が自分でカバンに入れた。

出発まであと数分…という所で胸騒ぎがした。

「長女はちゃんと筆記用具を入れただろうか?」

会社の持ち物リストの中に「筆記用具」とあり、昨夜、私は家事をしながら長女に「筆記用具も入れてね」と声をかけたのだった。

その時「わかった~」と長女が返事をしたので、確認せずにそのままにしてあった。

しかし、ここへきて「入れただろうか。入れただろうか」という胸騒ぎが収まらない。出かけるまでもう時間がなかったが、長女のカバンを開けて確認した。

すると、やっぱり筆記用具は入っていなかった。

「ひっきようぐー!!入ってない」と叫び、長女は慌てて筆記用具を持って来た。そして、それを受け取った私は長女のカバンに入れた。

この時、長女のカバンの中の物が非常に出しにくそうになっていたので、一旦入っている物を全部出して詰め直した。

隣では、長女と夫が「あと一分。あっ時間になったー!」とかいって騒いでいる。

最後にお弁当を入れてと・・・大急ぎで詰め直したカバンを長女に渡すと「はいっ!いってらっしゃい」と言って送り出した。ふ~っ、セーフ。

走って行く長女の後ろ姿に「今日のバスは○○行きだよー(間違えないで)」と声をかけた。

「やれやれ出かけたわい」とホッとしたのもつかの間、夫が「俺の弁当は?」と聞いてきた。

夫のお弁当は、いつものテーブルに置いてあるはずだった。

毎朝、夫、長女、次女の三個のお弁当を作ると、そこに並べて置いて各々自分のお弁当を持って行くことになっている。

ところが、今朝は作ったはずの夫のお弁当が消えているではないの!!

脳裏に自分の手が夫のお弁当を掴み、長女のカバンに入れるシーンが浮かんだ。

その日は、朝から雨交じりの雪が降る寒い日だったが、上着も着ずに外に飛び出して長女を追いかけた。

しかし、無情にも長女が乗った(かもしれない)バスはまさに出発したところだった。

遠ざかって行くバスを見ながら、あぁやってしまった・・・と思っていた。

とぼとぼと家に戻る途中で、出勤のために歩いてきた夫と会い「お弁当ふたつ持たせちゃったから、今日はお弁当なしだわ」と伝えた。

お昼にお弁当が二つも入ってることが分かって、長女は驚くだろうな。

きっと一つは食べずに帰って来るだろうから、それは私が夕食に食べよう。

そんなことを考えながら、しばしボ~然となって椅子に座っていたら、突然電話が鳴った。

なんと、さっき行ったばかりの長女からだった。

「どうしよう。乗るバス間違えちゃったー!」

「えぇ、どこどこ?今どこ?」と聞くと、間違えに気づいた長女は途中のバス停で降りたらしい。

「だから念を押したのに~」と言いたい気持ちをぐっと抑えた。

今はそんなことを言っている場合ではない。職員さんとの待ち合わせの時間は迫っているし、なんせ今日は大切な初出勤の日。遅れては大変だ。

「そこで待ってて。すぐに行くから」と言うと、冬道になってからあまり乗っていなかった車で迎えに行くことにした。

朝から降っている雪が道路に積もり始めていた。

雪道は危険なので、今年の冬はできるだけ乗らずにおこうと思っていたが、非常事態なのでそんなことは言っていられなかった。

急いでエンジンをかけ、車体に積もった雪を払って、長女を拾いにいざ出発。

毎年、雪の降り始めは滑るんじゃないかとビクビクして走る。

この間も用事があって仕方なく車で雪の積もった幹線道路を走っていたら、前の車がとても遅かった。

50キロ制限のところを40キロくらいで走っていた。多分、私と同じで雪道をビクビクしながら走っているのだろう。

いくらなんでも、これは遅いと思ったが、この日は雪道だったこともあり、安全運転でいいかと思ってついて行ったら、なんと後ろから来たパトカーに追い越された。

というわけで、雪の降り始めはビクビクしながら車に乗っている時期なのだが、この時ばかりはビクビクの「ビ」の字も感じないほど、我ながら軽快な?走りで娘を迎えに行った。

娘が初日に遅刻しては大変だということで頭がいっぱいになり、冬道だということを忘れていたかもしれない。

バス停で不安そうに立ちすくんでいる娘を車に乗せると、事業所の職員さんが待っている場所へ向かった。

この時にはもう雪道の感覚を思い出していて、すっかり普通に走っていたのだが、自分を戒める為にも「急いでいる時ほどゆっくり」と思いながら運転していた。

そして、なんとか時間までに娘を送り、ついでにお弁当をひとつ返してもらって帰って来た。

さっきまで「せっかく夫に作ったお弁当が無駄になってしまった」と思っていたが、なんとこんなに早く手元に戻って来るとは。(夫には届けられなかったが)

そして、その日のお昼は夫に渡せなかったお弁当を食べてみた。

いつも家族のお弁当を作るだけで、それを食べたことがなかったのだが、冷めたお弁当をあらためて食べると、いろいろな発見があった。

「このおかずはショウガが利いて美味しい」冷めても、こういう薬味を使ったおかずならいいんだわとか、これはちょっと薄味すぎた、今度はもっと濃いめに味をつけようとか・・・

何よりいつもは残り物でお昼を済ますのだけど、こうしてお弁当箱に詰まっていると、自分で作った物でもうれしい。

ところで、この日は「あーやってしまった」と言う出来事が他にもあって、クリスマスツリーを出そうと思った時に、うっかり重いアダプターを床に落としてしまった。

アダプターは足先をかすって床に落ちて、床に大きな傷ができてしまった。

まずは足の上に落ちなかったことが幸いだった。(もう骨折はこりごりなので)

でも床に大きな傷がついたことはショックだった。

少しでも修復できないものかと、常備してあった床用の修正材を駆使して直してみた所、なんとかきれいになった。(よく見なければ分からないくらいまで・・・)

ところで床に張り付いて修繕していた時に、ふと視線をあげた先に見えたのはギザギザに剥がれた壁紙だった。

これはオカメインコのP太郎がカジカジした所。

生前P太郎は壁をかじるのが好きで、ちょっと目を離すとこうして壁紙をボロボロにしてしまっていた。懐かしい・・・

そこで今度は壁紙の修繕に取り掛かった。

今はホームセンターで自分でできる修理用具が色々と売っているので便利になった。

というわけで、床を直すついでに壁紙も直すことができた。

以上、昨日のツイていた?出来事でした。

ツイていないと思うこと、それは、もしかしたら自分の考え一つなのかもしれない。

お弁当をうっかり長女にふたつ持たせてしまったけど、長女がバスを間違えたお陰で、私がお弁当を食べることができた。

あっ、その前に久しぶりに猛ダッシュで娘を追いかけて、運動不足解消になった。

そして長女を車で迎えに行く羽目になったけれど、そのおかげで慣れるまで毎年怖かった冬道運転の感覚を思い出すことができた。

床に重たいアダプターを落として傷をつけてしまったけれど、ついでに壁紙の痛みを発見して直すことができた。何より足の上に落とさなくて良かったことなど・・・

要は考え方ひとつなのかもしれない。

ツイていたと思えば、それはツイていたことになり、ツイていなかったと思ったら、それはツイていなかったことになる。

悪かった方に焦点をあててネガティブにならず、良かったことに焦点を当てる。

私も完全にはできず、なかなか難しいことではあるが、これもまた訓練、慣れなのかもしれない。

というわけで、昨日は、かなりツイていた良い一日でした。おしまい

 

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