ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

父、入院する

2016-09-23 16:49:25 | 介護
父が嘔吐した為に一時帰宅が中止になったことを書いたが、その後、なんと父が入院することになってしまった。

嘔吐した日、父は熱が出て高齢者住宅に隣接する病院へ行くことになったのだが、熱が出た原因は嘔吐した物が肺に入ったことによる「肺炎」だった。

しかし、問題は肺炎ではなかった。

MRIで調べたところ、腸の一部が腸の中に入り込んでしまっていることが判明した。

このままでは食べ物や飲み物を摂るができないのはもちろんだが、腸の中に入り込んだ部分が壊死して最悪には一瞬にして死に至るという怖い病気だった。

隣接する病院ではこれ以上の処置はできないとのことで、すぐに設備のそろった大きな病院へ救急搬送された。

そこでは今後どのようにするか医師から話があった。

休日だったため、腸専門の医師が不在で内科の医師からの説明だったが、このような場合、普通は開腹手術をするそうだ。

ただ高齢なので開腹手術をすると、衰弱するかもしれないとのこと。

内視鏡で入り込んだ腸を引っ張り出すこともできるが、いずれまた同じように繰り返すことになるだろうとのこと。

そしてこのままにして置いた場合、先にも書いたが一瞬にして死に至ることもあるとのことだった。

さて、どうしたらいいものか・・・

とりあえず後日、専門の医師が来てからまた説明を受けることになった。

そして入院した父はと言えば・・・元気なのだ!

腹痛があるわけでもなく声をかけるとニコニコ笑っていたのだが、それからの処置で父から笑顔が消えていった。

食事ができないので鼻から栄養チューブを入れられ、ほかにも点滴などの管が何本か身体につけられた。

さらに父が最も嫌がったのが、管を自分で抜かないように両手にミトンをはめられたことだった。

父は今より認知症が軽かった時の入院でも、つけられた管を無意識に引き抜いてしまうことがあり、ミトンをはめられていた。

その時も少し嫌がってはいたのだが、この病院のミトンは今までのとは違って非常にごつかった。

まるで厚さのある固い卓球ラケットを手に付けられているかのようだ。

この手で殴られたら怪我をするかもしれないというくらいの、ちょっとした凶器になりそうなミトンだった。

これでは、かゆいところも掻けないだろう。私もこんなミトンをはめるのはいやだ。

「とってくれ、とってくれ」と両手を差し出して頼む父を見るのはつらかった。

看護師さんにお願いして、私たち家族がいる間はミトンを外してもらうことにしたが、帰った後はまたつけることになるとのことだった。

見た目はこんなに元気なのに、なんともやるせなかった。

あとどれくらい生きられるか分からないが、もうそれほど長くないのならできるだけ苦しくない方法を選んであげたい。

本当は高齢者住宅で今まで通りの生活を送らせてあげたいのだが、このままにしておくと一瞬で死に至るなんて言われると気持ちが揺らぐ。

後日の説明で、なにか良い方法が提案されるとよいのだけれど・・・









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