4月頃から6月中旬頃までのつくば実験植物園は、まさに薫風香る時期で、木々は花を満開にしています。写真はクマノミズキの花です。大木で望遠でしか撮影できませんでしたが、小さなか花集まって花序を形成しています。近くを通るとほんのりよい香りがします。写真は6月23日に撮影しました。
つくば実験植物園の絶滅危惧植物展示区画で見つけた珍しい花です。説明によれば、琉球列島の奄美大島に2つの集団しか確認されていないトウダイグサ科の植物だそうです。絶滅危惧IA類(CR)に指定して保護されています。
つくば実験植物園の池の中で見つけました。黄色いフリンジのある花が特徴です。霞ヶ浦などに自生するアサザよりは花の幅が細いように見えます。原産地はオーストラリア西部地域で、日本にはアメリカ経由で移入された浮葉植物で、そのため和名がアメリカアサザとなっているようです。花が可憐で水槽に入れて鑑賞すると涼しそうであることから園芸品種が愛好されています。写真は6月23日に撮影しました。
つくば実験植物園の池の畔で美しい紫色の穂状の花を見せていました。北アメリカ東部原産で、ミズアオイ科の抽水植物です。浅い池の中や湿地に生育するようです。花の美しさは遠くから見ても際立っており、引き寄せられるように近づいて撮影しました。
つくば実験植物園の絶滅危惧植物展示区画で見つけました。とても珍しい植物です。説明によれば、北海道、朝鮮半島、中国、中央アジア~ヨーロッパの広い地域に分布するキク科の多年草です。北海道でも礼文島や根室半島の比較的高い山の岩場で自生するヨモギです。絶滅が危惧されており、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定して保護されています。和名は発見された色丹島の名前が付けられたと思われます。花はヨモギというより小さな菊の花の感じですね。寒い北海道などの山で短い夏に種を残すための知恵がどこかにあるかもしれません。写真は6月23日に撮影しました。
つくば実験植物園のハーブ園では、世界各地のさまざまなハーブが観察できます。6月中旬に行った際、写真のようにイングリッシュラベンダーが見頃でした。まっすぐに伸びた枝の先端のほうに紫(ラベンダー)色の花がついています。枝葉や花からとても良い香りがして癒されます。このラベンダーを見るたびに北海道美瑛の丘で見た美しいラベンダー畑の風景を思い起こします。写真は6月25日に撮影しました。
つくば実験植物園でナツメの樹の隣に植栽されています。ナツメより実が大きいのでこの和名です。栽培用に品種改良されたもののようです。説明によれば、クロウメモドキ科の落葉高木で、ヨーロッパから中国にかけて広く分布しています。果実は薬用(強壮、健胃)として古来から使われていると記されていました。淡い黄色の花は、ナツメより花の数が多いですが形はほとんど同じように見えます。
つくば実験植物園でナツメとサネブトナツメの大木が並んで植栽されており、比較できるようになっています。中国、朝鮮半島などに分布し、秋に暗褐色の実をつけます。果実は古来薬用に使われています。また用材は印や櫛に加工されたり彫刻の材料とされると記されていました。写真のような花を見るのは珍しいと思いますので、掲載しました。葉腋から数個の花が咲いています。写真は6月23日に撮影しました。
つくば実験植物園のワイルドローズ展示区画で見かけました。説明によれば、北米、ヨーロッパ~中国南部に分布する一重咲きのワイルドローズです。イチゴの花にも似ているように見えますが、花の数が多く、二季咲きで、ほんのりよい香りがします。
1933年に米国で作出されたクライミングローズ(Cl)です。黄杏色と記されていましたが、淡い黄色です。半剣弁高芯咲きの一季咲きで、香りはほとんどありませんでした。写真は5月26日につくば実験植物園で撮影しました。
つくば実験植物園の絶滅危惧植物展示区画にありました。北海道~本州、朝鮮半島、中国、樺太からヨーロッパに分布していますが、近年個体数が減少して、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定して保護されています。5弁の小さな花が集合して美しい花序を形成しています。