鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『死神の精度(伊坂幸太郎・著)』

2007-09-25 20:33:34 | Weblog
朝夕は、めっきり涼しくなって、日没も早くなってまりました。


昨日、ちょこっとだけ書きましたが、今日は、『死神の精度』について、綴ってみようかと思います。

彼(死神)が仕事をするときは、いつも雨降り・・・(終章では、晴れますが・・・)。
彼(死神)のコード・ネームは、千葉さん。
千葉さんのお仕事は、ターゲットを1週間観察して、今死ぬのが適当かどうか判断するお仕事。
同業者(秋田さんとか・・・)と、かちあったりもするけれど、基本的には、ひとり・・・。
ターゲットによって姿や年齢を自由に変えて現れる・・・。
音楽が好きで、CDショップに入り浸っていたりする・・・。

千葉さんのお仕事も、お役所的で、調査部から送られてくるのは、ターゲットのデータ。

・・・ってことは、神様にもランクがあるんですね・・・。
昨日の『憑神』の中でも、貧乏神の伊勢屋さんは、言ってましたっけ・・・
『神とは申しましてもな、上には、更なる神がおるわけでございまして、そのあたりは、皆様とご同様悲しき宮仕えとお心得くださいまし。』

ヒエラルキーが存在するんですね。
ワタクシたちの社会と似たようなシステムな訳です。
半端な仕事をすると怒られるんですね。上のエライ神様に・・・。
どこの世界も大変でございます。

この死神の千葉さん・・・クールで、ちょっとズレてて、話がかみ合わず、なかなかスタイリシュです。

作者の伊坂幸太郎さんは、次の作品『魔王』の中にも、ちょこっと千葉さんを登場させています。

『魔王』も、なんかドキドキするような作品でした・・・。


千葉さんは、どんな音楽が好きなんでしょうか?

勝手なイメージですが、フュージョンなんか聴いてそう・・・。
クラシックかな・・・まさかムード歌謡って線は薄そうなんですけどね・・・。