鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

揺れるタナトス

2007-09-26 20:08:19 | Weblog
今日は、明るい曇り空。薄陽が差して、秋・・・ですね。

このところ、死神さん関係のお話が続きましたが、今日は、どうしようかな・・・と迷いながら、じゃあ・・・今夜で、Finalってことで、今日は、タナトス・・・。

どうでしょうかね~・・・タナトス・・・。
ギリシャ神話では、死そのものを神格化した神様のようで、鉄の心臓と青銅の心を持つ非情な神様だとか・・・。
タナトスは、夜の神の息子さん。兄弟には、眠りの神・ヒュプノスがいるそうですが、闇のイメージがありますね。『死』と『眠り』は兄弟なのか・・・。
言われてみれば、そんな気もします。


ヨーロッパなんかでは、タロット・カードに象徴されるような、骸骨が大鎌をもって、人間の首をばっさばっさ切り落とすなんてイメージがあるけれど、あれは、伝染病のペストなんかを具象化したものでしょうか?

それに比べると、日本の死神さん達は、ちょっと大人しいというか、おひとよしというか・・・そんな気がしませんか?

『憑神』では、宿替えのシステムがあるし、『死神の精度』では、一話で、死を免除されてるし、落語の死神もなんかちょっと抜けてるカンジがするし・・・。

『死』に対しても、曖昧な気がします。


フロイト心理学では、攻撃や自己破壊に傾向する死の本能を表すそうです。

時々、揺れませんか?心の中で、タナトスが・・・。

ヒュプノスの手招き、そしてタナトスのお誘い・・・。