鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『蜉蝣峠』~絶品・堤真一

2009-03-14 21:01:06 | Weblog
昨日からの荒れ模様のお天気も少しづつ回復へ。

本日は、赤坂ACTシアターへ劇団☆新感線『蜉蝣峠』を観劇に。
取れたチケットが、マチネー(昼公演)だったので、まだ雨の降る朝から都内へ。

今回、9列目の右サイド中央よりと新感線の殺陣を堪能するには、いいポジション。

このお芝居、何と言っても、天晴役の堤真一さんの美しさが際立った舞台。

一幕、二幕とも薔薇の花の柄で、着流しの衣装。
白地(銀地か?)に黒薔薇の図柄が、とても粋。
特に、二幕の片袖・黒地、黒い薔薇の中心部にとポツンポツンと紅い花芯のアクセント。
黒地に金糸の市松模様の帯。
着物の裏地は、光沢のあるワインレッド。
チラチラ見え隠れし、美しい。

ワタシは、男性の越中姿(・・・つまりフンドシ)は、好きではないのだけれど、立ち廻りをする度に、着流しの裾が割れて、大腿から膝にかけて流れるように、場面によって、薄紫や白、そして、赤と見え隠れする越中の美しさ?には、見とれてしまった。

殺陣の上手さはもちろん、煙管を扱う姿と、どの角度からみても全て決まっている。

このひとは、舞台の華だ。
女優が霞む。
男性なのに、色っぽい。
ワイルドなのに、美しい。

氷のような天晴を、美しく演じる。
見せ方が上手い・・・。

この舞台、堤真一を観るだけでも価値がある。

特に、終盤。
古田新太さん演じる闇太郎とのゾウゾクする殺陣は、正に、このお芝居の醍醐味。

すっきりと綺麗な立ち回りに、『漢(おとこ)』を感じてしまった。

初回から、堤真一さんのことばかりになってしまった。

続きは、また明日。