鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

テルマエ・ロマエの最終回

2013-07-02 22:47:45 | Weblog
夏日。


テルマエ・ロマエが、最終巻が発刊されたので、読んでみる。

もともと、単発のストーリーを、無理に引っ張ったようで、後半に向かうにつれて、お風呂というテーマから、逸れていったような気がする。

そして、この最終巻は、美人で、才女だが、何処か、世間とは、一線を画すサツキちゃんの時空を超えた愛が、テーマになってしまった。主人公の不在・・・ルシウスがあまり出てこない。

でも、私は、サツキちゃんのような女人って、好きだな。
努力家で、ヒトと違う価値観を持ち、信念があるし、大学の先生なのに、芸者やってるし、芸者やっているのに、清らかだし・・・。

おなじく真面目でカタブツなローマ人・ルシウスとは、理想的なカップルのようだ。

最近、いないもんね。こういうひとたちって(ルシウスは、仕方がないか・・・2000年前のひとだし・・・)

そして・・・物語は、タイム・パラドックスを大幅に無視しての予定調和?
・・・でも、タイム・パラドックスだから、予定調和ってのは、ヘンか・・・???

ルシウスのお友達・少年のマルクス・アウレリウスは、後のローマ五賢帝のひとりだけれど、漫画の中でも、賢帝の片鱗をみせているカンジだ。

・・・もっとインパクトがあるのが、サツキちゃんのおじいちゃんである。
一目で、相対する人物の力量と体調を喝破する脅威の眼力。
政財界人に、並々ならぬコネクションを持つ謎の老人。
いやぁ・・・カッコイイ爺様です。

・・・しかも・・・この爺様も、2000年前のローマに、タイム・スリップして、かのハドリアヌス帝と相まみえるシーンは、ヒトを知りつくした男同志の得も言われぬ雰囲気があって、私は好き。

サツキちゃんおじいちゃんの謎は、解けぬまま終わってしまったけれど・・・。