今年の夏の始まりは、灼熱の太陽に炙られて
太陽は、日々、力を失っていくのに、その余波は強まるばかり。
夏の衰えの気配は、微塵もないのに、気付かぬうちに終焉を告げるのだろう。
そう・・・秋の訪れを待ちながら・・・。
恋も・・・。
その終焉を待ちながら、一刻(ひととき)の甘い甘い夢を見る
いつか、終わる予感を抱いて。
ゆるりゆるりと・・・翼をもがれて、堕ちていく天使のように
もう、羽ばたくこともできぬのに、甘美な夢を見続けて
何時しか、またその奈落の底で、出会うだろう絶望と悲しみの予感を胸に・・・。
再び、羽ばたくことは、できぬのに。
終わりのはじまり。
終焉は、終わりの始まり・・・。
緩やかに、傾きながら、堕ちていこう。
この奈落に。
懐かしい奈落の底に堕ちて、永遠の眠りに、つこう。