夕刻から激しい雷雨。
異常に早い梅雨明けで、凶暴な夏が、姿を現したようだ。
・・・例年だと・・・7月の半ばの・・・そろそろ梅雨明けマジかだろうか・・・という頃になると、蜩が鳴き出す・・・。
蜩というのは、夏の終わりと夕暮れを連想させるけれど、夏の始まりと共に、明け方に、鳴く蝉であることは、以前、このブログにも書いた。
・・・梅雨の末期の明け方に、コイツらが、鳴き始めると、梅雨も終わりで、大嫌いな夏が始まるのだった・・・。
それなのに、今年は、まだ、蜩が、鳴かない。
2週間は、早い梅雨明けだったから、蜩の方でも、まだ準備が、出来ていないのかもしれない。
明け方。
夜が、急ぎ足で、去っていく中、少し明るくなると、いっぴきが、甲高い声で、鳴き出す。
それに、呼応するように、その仲間達が、一気に鳴き出すのだ。
まるで、降るように・・・。
シャワーのように・・・。
今年は、蜩の、梅雨明け宣言をきかぬまま、夏に突入した。
そして、今年は、カッコーの初鳴きも聞いていない。
ほととぎすの初鳴きも聞いていない。
みんな何処へ行ってしまったんだろう?
それとも・・・私のざわめいた心が、彼らの歌を聞き逃してしまったのだろうか・・・?
いつもの、季節を告げるものたちの訪れの無い・・・今年の夏。
波乱の予感を含んだ憂いばかりの夏の予感・・・。
子供の頃のあの楽しい夏は・・・もう二度と訪れないのだろうか・・・???