鼎子堂(Teishi-Do)

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『ビアズリーと日本』展

2016-01-10 15:50:14 | 藝術

明け方には、氷点下。
いよいよ本格的に冷え込んできたようだ。

昨日(9日)は、午後から、相方と隣々市立美術館へ、『ビアズリーと日本』を鑑賞。



ビアズリーと言えば、19世紀末、アールヌーボーの装飾的な曲線の画風を代表する挿絵画家、イラストレーターとして名高いと思う。

その繊細な原画を直接、見ることができた。

モノクロームの美しさ。

インク(黒)と紙(白)のコントラスト。

出版技術の向上により、より繊細な線が、紙上に映し出されるようになって、ロマンティックで、幻想的な画風で、ビアズリーを知らないひとでも、彼の作品は、一度か、二度は、みたことがあると思う。

商業デザインとしても、大正・昭和の商品パッケージ、雑誌の表紙、本の装丁、ポスターなど、影響を及ぼした作風は、更に、現代の漫画家・・・山岸涼子さんとか、魔夜峰央さんの描くすらりとしたキャラクター像は、ビアズリーの影響下にあるようだ。

このオーブリー・ビアズリーの原画や出版物、ポスターなどを集めた展示室1と、日本で影響を受けた作家達の作品を集めた展示室2で、構成されている。

展示室1では、ビアズリーの原画を、満喫できる。
葛飾北斎の影響もあったのだろう。北斎漫画の展示もあった。

25歳で早逝したわりには、ビアズリーの作品の多さには、驚かされる。

彼の名を一躍有名にしたのは、ワイルドの作品『サロメ』の挿画だろうか。
ページを追う事に、妖しい美しさが、原画として、展示されている。

草花をモチーフにした装飾的デザインは、アールヌーボーの時代そのもので、アルフォンス・ミュシャなどが著名だけれど、イギリス人の若きイラストレーターは、緻密なペンとインクが描き出すモノクロームで、表現した。

展示室2では、ビアズリーの作風を取りいれた日本の作家達の作品には、懐かしい物も多い。資生堂のポスターなど、レトロな大正ロマン・・・ああ、コレは、見たことあるな・・・(といっても、現物ではなくて、何かの雑誌に記載されていたものとか・・・)懐かしさがあった。