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映画:空飛ぶタイヤ

2018-06-30 15:15:15 | 演劇・映画

猛暑日続く・・・。
・・・とは言え、まだ6月。
されど、梅雨明け。

今年はどうなるこうなる?日本の暑さ!


昨日(29日)は、宵の口から、相方と映画『空飛ぶタイヤ』を見に、隣々市・シネマコンプレックスへ。

池井戸潤さんの小説は、面白い。

走行中のトレーラーのタイヤが、外れ、歩行者の親子に激突。
母親の即死。
 

財閥系企業・三菱自動車の事故を題材に、チカラのない中小企業が、巨大自動車メーカー相手に、どこまで、戦えるのか?

欠陥部品のリコール隠しを続けるホープ自動車の内部告発の行方。
系列銀行の融資問題を絡めて、起こらないであろう奇跡を、起こそうとする中小企業。


今でも、フツーに存在する三菱自動車。
やはり、現実は、ちょっと違うのかな・・・と思ったりで。


でも・・・。
自動車会社に限らず・・・ヒトの命に係わるもの・・・全てにおいて、たぶん、日本(だけではなくて、世界規模で)は、危機に瀕しているのだと思う。


戦争が起きないと儲からない巨大企業。
薬を売るために、わざと感染症をまき散らす製薬会社。
二世代以降、奇形となる植物の種子を販売するバイオテクノロジー会社。


全ては、カネの社会。
銀行も・・・たぶん同じ。


長瀬智也さん、ディーン・フジオカさん、高橋一生さんが、それぞれの立場で、超巨大財閥企業の内外から、その企業体質に疑問を抱き、告発へ導く。

個人的に、私は、ホープ自動車側の告発者・沢田課長役のディーン・フジオカさんという俳優が好きではないので、今回の配役には、少し???なのだけれども、従来の既成のキャストであれば、たぶん、阿部寛さんとか、佐藤浩市さんとかなんだろうなぁ・・・と思う・・・でも、これもちょっと、食傷気味でして。
なので、キャスティングに関しては、第二世代的?というか、代替わりなのかも?

同映画に出演していた佐々木蔵之介さん、寺脇康文さんの舞台系俳優あたりを主役に持ってきてもよかったのではないかと思ったりしました。

企業ストーリーなので、女優陣は控えめで、深田恭子さん、小池栄子さんの出番も少ない。


升毅さん、近藤公園さん、大倉孝二さん、笹野高志さん、杉浦蝉之介さんといった舞台系俳優の出演は、うれしい。

社内告発の協力者役のムロツヨシさんは、出色だったと思います。あの雰囲気というか・・・。


原作が面白いので、映画も面白く、かつ、あの耳に残るサザンオールスターズのエンディングソング(良い曲かといえば、決してよい曲とは、私には、思えないのですが・・・)も一つの聴きどころかも?