鼎子堂(Teishi-Do)

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映画:七つの会議

2019-02-01 23:56:11 | 演劇・映画

昨夜の雪もそれ程積もっているわけでもなくて・・・と思いきや・・・。
車のフロント・ガラスに、みぞれ状の雪が、固まって、ワイパーが動かず、10分くらい暖気して、出発。
リア・ウィンドウは、更に、15分くらい走行しないと、氷と化した雪が、融けない状態でした・・・明け方は、氷点下。

朝から、相方と隣々市のシネマ・コンプレックスで、本日公開の『七つの会議』を鑑賞に。

七つの会議 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社


池井戸潤の作品は、どれも面白いのだけれど、『七つの会議』は、日本企業特有の体質から発生する諸問題をつきつめていく作品で、世の中の大部分の人が、『会社』に、お勤めして、日々の糧を得るということが、一般的というか、普通の日本人というか・・・その基準から、自分から、外れるのは、なかなか勇気のいることだと思います。
(かく言う私は、その『会社』から、放り出されて、現在に至っていますが・・・)

1日8時間以上も『会社』にいて、自分自身の時間を切り売りし、生きていく会社員という日本人達。

企画・営業・製造・経理・人事・・・と様々な部門で、様々な人が働く・・・。

そして、今日も・・・営業会議で・・・『鬼』が来る!

謎の不良社員・八角を演じるのは、狂言師・野村萬斎。
それに絡むのは、歌舞伎界から市川中車(香川照之)、片岡愛之助。
落語界からは、池井戸作品のご常連・立川談春。そして春風亭昇太。

古典芸能からの出演陣が、メインでしょうかね。

個性的な役者の中での一種の清涼剤的存在の及川光博。
コレ迄の役柄とは少し違うようで、隙のない・・・どちらかと言えば、鼻持ちならないエリート役が、多かった及川光博が、肩のチカラの抜けた二枚目半的営業課長を演じているが、ほほえましいというか・・・。

藤森慎吾のゲスぶりもまた健在で。

大御所系は、北大路欣也、鹿賀丈史、橋爪功。

作品も出演俳優も秀逸。

面白い映画でした。