朝方濃霧。
霧が晴れて、久々の晴天。
風もなく穏やかな立冬。
今日は、母の月命日なので、普通なら、御墓参りに行くのだけれど、来年3月に、母の三回忌法要、父の三十三回忌法要があるので、菩提寺に、ご挨拶を兼ねて、来週行こうと考えていて、本日は、食糧調達のためだけに、外出。
今日、御寺に行かなかったのは、なんとなく、日が良くないというか・・・節入り(立冬)の数日は、あまり日が良くないってことなので。
迷信ちゃ迷信なんだけれど・・・。
・・・そのせいなのか、どうなのか・・・本日は、悉く、カラ振りで、購入したいものが、無かった・・・。
有っても量が多くて、食べきれないと思うものばかりだし・・・。
河岸を変えるか・・・ってことで、数軒の店舗を巡ったけれど、何故か、定休日だったり・・・、いつもの定番品が、定番品でなくなっていたり???
・・・まあ、そういう日だしな・・・ってコトで、カラ振りなりに、ちょっとした気分転換。
ここ数日、寒かったし、体調も良くなかったので。
母が、亡くなる前の3か月間、コレがないと寒くてだめ・・・手放せない・・・といっていた防寒用のボトムインナーを大切に履いていて、洗い替えにもう一枚購入しようとしていたけれど、既に廃番。インターネットショップ、県内のリアル店舗などに問い合わせたけれど、何処にも在庫がなくて、同じメーカーの後続版を購入したけれど、母は、気に入らず、押入れの奥へ仕舞い込んでいた。
・・・母が欲しがっていたボトム・インナー・・・その名も通称『毛パン』といい、インナーウェアのワコールで、販売していた。
母が亡くなったときにも、着用していて、病院に運ばれて、そのまま着衣廃棄となってしまって、自宅に戻ってきた母は、病院で浴衣を着せられ戻ってきた。
その母の最期の愛用品と同じ型のボトム・インナーを、ヤフオク!で販売していたので、思わず、ポチってしまった。
先週、届いて、母の命日の今日、私が、着用した。
・・・暖かい。まるで・・・猫?を履いているようだ・・・と思った。
高齢になると、末端の毛細血管は死滅し、血流が悪くなって、冷えてくる。
母は、若い頃から、寒がりで、超冷え性だったから、冬が大変だった。
10月初め頃には、石油ストーブを使い始め、電気炬燵、電気座布団、更に、電気膝掛・・・。
電気がなかったら、たぶん、あの年齢迄生きるのは、難しかったのではないか・・・。
そして、脚の冷えに悩まされ、脚に冷水を掛けられているように、ヒヤっとする状態が続いている・・・という訴えを聞いても、対処のしようがなくて、血流改善のために、人参湯や麻黄附子細辛湯、疎経活血湯など処方してもらった。
そんな重度の冷え性だった母が、この『毛パン』が手放せなくなって、最後は、この毛パンを着用して亡くなったのだった。
病院で破棄された毛パンと同じ品番のものを入手できたのは、望外の喜びであった。