花曇り。
午後から、相方と隣市のシネマ・コンプレックスで、ライヴビューイング・劇団☆新感線・月影花之丞大逆転 を鑑賞に。
2日前・・・相方から、20日の土曜日に、新感線のライヴビューイングがあるけれど、知ってた?という電話があったので、『月影花之丞』の上演は、知っていたけれど、ライヴビューイングは、知らなかった。
喪中だし、いろいろと忙しいし・・・(というよりは、ぼっ~として、手が進まず、なかなか決めらないし・・・みたいな状態で、時間ばかりが過ぎてしまい・・・)。
今回は、チケット興行会社での先行販売があったのか、なかったのか・・・。
喪中だし、どうしようか・・・とも思ったのだけれど、家に居て、遺品の整理などしても、捗らないので、喪中なれども、出かけてみようか・・・と思い、夕方からのライヴビューイングのチケットを買った。
都内の演劇上演劇場へ行くわけではないし、隣市だから、車で、30分くらいで行けるから、遅くなっても大丈夫・・・とか。
もっとも、もう遅くなっても、待つ人もいないわけだし。こういう点では、少し気が楽だ。
母が居た頃は、早く帰宅しないといろいろと心配するし、身体の具合が悪くなっていたらどうしよう・・・などと気になって、外出しても気が気ではなかったし。
今回の公演は、全てが、パロディ。
まず、タイトルロールの『月影』は、少女演劇漫画の金字塔『ガラスの仮面』の登場人物『月影千草』そのものだし、月影花之丞を演じる木野花は、圧巻。演劇の神そのものと化し、狂気のパワーで、既に、70歳を超えているとは思えぬ迫力。
月影先生のセリフは、劇団☆新感線の新たなる決意表明ともいえるかもしれない。このコロナ禍の中、淘汰されていく演劇界の中で、集客力のある劇団ならではの上演だったのかもしれない・・・などと思ったりした。
最近の新感線は、導入部が、モタつく感じがあって、なかなか物語に入り込めない(・・・というか、コレも私の今の精神状態のせいかもしれない)のだけれど、物語が進むにつれて、観客(私)を引き込んでいくあたりは、さすが・・・。
ピチピチと跳ねまわる阿部サダヲを見たのも久しぶりだし、古田新太は、声がいい・・・なんてことも初めて気が付いた。
いつもは、気の毒な役の多い劇団員の女優さん達も、出番が多くて、よかった。
都内へ、観劇に行けなくなったけれど、そして喪中なれども、僅かな時間であったけれど、現実を忘れることが出来た。
やはり舞台は、楽しい。