鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『一千一秒物語:稲垣足穂・著』

2012-07-18 22:51:12 | Weblog
朝から、湿度の高い気持ちの悪いなま温い空気。
4連休明けで、今日から仕事・・・。


『一千一秒物語』
ショート・ショート・ショート・・・短い物語は、2行で終わる。

月と星と箒星など、惑星や衛星相手に掴み合い、殴り合いをする(誰が・・・?)。
なんだか、お月様を憎んでるみたいだ・・・。
ピストルで、打ち抜く。

一人称が極端に少ないため、一体、誰の物語なんだろうか・・・不思議な無機質感。

執筆されたのが大正時代・・・ちっとも古さを感じない。むしろ、新しい。

句読点がない・・・不思議な文体。

熱いココアが、げらげら笑う・・・(ココアに笑われたんじゃ・・・窓の外に、投げ捨てるしかないよな)。

この感性・・・何処からくるのだろうか?

稲垣足穂・・・。
1900年12月26日生まれ。
奇しくも・・・誕生日は、私と一緒。
やぎ座。孤独癖。変人。極端。Egoist・・・。土星のひと。

未知の人には、シラフでは、会えない・・・編集者にも会うにも、アルコールを飲んでないとダメなくらいの人見知り。

アル中。

自分の書いた小説が一番好きだったひと。
ナルシスト、嫉妬深い・・・。

あれれ・・・?やっぱ・・・似てますかね?

そんな気がする稲垣足穂。
(・・・この世界を継承しているのが、漫画家の坂田靖子さんかも・・・???)


翡翠の蝙蝠③

2012-07-17 22:50:15 | Weblog
暑さ底なし・・・。梅雨明宣言。蜩鳴き始める。


パワー・ストーンは、効果があるのか・・・無いのか・・・?
持つ人の思い込みというか、願望達成への信念の度合いにもよるようですね・・・。
よくわかんないけど・・・。

・・・宝石質には、ならないような石をパワー・ストーンということで、流通させている場合も多いようで、クラック(欠け)や、傷のあるものを、天然の証拠・・・なんて、従来の欠点を、キャッチコピーしているようですが・・・。
(宝石に成り損ねた以外の何物でもないような気がしますけどね・・・)

まあ、持ち主が、ソレでいいなら、何も言うことなし。

似て非なるものが、翡翠のカービングでしょうか?
翡翠に、いろいろな彫刻を施してあって、一種、アートの世界。
彫刻によって、いろいろな意味がるようです。

私は、どうも『蝙蝠』に縁があるらしく、手許にある三つの翡翠は、全て『蝙蝠』のモチーフ。


本日の画像。

ちょっと、変わりダネ?
『蝙蝠と如意と栗鼠』
だそうです。

一寸見、蝙蝠が何処にいるのかわからないのですが、左上方にちょこんといます。
右下には、結構、大きなリス・・・。
最初、鼠を彫っていたのだけれど、尻尾あたりで、面倒になって、リスにしちゃえ・・・ってことだったのかどうか・・・?そんな気もしないでもない・・・。
リスは、可愛いからいいんだけど・・・。

一寸見、翡翠の最上モノの『ろうかん』っぽい色ですが、たぶん、コレは、染色でしょうね。
何処にも、天然の記載がなかったし、値段も安価なものだけに。

『蝙蝠』は、わりとポピュラーなアイテムのようで、他には、龍、三本足の蛙、如意(・・・具体的には、何なんだろう?)果実や野菜、魚、蝶なんてのもあって、案外、呪術色が濃いような・・・東南アジアの濃密な雰囲気が伝わってくるようで、好きになってしまいました。

氷翡翠(無色透明な色の翡翠)で、綺麗で、お気に入りのアイテムがあれば、お守り代わりに買ってしまうかも・・・。


翡翠の蝙蝠②

2012-07-16 22:50:13 | Weblog
朝から、纏わりつくような蒸し暑さ。


もうお亡くなりになられた漫画家で、和田慎二さんの書かれた『銀色の髪の亜里沙』という作品があるのですが、アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』を、少女漫画にしたようなお話で、資産家の令嬢の亜里沙が、父親の会社の社員とその子供である同級生の罠にはまり、殺されかけるのですが、運よく、命は、助かったものの、出口のみつからない地下洞に閉じ込められて、脱出の機会を待ちます。亜里沙よりも、先にその地下洞に閉じ込められてしまった老学者夫妻と出会い、さまざまな教育を受けて、やがて、地下より脱出して、復讐を果たす・・・といった内容だったかと思います。

全く陽の差さない地下洞に閉じ込められて、会社を乗っ取られたうえ、両親を殺害された心労や憎しみなどから、亜里沙の髪は、白を通り越して、銀色に変色してしまいます。
主人公・亜里沙が閉じ込められた地下洞には、天然の上質の翡翠が埋蔵されていて、老夫婦が、亡くなり、地下洞を脱出するチャンスが訪れたとき、亜里沙は、翡翠をハンカチに包んで、持ち出します。
この翡翠が、資金源となり、地上での復讐におおいに、役立つのです。
(この漫画は、一生懸命読みました・・・後に、和田さんは、スケバン刑事という作品で、超有名になりましたが・・・。それ以前の作品です。)

翡翠の中でも、最上モノの『ろうかん』は、とんでもない高値です。
1カラット(0.2グラム)数百万円のお値段がついていました。
本当に、美しい緑色。
透明なエメラルドにほんの少しだけ、真珠の色を足して、混ぜ合わせたような質感。

翡翠は、本当に高いモノだなぁ・・・と思った次第で・・・。
(だから、銀色の髪の亜里沙も復讐が叶った訳ですが・・・)

本日の画像。

お金を咥えた翡翠の蝙蝠。

コレは、翡翠は、翡翠でも、安いヤツ。
一応、天然・・・ってことなのですが・・・。
でも、造形が、可愛いんですわ。
お目目くりくりで、蝉みたいな雰囲気もありますが・・・。

翡翠は、装飾品は、もちろん、お茶碗なんかにも加工されているようですが、映画『ラスト・エンペラー』だったかどうか・・・記憶が曖昧なんですが、翡翠の麻雀牌なるものが、出てきた・・・ような気がする・・・もしかすると、『ルパンⅢ世』だったかも・・・???

翡翠の麻雀牌は、どんな手触りで、どんな音がするんだろう・・・?などと思ったり・・・。



翡翠の蝙蝠

2012-07-15 22:54:14 | Weblog
曇りがちながら、蒸し暑い日曜日。


古代の宮廷女官は、唐風のふわりとした絹の衣装をまとい、髪に宝髻が、ゆらゆらとしていて、七宝の金・銀・瑠璃・玻璃・蝦蛄・珊瑚・瑪瑙・・・ふんだんに使われているのでしょう。
光明皇后のお姿を模したと言われる吉祥天女象なんかみていると、はるか西域からシルクロードの終着点・日本へ旅をしてきたのだろうなぁ・・・と思ったりします。

そんな中で、西域からもたらされた宝玉のひとつである『翡翠』。

結い上げた髪を飾るかんざしなどにも使われているし、装飾品として、貴重なものだったのでしょう。
トロリ・・・としたミルキーグリーンから、濃い緑色・・・エメラルドにほんのちょっとだけ乳白色を加えたようなロウカン、或いは、白色、紫、黄色、透明・・・と様々な色があるようです。

日本じゃ、糸魚川あたりが、産地みたいですが・・・。


本日の画像。

青山五行の小池雅章先生からいただいた台湾の翡翠(ひすい)の蝙蝠(こうもり)の御守り。
2年前にいただいたものです。

最初、この造形のドコが、蝙蝠なんだろうと思っておりました。
まったく、蝙蝠に見えず・・・どうしたらよいのか・・・(いや、別にどうもしないけど)。
実は、コレ・・・縁起のよい逆さ蝙蝠らしいです・・・。
逆さまにみると・・・言われてみれば、蝙蝠なんですよね~~~。

蝙蝠と幸福は、『蝠』と『福』の読み方が同じだそうで、幸福の象徴だとか・・・。

また、鼠が、蝙蝠に化ける?らしいです。
私、子年生まれだから、蝙蝠を、下さったのかな???と思いますが。

私は、IDカードケースにつけておくのですが、アジアンノット(紐)の赤い色もとても綺麗で、地味な制服の差色にもよい雰囲気です。

翡翠の色は、黒い髪によく似合うし、バングルやペンダントトップなども、『本当の大人』じゃないと、使いこなせない宝玉のひとつだと思います・・・。



活アサリを冷凍してみる・・・。

2012-07-14 22:59:28 | Weblog
パリ祭・・・。
一日中、纏わりつく湿気。うんざりするくらい生温い空気・・・。


最近の会社での仕事は、手内職のようなことをやってます・・・なんてことは、以前にも書いたし、こういうアナクロな仕事は、嫌いじゃないです。
業者さんに出す注文書をパソコンで、作成して、戻ってきた請求書などを、会計システムに、打ち込んで、申請処理をして、本社経理部に送って、それをオンラインで、上司が承認して・・・なんて、作業を、地道に?やっているのだけれど、この作業のいいところは、会計締日が迫っていなければ、どんなにグウタラやっていても、ミスしない限りは、どこからもクレームが来ないってとこでしょうか?

オンライン決済とはいうものの、それに添付する証憑と呼ばれる書類は、担当・管理職・業者の社印などのチェック、そして、それを、いちいち糊付けなんて・・・ほんとうに21世紀なんだろうかと思えるほど、アナクロで、アナログ的で、ノスタルジック?で、レトロで・・・。
やっぱ・・・内職の方が、向いてるわ・・・ワタシ・・・などと思いながら、やっぱり、この会社にいるのは、間違っているのかなぁ・・・などと思ったり。

以前は、雑用や現場巡りなんて仕事も併行して行っていたから、忙しかったけれど、最近は、この手内職の作業中に、よく夕食のメニューなんかを考えていたりして、
『なんか・・・アサリのお味噌汁で、ゴハンたべたいんだよね~~~。』
と思い立ち、そして退社後、スーパーへ寄り道。

鮮魚コーナーで、砂抜きアサリのパックを購入したものの・・・。
どう考えても、3人分は、あるんだよね~~~このパック。
はてさて、どうしたものか・・・。
こんな時は、ネットのお世話になってしまおう・・・。

果たして、活アサリは、そのままで、冷凍保存できるのか否か・・・。
もしかすると、一度、熱湯に通して、貝の口を開かせてから、冷凍するのかも・・・それだと、チト面倒だよなぁ・・・と思ってはみたものの・・・。

ありました!生のまま冷凍可でした。

それでも、やはり、冷凍したアサリは、死んでるんじゃないか・・・(いや・・・多分、絶対死んでますが・・・)。死んでいたら、そのまま開かないで、ゴミ箱行だと気の毒だし・・・。

・・・冷凍して、1週間たったものを、水から煮たら・・・。
風味はちょっと落ちるものの、貝は、口を開き、美味しいお味噌汁・・・できました。
でも・・・死亡率5%くらいですかね?

冷凍する前に、塩水に数時間浸けておいて、完全に砂抜きしたほうが、よさそうです。


死神考

2012-07-13 22:55:37 | Weblog
蒸し暑さ続く・・・。


1年半前に、長きに渡って住んでいた家屋を離れ・・・(・・・と言っても、移動距離にして、徒歩30秒くらい?ですかね・・・)隣の古い二階家へ引っ越したのですが・・・。
ここに来て、驚いたのは、同じ敷地内にあるにもかかわらず、旧家屋では、いるにはいたけれど、そう頻繁に出没していた訳でないあの・・・ゴキブリが・・・堂々と歩いている光景?でした・・・。
旧家屋では、あの粘着型の捕獲器(ごきぶりホイホイ)を仕掛けても、ひと夏で、せいぜい、1匹か2匹くらいなものでしたが、ここは、違う・・・。
大小合わせると・・・絶句・・・するくらい、捕獲されているので、あの家型の屋根の部分をあけて、
中を見るのが、ちと・・・怖い。
・・・でも、一応、捕獲器なんで、何も取れていないよりは・・・(イヤイヤ・・・コイツに限っては、いない方が、絶対、いいって・・・)。

通販で、超音波で、害虫を寄せ付けないという小さな機械を3個程、買い求めてみたけれど、効果の程は、今ひとつ。

先日、夜中に、活動中のヤツと出会ってしまい、お互い、固まって、動けないまま・・・。
こんなこともあろうかと、殺虫剤は、買っておいた・・・けれども、殺虫剤を取りに行っている間に、逃げられてしまった。
手近に、掃除機でもあれば、吸い込ませるのが、一番、手っ取り早いのだけれど。
猫がいた時分には、殺虫剤は、使えなかったけれど、今は、生き物は、人間だけから、まあいいか・・・くらいに思っていますが・・・やっぱり、身体には悪そうですね。

さて、このゴキブリの話なのに、どうして、今日のお題は『死神』なのかと・・・疑問に思われた方もいらっしゃるのではないかと・・・(いないか・・・)。
書いている本人も、どうしたら、もともとのテーマに戻れるかと、本線に戻るのに、大分、苦労しているのですが・・・。

ゴキブリにとって、殺虫剤を持って、追い回す私は、死神にみえたのではなかろうかと・・・ふと思った訳です。

ゴキブリに死神と言う概念は、ないとは、思うのですが、とにかく、自分の生命を危うくさせるモノと認識したに違いありません。
殺そうとしているのには、違いないし。
さしずめ、ユダヤ人に、チクロンBを散布しようとしているアウシュビッツのナチスでしょうか。
それを思うと、なんだか、情けなくなりますが・・・。
人を殺してはいけない・・・でも、ヒト以外だったら、殺してもいい(但し、絶滅危惧種は、除く・・・)ってのは、なんとも手前勝手な人間だけに通用するモラルなんだなぁ・・・と思うのです。

『死神』とは、殺す対象に対して、絶対的な殺傷権を持っているし、それを行使するかしないかを決定できる絶対優位な立場にいるものをいうようです。

だから・・・一応、『神』としてその場に君臨できるのでしょう。

・・・でもな・・・ゴキブリ相手に『神』様ってのも・・・。

願わくば、一匹たりとも、この家に、来ないでくれることを・・・。






美青年のいる文学史⑫~『三国志』

2012-07-12 22:51:17 | Weblog
朝から本降りの雨。自宅から外に出たとたん、いやらしい湿度。ベタベタなデスク・・。
梅雨の最後の嫌がらせ・・・かな?


三国志・・・って、所謂、あの三国志ですかい?
『はい。所謂、あの三国志ですが・・・何か?』
魏・蜀・呉の・・・えっ・・・と、そうそう(シャレじゃごさいませんが・・・)、曹操と、孫権と、劉備ね・・・あと、関羽、張飛・・・呂蒙と・・・でもって、諸葛孔明・・・あの三国志で・・・?

『はい。所謂、あの三国志ですわな。』

無謀だよ・・・止めといたほうがいいよ・・・なんて、声が、聞こえてきますが・・・何を隠そう、この三国志・・・読了しておりません。
それで、コレ書こうってのは、オシが、太いというもんで。

でも・・・『美青年のいる文学史』でございますから・・・。

何処におわすか・・・美青年・・・。

呉におりますがな・・・。
呉っつうと、三国の中でも一番の列強ですな・・・。
そこの軍師・周瑜(しゅうゆ)であります。眉目秀麗でございます。

瑜長壯有姿貌  

・・・つっうことで・・・。

ライバル視されるのが、蜀の諸葛亮(孔明)ということですが、志半ばで、病に倒れます。
『天は、この世に、周瑜を生みながら、何故同時に諸葛亮を生んだのか!』
と血を吐きながら、死んでいくわけでして・・・。

・・・本邦でいう竹中半兵衛ですかね~~~。

などなど・・・と、書評というには、遠く及ばず・・・、しか~~~~し、かの『三国志』の中にも、美青年は、いらっしゃる訳でして・・・。

・・・だよな・・・おっさんだとか、ガチだとか・・・そんなのばかりでは、つまりません。
こってりした食事の後は、冷たいフルーツのシャーベットでも召し上がれ・・・!

周瑜は、才色兼備の青年(・・・つまり、美青年)でありました。
妻子いるみたいだけど・・・?


幻想・贅沢ドラマ館:第一夜~『檀林皇后私譜:杉本苑子・著』

2012-07-11 22:53:41 | Weblog
炎天下の午前11時半・・・。会社での集会・・・。顔が、真っ赤っか・・・お猿さんみたい・・・ううっ!



昨夜の口上に引き続きまして、4日前に原作のレヴューを書かせていただきましたので、早速、こちらの独断なヴィジュアル・イメージを・・・。


橘嘉智子(檀林皇后)は、絶世の美女。
世の中に美人女優は、多けれど、さてさて、・・・何方さまに演じていただきましょうか?
故・夏目雅子さん・・・かな???或いは、故・大原麗子さん、若い頃の佐久間良子さん・・・。

橘逸勢・・・平安三筆のひとり。
橘(きつ)秀才役は、内野聖陽さん。遣唐使留学生として、唐に渡るも堕落。従姉妹であり、弟子でもあり、主人でもあり、心を寄せる嘉智子を神野皇子(嵯峨帝)に、横取りされ、凋落のしっぱなし。
貴族の子弟でありながら、官職にも付かず、昼間っから酒を飲み、唐の娼婦に押し付けられた自分の子供かどうかもわからない少女を育てている。
反骨精神にあふれている反面、純真・・・。芸達者な内野さんならでは・・・?

神野王子(嵯峨帝)
禁中一の美男。怜悧冷徹な性格。自分は、決して表面に出ることがなく、老成した雰囲気がある。
表面は、優しいが、決して自分の心をひとに、見せようとしない。長身細身。
嵯峨帝役は・・・堺雅人さんでしょうか?あのにこやかで、爽やかな笑顔の裏に、猥褻な毒を隠していそうな演技ができるのは、堺さんかも・・・?もうひとり、候補として、小西遼生さん・・・ルックスがいいです。

平城帝(安殿太子)
同母弟の神野王子に出し抜かれて、帝位を追われ不遇の生涯を送ることになるある意味、能天気で、おぼっちゃま気質。藤原薬子を寵愛する。吹越満さん。或いは、オードリー・春日さんか・・・。

藤原薬子
歴史上では、結構悪名高い女性ではありますが、本篇では、美しく賢いブレーン役。
霧を纏う野アザミ、紅紫の花弁を露に濡らして、きりっと咲き静まるつよさ、あざやかさに目を洗われない男はいない・・・と橘秀才に言わせるほどの才媛。天海祐希さんなんか、イメージなんだけどな・・・。もっと、妖婦的な要素のある女優さんの方が、いいかな・・・或いは、余貴美子さんとか?
このお話とは、関係ありませんが、天海さん、持統帝役でドラマやりませんかね?絶対見ちゃう。

正子内親王(淳和帝妃)
最後の最後まで、嘉智子に反発する娘。田畑智子さん。このひとは、なぜか?反抗的なイメージ(あくまでも、イメージですが・・・)ありまして。ただ、それだけなんですが・・・。
屈折した皇女なんかやられたら上手そう・・・。


・・・などなど・・・と、まことに勝手なイメージをもって、第一夜終了でございます。
或る日、突然終わるか、知らないうちに、自然消滅しているかもしれませんが・・・。

またのご来館を心よりお待ち申し上げております・・・なんちゃって・・・!!!



幻想・贅沢ドラマ館~開館口上

2012-07-10 22:51:33 | Weblog
真夏日。


私の読書は、邪道だと思っております。
ドキュメントだとか、あまり想像力が要らないものだと、文章そのものの意味を一度、自分の脳に収めるだけだから、意味を取り違えないかぎり、書き手の意図は、通じているのではないかと思う・・・思うだけで、全然違うのかもしれないけれど。

問題は、物語(小説)など、架空の世界(・・・または、ドキュメントに近い物語)の分野であります。
小説は、大抵(・・・絶対)、登場人物なるものが、不可欠・・・それが、人であり、モノであり・・・、生き物であり・・・何か出てこないと、お話にならないし。

その・・・登場する人物についてですが、たぶん、書き手には、明確なイメージがあって、読み手に、登場人物の性格・容姿・趣味・嗜好・生活・・・などを、一応イメージさせるわけです。

例えば、登場人物Aは、長身で、端正な顔立ちである・・・なんて、描写。

ふうん・・・背が高くて、整った顔立ちね・・・?
その瞬間、私の歪な脳は、A=俳優(役者)の誰か・・・を検索し始めます。
このイメージに合うのは、誰だろうか・・・?
現実にあるヴィジュアルを連想します。

大体のイメージが固まると、その役者を登場人物に置き換えると、読書もスラスラいくようで、
(・・・コレ、テレビか映画、もしくは、劇場・舞台で、実写してくれないかなぁ・・・)
と思う・・・私の『幻想・贅沢ドラマ館』の開演なのです。

だから、実際、その本(作品)が、映画化、或いはドラマ化されて、キャストが、私のイメージしたソレでないと、気に入らない・・・。勝手に、腹を立ててみる・・・
「あの配役、ぜってぇ(絶対)、ありえねぇ・・・!」

それ(実写化)は、いつも99%、私の想像した配役と合致したタメシがない・・・。
だから、いつも、いつも、考えてしまうのですが、この作者(書き手)は、この配役を許せるのだろうか・・・と。

しかし、本(物語)は、書き手の手を離れて、読み手が、それを読んで、どう思おうとも、それは、読み手の自由であって、書き手は、100%干渉できないので、寛容さは、ある程度、必要でしょう。
・・・そんなわけで、読書=ヴィジュアル(実写でやったら、どの俳優のイメージか)という全く私的な妄想の世界ですが、これから、時々、このブログ上で、書いていきたいと思っています。
幻想・・・なので、過去の役者さん、この世には、既に、存在しない役者さん、現状
よりも若い頃のイメージの役者さんなども、総動員して、無制限に、そして贅沢?に登場しますが、お許しを・・・(ただし、総動員する前に、企画倒れになって、自然消滅する可能性大です・・・)


歴史ドラマ起案の裏の裏・・・

2012-07-09 22:51:44 | Weblog
夏日ながら、熱を帯びていない爽やかな乾いた風の立つ1日。


私は、お侍さんの出てくる時代劇が好きです。
お侍さんの、出てこない時代劇も好きです・・・。
・・・ここまで、書いて、ふと思ったのですが、お侍さんが出てくるドラマを時代劇(或いは、時代小説)、お侍さんが出てこないドラマ(或いは小説)は、歴史劇・・・或いは、歴史小説・・・という区分けでよいのか、間違っているのか・・・。

とにかく、全部ひっくるめれば、歴史劇(或いは、歴史小説)・・・ってことでいいのかもしれません。
(念のためですが、私は、歴女では、ございませんので、悪しからず)

その時代劇或いは、歴史劇は、某・国営放送が日曜日の夜の20時から、もう半世紀・・・その手のドラマのための枠として、『大河ドラマ』という固有名詞で呼ばれておりますが、延々と放送し続けている・・・ということは、日本の国民は、やはりこの手のドラマが好きなのかもしれません。

悠久の大河を冠したドラマですから、それはやはり、国家レベルの壮大な物語或いは、史実でなくては、いけないようです。
・・・ということは、ドラマ性のある戦国時代か、或いは、明治維新か、その後、庶民の時代を迎える太平洋戦争前後・・・あたりの物語が、抜きんでて多いのはそのためかと思われます。

取りあえず、戦国期とか、明治維新あたり、やっておけば、ソコソコ、視聴率が取れるからな~~~。
反対に、タブーな時代もあるようで、皇室が二つに分かれた南北朝は、ご法度(過去に、『太平記』があるにはあったケド・・・)。
その延長線から、平安時代も、かなりヤバいのかも・・・。所謂、パンドラの箱かもね?
奈良朝あたりも、近親婚が、ほとんどだし、あまり教育上、宜しくないか・・・と思われるフシもなきにしもあらず・・・。
さわらぬ神に祟りなし・・・ってこともあるかもしれませんが・・・。

私としては、奈良期・平安期・・・というのは、相当、面白いと思っているのですが、どうも、一般受けしないようですね。
インパクトのある登場人物が、あまりいないし、ある程度、史実に基づいて描けば、なにやら、遠回しな皇室批判にもなりかねないし・・・。
登場人物の名前覚えるだけで、大変だし。

そこで、某国営放送は、考えた・・・やっぱ、戦国か維新やっとけや・・・。

・・・でもって、平安期は、衣装とセットに、カネかかるから、NGやね。
(現行のドラマは、なにやら平安期らしいけれど、つまらなそうなんで、見ていません)

ドラマ化される作品を見るにつけ、某国営放送の台所事情まで、考えてしまう私って・・・。