1月13日(木) 晴
今日も風が冷たい。
健康のために歩きたいけれど、雑用が片付けても片付けても残るので(つまり処理能力が衰えているので)、わずか1時間のウォーキング時間が取れない、とほほのさくら。 名張市役所の市政記者クラブに参上したころには、午後4時半すぎになっていた。
在庁の記者さんがたと新年のご挨拶を済ませ、所用を終えて駐輪場に戻ったところにテル着信があり、久しぶりに病友の恭子さんからである。
寒い駐輪場から温かい役所のロビーに戻った。
長引きそうな予感がしたからだ。
先ごろ、自身の胃がんの転移を疑われ、市民病院で検査の結果シロと言われて安心したところに、老親の介護問題が起こって、てんやわんやの今日だとのこと。
会社の社長業や、他社のコンサルなど、お若いとはいえ日々、無理を重ねておられる。
「OK、大丈夫! どうぞ、ご自分を女優さんだと思ってください。 あなたは、美しく才能のある実業家。 病老介護の役は、視聴者?読者?、知る人すべての課題です。 課題をどのように演じるのか、自分のことだと思うから、辛くなる、兄弟たちも自分の肉親だと理解するからしんどくなる。 すべては、ドラマの世界です。 自分で筋書きを作って、事態を良い方に動かすように演じましょう!」
まずは、相手のお話を聞いてあげて、苦労話に相槌を打って、その結果、クサいセリフもまことの言葉であれば、サラリと言えるでしょう?
あなたは女優、 名女優。
応援しています。 頑張りましょうね♪
午後5時を過ぎて、明るかったロビーの灯も消えた。
暗くなった玄関で、再びテル着信の知らせが入った。
ロビ―の奥のソファに戻って、お話を伺う。
初めて繋がる名古屋の女性からである。)
「乳がん3期をハーツー(分子標的治療薬)療法で抑えて、安心していたら肺がんが見つかったのです。主人も姑さんも、『おまえの生活がぐうたらしているから、肺がんになった』と責めるばかりで、姑さんからは『また、手術や入院で、とんだ金食い虫飼ってるもんや』と言われました」と、のっけから泣かれるばかり。
長引きそうだと思い、役所のロビーに戻って端っこのソファに腰かけてじっくりお話を聴かせていただいた。
病院は名古屋市立大学付属病院とのことで、Drとの相性も良いらしい。
幸いなことに二人の娘さんは独立しておられ、励ましてくださるという。
高額の医療保険もかけておられ、恵まれた療養生活を送れそうだ。
「あなたは、恵まれているのですよ。 今日は思いっきり泣いても、明日からは、泣いてはダメですよ。 悲しんで泣いても何の解決にもならないし、心もふさぎ込むばかり。 それよりも…」
▼がん患者は、転移が始まってからが真の闘病(現状把握)▼逃げない・めげない・へこたれない(覚悟)▼きっと良くなる・必ず良くなる・良くならないはずがない(確信)▼明るく・強く・前向きに(生き方)を日々、ご自分に言い聞かせ、【栄養療法・健康療法・睡眠療法・温浴療法・歌唱療法】の実践をお忘れなく、ね!
あなたも又、この「乳がんの肺転移と『明るく強く前向きに』闘う、素敵な男前女子♪ 女優になって、この役を見事に演じ切りましょうね! その時、転移がんもおとなしくなりますよ。 OK、大丈夫!」
彼女の声が、携帯電話の向こうで弾んできた。
OK、大丈夫‼ ですよ。
昨日、友人のご子息がグレを届けてくださった。
伊勢の海で一晩に19匹もの釣果があった、と。
三枚におろした身をいただいたので、切り身と剥き身に作った。
剥き身は、お造りの出来損ないで、しっかりした皮からそぎ切りするように離し、イチビキのさしみ溜りでいただいた。
特大のボタン海老のような甘みと、プリッとしたそのくせ口中にまといつくような食感が、まことに美味だ。
有難い、口福に感謝♪
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